よこやり清左衛門仕置帳 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041082058

作品紹介・あらすじ

小伝馬町の牢屋同心、清左衛門は、冤罪と思われる者を見つけだして町方の詮議に疑義を唱え、独自探索を行うことから「よこやり清左衛門」と呼ばれていた。そんな清左衛門の助役となった政之輔は、初出仕日に火付けの罪で入牢している昌造と面会する。無実を訴える昌造を助けるため真相究明に乗り出す2人だったが、やがて事件は幕閣の政争にまでたどり着き……。罪なき者を救うべく奔走する男たちの姿を描いた、感動時代小説!

感想・レビュー・書評

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  • よこやり清左衛門仕置帳シリーズの1作目
    2019.04発行。字の大きさは…中。
    小伝馬町の牢屋敷には、囚人の管理を行う牢屋同心がおり、そのうち上位2名が鍵番同心であるがー、3人目の鍵番がいた。紀野俣清左衛門という。
    清左衛門には、別名「よこやり清左衛門」といわれる。
    なぜかと言うと、町奉行所が牢にいれた者の中から、冤罪と思われる者を見つけだして独自の探索を始めて、真犯人を見つけ出す。
    町奉行所の与力・同心にとっては面子を潰されることであり、余分な事である。
    なお、牢屋同心には探索権はないが、神君(徳川家康)から先祖が賜ったお墨付きが有るため誰からも咎められない。
    清左衛門とその配下の者は、火付けの犯人として捕まった高倉屋・昌造の冤罪を晴らすため探索を行う。
    これから、どんな冤罪を解決するか…。

    平谷美樹さんの本を読むのは始めてです。

  • 「よこやり清左衛門」と呼ばれる小伝馬町の牢屋同心、清左衛門は、冤罪と思われる者を見つけだして町方の詮議に疑義を唱えてきたため、奉行所の与力、同心からは嫌われている。そんな清左衛門と助役となった政之輔が、罪なき者を救うべく奔走するお話し。南北両奉行からの信頼はあった清左衛門だが南町奉行が鳥居耀蔵に代わってから一筋縄ではいかなくなってくる。まあ、北町奉行の金さんとは昔からの馴染みという設定だからその辺を利用してってところかな。

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  • 「江戸城、御掃除之者!」の作者、平谷美樹の作品。

    権現、徳川家康に牢屋の鍵番として、永代お勤めの証をもらった家柄。

    清左衛門は冤罪を掘り起こし、同心に恨まれている存在。ところが人扱いが厳しいためか、なかなか助け役がいつか無い。

    数役という家柄の政之輔は勉学も剣術の腕も中の下ほどだが、どこでみたのかああ言えばこう言う性分。

    清左衛門のて厳しい修行にもどうやら及第点。

    矢部が政敵、水野老中と目付けの鳥居耀蔵に図られ、鳥居が南町奉行に就任。

    先が思いやられる第1巻。

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著者プロフィール

1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学芸術学部を卒業後、2000年に『エンデュミオン エンデュミオン』(ハルキ・ノベルス)でデビュー。『エリ・エリ』(ハルキ文庫)で、第1回小松左京賞を受賞。14年には「風の王国」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)で、第3回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。「採薬使佐平次」シリーズ、「江戸城 御掃除之者!」シリーズ、「よこやり清左衛門」シリーズ(ともに角川文庫)や「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」シリーズ(だいわ文庫)、など、多岐にわたるジャンルにて活躍している。

「2023年 『大一揆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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