遺跡発掘師は笑わない 勤王の秘印 (角川文庫)

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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041082980

作品紹介・あらすじ

天才・西原無量が所属する亀石発掘派遣事務所の所長・亀石の元に「庭から銅印が出た」と相談の連絡が入る。
どうやら「出ては困るもの」らしく、無量と萌絵が極秘で高知へ向かうこととなった。
銅印を確認すると、なんとそこには「天皇御璽」と施されていて──。
果たして御璽は本物なのか、それとも偽物なのか……。因縁の渦に巻き込まれていく。
歴史に秘められた真実がまた一つ明らかになる、文庫書き下ろし、シリーズ第10弾!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は幕末と平家が結びつく歴史ifでとても面白かった。日本各地にはこういう、地元の人なら知ってる歴史ってほかにもあるのかなぁ。いや、これは実は日本でもスタンダードで私が知らないだけ?

    坂本龍馬を模したキャラもいい味だしてたし、なによりヤキモチ無量が見れたのが良かった!

    それにしても、前振りしっかりされてたのに最後まで気が付かなかった私よ。

    2023.9.19
    162

  • 土佐勤王党のお話かと思いきや、それだけでは収まらず、時代がさらに遡ることになろうとは。
    ある遺物の意匠があの一族のものだったし、舞台はあの一族の伝説の多い四国。
    無理なく話を広げてきた印象。
    今回のキーアイテムは御璽だから、その点でもあの天皇の話にまで至るのは突飛な発想ではないと思う。
    ただ予想はしていなかったけれども。
    こんなに話が広がるとは思わなかった。
    夢がある!

    今回は歴史的解釈の方に重きが置かれていた感じで、無量の神がかった発掘シーンが少なかったのが物足りない点ではある。
    一方で忍ちゃんの立場を脅かす新キャラも出てきて、無量の周辺は(本人が気づかないうちに)きな臭い感じになってきていてハラハラした。
    彼は今回それどころではなかったしなあ。
    永倉ちゃんの幼馴染み的立場の人間が出てきて、随分ヤキモチ焼いていたから。
    今回の無量は気持ちのアップダウンが忙しかった気がする。
    そりゃ発掘シーンも少なくなるよ。

    個人的には土佐勤王党もあの一族話も好きなので、この両者を絡めて話を広げてきた今回の話はお気に入りの話になりそう。
    ただGRMの動きが怖い。
    最終的にはどう着地させるのだろう……気になる。

  • 幕末の話かと思って楽しく読み進めていたら安徳帝の話に…。面白いが話が複雑かつ、いつもながらぶっ飛んだ話になり中だるみ気味になり失速。剣を掘り起こした時はいやいやいや(笑)とツッコミ。前半は好きな話だったな〜

  • シリーズ10

    天皇御璽と施された銅印

    そこから、幕末の尊皇攘夷の動きと、
    平家の落人と、
    それを今なお守る家々と

    めくるめく謎に巻き込まれまくる話


    幕末のことよく知ってれば
    もっと面白いと思う

  • 今回は人が死ななかった…?そしてあまり嫌な人も出てこなかった。けど西原くん周辺は不穏な雰囲気

  • 妹より。

    ようやく読了。一気読み!
    やっばい、楽しいなぁ。幕末から、まさかの源平の平安時代までぶっとぶなんて、楽しすぎ。
    新キャラも気になるな~(*^^*)続きも借りてこよう(笑)

  • 西原無量シリーズ、10作目。

    幕末の時代、土佐勤王党によって埋められた銅印は果たして本物の御璽か偽物か。御璽なんて大仰な、と思うけど、幕末のあの混沌とした時代だからこそ本当にありそう、、、と思わせる説得力がある。更に、まさかのあの時代の天皇にまで話が飛んでいくなんて、まるで予想外。確かに四国という土地柄の歴史背景を考えると全くの荒唐無稽とも言えず。歴史的ロマンを感じずにはいられませんでした。
    幕末のこの時代はとにかくややこしくて、何回この手の本を読んでも理解しづらいんだけど、今作はその中でも読み易かったです。

  • 出土したのはレプリカなのか。
    偶然見つかり鑑定に出向いた出土品であり、自身が掘り出した物で無い今回は本当にただ巻き込まれただけだな。
    彼の担当を外されてしまったのでは、あの組織から彼を守る人が居なくなってしまうのが恐ろしいな。

  • ・・・それが過去を語る難しさ・・・

    あ~、頭こんがらがった(笑)。

    歴史って嫌いじゃないけど、こんな説も、あんな説も、とか言われたら何が真実なのかわからない。
    理解が難しい。
    ・・・歴史って難しいってことで嫌いになったりね。

    面白くなる人たちをソンケーするわ。

  • 面白かった。このシリーズ好き

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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