- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041082072
感想・レビュー・書評
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実在の人物からインスパイアされて書かれた短編集。
作者が得意の妄執的な人物が多くて少々怖かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久方ぶりに小川洋子の小説を手に取りましたが、うーむ、この作品はちょっとどうかな?です。
こういう短編集ってあんまり成功している感がないんですけれども、これもご多聞に漏れてないかと。
作家も編集者もやってやったぞという達成感があるのかもしれないなぁ。よく見かけるけど読み手からするとそんなに面白くない、そしてこの作品もそうです。
ちょっと残念ですが、好きな作家でもこういう消化不良は時にはあるのが読書というものです。 -
どのお話もどこか痛々しくて不穏で、蟻を潰して遊んだ幼少期を思い出させるような、そんな短編集だった。「不時着する流星たち」という言葉がまさにぴったり。
このモチーフからこんな話が生まれるのか、という驚きもあるし、それが別の小説家だったりすると自分でも読んでみたくなるし、お話とお話を繋ぐ架け橋みたいな短編集でした。解説の「一行目と二行目に巡り合う」って言葉もすとんと落ちてきて、これまたいいんだよなあ。 -
先月購入。自分の感覚としてはどの作品も後味がよくない。静かで不穏。どれか一つ選ぶなら最後の「十三人きょうだい」がいい。放置手紙調査法というものをはじめて知った。おもしろい方法だなと思った。