覆面作家の夢の家 新装版 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年9月21日発売)
3.77
  • (6)
  • (12)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 197
感想 : 11
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041081730

作品紹介・あらすじ

12分の1のドールハウスで行われた小さな殺人。そこに秘められたメッセージの意味とは? 美貌のご令嬢にして作家、しかも名探偵の千秋さんと若手編集者・岡部良介の名コンビによる名推理劇、完結巻!

みんなの感想まとめ

魅力的なミステリーが展開される本作は、独特な文体と巧妙なトリックで読者を引き込みます。シリーズの完結巻として、主人公の千秋さんと若手編集者の岡部良介が織りなす名推理劇は、ユーモアと温かみを感じさせるも...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『覆面作家』シリーズの完結巻です。
    全3巻を通して、北村薫先生の独特な文体を堪能しました。赤川次郎風で読みやすいけれど、油断すると誰の台詞か分からなくなることがありました。韻を踏んだ言葉遊びや駄洒落が多いのも特徴的です。先日、ネットニュースで、上司の駄洒落が苦痛で、耐えられない若者が増加という記事を見ました。そんな若者がこの本を読んだらどんな感想になるんでしょうかね。
    表題作「覆面作家の夢の家」のトリックに、ひと味違った遊び心があって面白かったです。
    不器用な良介と千秋でしたが、大団円を迎えられてよかったです。

  • 優しい文体に高野文子さんの優しい挿絵。本としても良い作品よね。

  • 2023/1/25 読了

    シリーズ唯一の殺人事件の真相は!?
    ダイイングメッセージの真の意味は!?

    シリーズ最後で、本書のタイトルにもなっている
    「覆面作家の夢の家」
    は、昔とった杵柄全開に感じました。
    終盤の和歌のくだりになってきて、筆が走ってるように感じました。

    リョースケ、うらやましいゾ

  • 水のようにさらさらと読める。
    心地よき。

  • ライトなミステリーで読みやすいかったです。
    一方で伏線があちらこちらに撒かれていて、忘れた頃に回収されるのが美しかった。

    場面が良く切り替わるのですが、描写に不足なく、ついていくことができます。

    ヘンテコで元気な外でのお顔と、物静かでお上品な家でのお顔を持つお嬢様と、周りの人達との掛け合いが非常に愉快で愛おしい。

    シリーズもののようなので、他の書籍もぜひ読みたいと思いました。

  • やっぱり三巻で終わってしまうのがもったいない…いやすっきり終わっていいんだけど…最後がドールハウスの平和な話なのがいいなあ。個人的には蜂の話がかなり好き。この作者さんの旅行の話が好き。

  • ※「覆面作家シリーズ」(全3巻)の感想をまとめてこちらに。

    分類としてはミステリーに該当するはずだけど、なぜか"恋愛小説のおすすめ"で名前が挙がっていて、気になったので読んでみた。
    なんでも、名探偵のご令嬢と相棒の編集者、二人の距離がだんだんと近づいていく感じが良いんだとかなんとか…

    ...っていう評価だったんだけど、そうかな!?
    早くない?二人近くなるの、早くない??笑
    なんだったら、脇役二人くっつくのも早すぎでしょ!笑

    一応推理モノなので、その方面についても触れておかねばならないのだけど…
    トリック、私には難しすぎたw
    見事な(?)勘で犯人を当てることはあったけど、推理は全然できなかったー!
    朝読書(バス通勤中)に選ぶ題材ではなかったのかもしれん!いや、単に私に推理力がないだけか!!Σ( ̄ロ ̄;)
    ~という私のような方は、恋愛小説としてお楽しみいただける作品となっております。笑

  • 新装版が出たのを機に再読。キャラクターも魅力的、謎解きも申し分ない、それでいて大変に大変に読みやすい!やっぱり久しぶりに読んでもおもしろかった。
    なんといっても最終巻の一番最後の段落が大好きです。

  • さらっと読み終えた。

    「謎の写真」
    日常の謎という奴。意図せず出現した謎。謎解きの後顕れる事実にちょっと驚く。著者には得意技かな。

    「目白を呼ぶ」
    一番、ミステリーらしい作品。犯人はすぐ見当が着くし、この方向だなと判るんだけね。端役の登場人物が本当の原因と指摘する辺りが作品に深みを与えている。こういうことろが、著者が決して本格原理主義だけの人じゃないと思うのですよ。

    「夢の家」
    一番長い作品。人が死なないダイイングメッセージ物。
    ドールハウスや和歌の知識もてんこ盛りで、千秋お嬢様もあっという間に解決とはいかない。なかなか読みごたえがあって面白かった。

    本筋に関係ない部分含めて、気分がほぐれて楽しい読書になった。自分の中では北村印は鉄板になっている。

  • 2019年9月24日購入。

  • そう言えば、お兄さんはゴールイン早かったなと懐かしく思いつつ。
    最終巻は何度も読んでいたので、トリックは割と覚えていたのですが、それでもドールハウスのダイイングメッセージは今読んでも何度読んでも唸ります。
    色々な意味で手が混んでいる。
    それをさらっと解いてしまうお嬢様、ならびにお父様凄い。
    そして、印象的なのはやはりラスト。
    呼び方が変わってからの最後のお嬢様の一言が本当に殺し文句。
    今尚色褪せない素敵な一言です。
    言ってみたいし、言われてみたい。
    タイトルとも相まって、シリーズを締めくくるのにもぴったりの台詞なので、是非ここまで見届けて欲しいです。
    久し振りに挿絵付きで堪能できたことに感謝を。
    ありがとうございました!

全11件中 1 - 11件を表示

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北村薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×