- 本 ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041082836
作品紹介・あらすじ
彼女を想うと、僕はいつでもはじめに、あの真っ白な月のことを思い出す――『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが瑞々しく描く、これ以上ない熱くて切ない、僕たちの青春。その夏、いつもブルーハーツの曲が流れていた……。
「月に人が住む王国があるの、知ってる?」――青春を無防備に過ごすヒロトの前に現れた一人の少女。何でも自分は月の王国の女王の娘で、間もなく月に帰らなければならないという。しかし、現実にはそんなことはあるはずもなく、何か事情がありそうで……。謎の少女に逆ナンされた少年と、特別な友情で結ばれた中学生たちが織りなす、卒業までの青春の熱きかけがえのないひと時。中学卒業と一緒に、僕たちは何を卒業するのだろう……。話題作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが描く、誰も見たことのない感動の青春群像劇。
感想・レビュー・書評
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未読だったので、読んでみた。
青春がたくさん詰まっているストーリー。
浅原ナオトさんが好き。
月の姫が浅原ナオトさんに重なり、涙が止まらなかった。
中学生のヒロトが出会った少女は「月帰還性症候群」という病気で入院していた。
ヒロトの仲間4人グループは、とても良い仲間たち。良い?悪いかも!
「その人の前でカッコつけたくなるのが『恋』で、その人のためにカッコ悪くなれるのが『愛』。」
彼女の病気は深刻だった。
悲しい結末だけどヒロトには仲間がいるから大丈夫だと思う。
可能性は無限大!
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朝の通勤電車で、50オーバーのおっさんをウルッとさせたり、ニヤッとさせたりしちゃう本。
大丈夫だよ、中学生くん。大人になってもそんなに価値観は変わらないから、安心して大人になりな。 -
浅原さんの作品ということで購入。
『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の作者で、一人の少年の心理描写が繊細・丁寧で良かったので、ほかの作品も見てみようと読んでみました。
全6話+プロローグからなっていて、各話ごとにそれぞれの登場人物の身に起きたことをみんなで解決していくという構成になっています。一応、主な登場人物は中学生ですが、これって中学生だよね?と思うくらい、何度も確認しました。やることはもう、高校生だと思うくらい、行動が大胆でした。みんな特殊の経歴を持っていますが、だからこそ固い絆で結ばれているなという印象でした。それぞれの心理描写も丁寧に描かれていて、どんどん物語の世界にひきこまれました。
常に主人公の僕視点で語られています。最初の段階では、これって小説「君は月夜に光り輝く」と似た雰囲気?と思ってしまいましたし、彼女視点としてみると、小説「星の子」に似た雰囲気?とも思ってしまいました。
ただ、読み進めていくと、それぞれの登場人物の心の殻を破っていく過程が垣間見れて、とても良かったです。
最初と最後では、人物のイメージががらりと変わるかと思います。過激なことはしていますが、青春しているなと印象でした。
また最終話では、ある理由で、富士山に登るのですが、4人の友情が輝いてみえました。それまでの苦悩・過程があったからこそ、みんなの本音がぶつかり合うシーンは、ジーンとさせてくれます。
一番最後にちょっとした、あるネタバレが出てくるのですが、思わず「なんだよ!」とツッコミを入れてしまいました。
読後感は爽やかで苦いながらも甘酸っぱい雰囲気を醸してくれました。やっぱり友達って良いなとしみじみ思ってしまいました。 -
<夏>「中学生の『中』は中途半端の『中』なんだよ。」中学生のうちから酒とタバコに手を出した少年たちの前に現れた少女・・・少女は何者か―
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作品順はあまり把握してないけど
今まで読んだ作品とエッセンスは同じだね
こんな評価は偉そうですが
自身がマイノリティだったからか
自分は、自分だったら、相手だったら
という目線を描くのが上手い、それもポジティブに
たぶん、この作品で最後に皆んなが言った事が作者の心境だったのかな、と想像
周りに、友達に出会ったから、
卑屈せず、絶望せず、
こういう素晴らしい作品達を残せたのか、と
もっと作品を読みたかったです -
面白かった。
でもみんなが最後はばらばらになっていく事を断言しているような感じで少し寂しかった…
まぁ実際そんなもんなんだろうけど
著者プロフィール
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