覆面作家の愛の歌 新装版 (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年7月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041081716

作品紹介・あらすじ

ミステリ界にデビューした新人作家の正体は大富豪の美貌のご令嬢。しかも彼女は現実の事件の謎までも鮮やかに解き明かす。3つの季節の事件に挑むお嬢様探偵の名推理、高野文子の挿絵を完全収録して登場!

みんなの感想まとめ

テーマは、ミステリーとサスペンスが交錯する物語で、主人公のお嬢様探偵が現実の事件を解決する姿が描かれています。前作に比べて、ストーリーがこなれており、読者は新たな展開に引き込まれます。特に表題作「覆面...

感想・レビュー・書評

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  • 前作を読んだときは、ご都合主義な設定や警察捜査に勝手に介入したりするので、チョッと違和感があった。
    本作はこちらも慣れたし、大分こなれた感じ。

    3作収録されているけれど、表題作「覆面作家の愛の歌」の文章量は他の編の倍ぐらいある。
    トリックは判ったような、判らなかったような。同じこと会社の事務所で実験してみたら、その通りの結果になるんだろうけれどね。高野先生のイラストの電話が昔の黒いダイヤル式風(笑)

    (引用)
     千秋さんの黒の帽子が、ふわりと落ちた。南条さえも押し黙った。永遠のような時が流れた。千秋さんは、再び目を閉じた。その瞼の内側で、どんな世界を見ているのだろう。

    読み飛ばして、えっ、あれ、今何があった?と読み返したよ。一番大切な一文をこんな省略をするんだ。
    凄いなあ。何度も読み返してしまった。驚きが止まらない。

    次回作も読むつもり。

  • 『推理世界』の編集者・岡部良介と、彼が担当する覆面作家こと新妻千秋のコンビによるお嬢様探偵の小説です。
    今回は岡部のライバル誌『小説わるつ』の編集者・静美奈子が、千秋に近づき、事件のきっかけを運んできます。
    表題作の「覆面作家の愛の歌」は読み応えがありました。電話のトリックは一読では理解できず、絵を描いて何度も検証しました。
    ワープロや、シートベルトが安全ベルトと記述されていたり、事件の収め方も令和とは違う寛容さがあり、昭和を感じさせる作品でした。単行本の発行年を調べたら1995年。あら、平成の作品だったのね。

  • 覆面作家シリーズ」第2弾。第1話「覆面作家のお茶の会」のオチを読んでちょっと唸ってしまった。そうだよなあ、苦労するんだよなあ、でもあんなにころころ変更することないじゃないか(ってこれはネタばれになるのか)
    設定が奇抜なのでシリーズ化しているのかと思っていたら、第3巻で完結なのだそうだ。なかなかに楽しめるので、あと1冊かと思うと少し残念な気もする。

  • 覆面作家シリーズの2巻目。北村薫さんの文章は優しくて好き。

  • 2022/12/27 読了

    覆面作家「新妻千秋」さんと、リョースケのやりとりが楽しく、スイスイ読めました。
    と、あいかわらずなのが、女性の服装描写に力入ってるなーって感じました。

    「本を手にしたら、いつだってあの人に会える」

  • ライトな感じでも、教養が滲み出ている。

  • 改めて読み返すと良介さんは最初からずっとお嬢様のことが好きだったんだなあと思った。
    この頃になるとレギュラーキャラが増えてきてより楽しい。ケーキ屋の話が特に好き。表題作は日常の謎じゃないけどこういう変化球も楽しい。読者の頭が残念だから電話のトリックが何度読んでもうまく理解できないけど…

  • ※感想はシリーズ完結巻『覆面作家の夢の家』のレビューに。

  • 何度読んでも『愛の歌』のトリックとクライマックスの展開は鳥肌ものだなと思いつつ。
    最後のシーンも印象的なんですよね。
    「ああ、こうだった! 初読時にずっこけたんだよな!」と懐かしい感覚も思い出せました。
    そりゃないよ、お嬢様と今でも言いたい。
    今回は殺人事件だったり誘拐事件だったりと、結構物騒な話が多く、ぞくっとする怖さも味わえるから、夏のこの時期にぴったりの話だったように思います。
    作中の季節は冬なんですけど。
    挿絵があるの、やっぱりいいですね。
    振袖お嬢様、可愛らしかったです。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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