地図男 (角川文庫)

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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041082461

作品紹介・あらすじ

仕事で移動中の〈俺〉は、大判の関東地域地図帖を脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書きこまれていた。千葉県北部を旅する天才幼児、東京23区の区章をめぐる闘い、奥多摩で運命に翻弄される少年少女の軌跡――数々の物語に没入した〈俺〉は、それらに秘められた謎の真相に迫っていく。『宝島』で第160回直木賞を受けた俊英の、才気あふれるデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!関東の地図帳におびたたしい物語を書き込む”地図男”と、それに惹きつけられる”普通の”男である主人公。
    地図男のつむぐ物語は、「ポップでエンタメ」--チャラい文体でバイオレンス味も強いけど、激しい展開は先が読めずとても面白い。
    そして、主人公と同様、物語の世界の可能性に魅せられる。

    地図男の地図帳、私も読みたい!地図帳に無数に貼られた付箋やチラシに書き込まれた物語を拾い読みする体験をしたい。
    実物は無理でも、GoogleMapのマイマップで擬似的に作れないかな。新しい読書体験として角川さん販売してくれたらいいのに。難しいか。

  • 関東の至る所に出没する、物語を語りながら地図帳の至る所にそれを書き込んでいく謎の男の話。

    とにかく読ませる勢いのとてつもなく「強い」本。なんてパワフルな語り口なのだろう。

  • 本の中で紡がれるまた別のストーリー。地図男の謎。引き込まれて読み進めた。

    地図男が結局何者であるかは分からずじまい。「俺」も誰かわからない。唐突に始まるまた別のストーリー。

    これまで読んだどんな本とも異なるストーリーが紡がれていく。

    ああ、この作者すげぇなぁと思う。よくわかんないけど、おもしろい。この独特な世界観にもっと浸かっていたい。

  • 地図男が地図上に書いた物語が展開されるものでした
    それほど面白さは感じませんでしたけど
    設定については、あんな感じなのもいいかもとは
    思いました

  • ページ数めちゃくちゃ少ないのに読み応えあり
    おもしろかった

  • 個人的に最後の話が好きだった

  • あーあ、ひどいもんだ。はい、イントロダクション終わりー。
    ここまではいいかな?
    あっと書きこんどかないとな。Mの生まれたのは地図だとこのへんね、

    ポップで弾む疾走感のある力強い語り口調。小説の少年漫画みたい。空想の話が、謎の男が、地図の中に埋め尽くされた話が、止まらない。面白い。あと一つも二つも広がる余地があったのに、短編なのが残念。

  • なんだか良く分からないまま食べ続けてたら、いつの間にか景色が激しく変わっていて、自分が台風の目の真ん中にいたことに気づいた。みたな勢いがあった。

    私はその物語を読んではいない。

    あなたの本当の力をまだ見ていない。

    そんなメッセージが残った。

  • 奇妙だな、と思いつつも
    吸い込まれる
    少し切ない
    でも、生きる意味があるって大切なこと

  • 合わなかった。
    これ、きっと、魂に力がないときには、受け止められない感じ。パワーに圧倒されてしまって。

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著者プロフィール

1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で、第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞をそれぞれ受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。著書にはほかに『畦と銃』『墓頭』『しるしなきもの』『黄昏旅団』『夜の淵をひと廻り』『われらの世紀』などがある。


「2021年 『宝島(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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