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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041083024
作品紹介・あらすじ
智治は学校の図書室で、(ちどり文庫)という学校所蔵とは違う蔵書印が押された本を見つける。学年が変わってもその本は置かれたままだった。シングルマザーの母と、海岸そばの団地に中古物件を購入し新しい生活を始めて智治は団地内で偶然、同級生の朝海と出会う。彼女はあの(ちどり文庫)本を手にしていた。インターネットで調べたらこの団地の中に「ちどり文庫」は存在するというが、管理人は不明だった。その頃智治は夜になると上の階から聞こえてくる奇妙な物音に悩まされていた。怖くなって母親に相談するが、やりくりしてやっと購入した部屋でもありあまり気にしないよう言われる。一方、自治会長の雑務を手伝うことでようやく「ちどり文庫」の管理人を教えてもらい、雨の午後朝海と二人で、団地の中の「文庫」を訪ねるが……。(「小鳥の蔵書印」)他に「猫町ガールの夢」「はなれの管理人」の三章立て。
感想・レビュー・書評
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面白くて一気に読み上げてしまったのだけど、最後の終わり方が自分の想像と違っていたので、ワクワク度が急に下がってしまった
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海のそばの団地・七色海岸団地に母と2人で越してきた智治は、学校の図書室で"ちどり文庫"と蔵書印の押された児童書を見つける。そんなことも忘れかけた夏のある日、同級生の朝海が"ちどり文庫"を探しに智治の団地を訪ねてくる…。
実用的な"ためになる"本が好きな智治、小説や児童書を愛する朝海、本で埋め尽くされた部屋に住むおばあさん・入江さん、保護猫のボランティアに勤しむ女子大生の真理。
この小説に出てくる人たちは、中心人物だけでなくそれを取り巻く人々も皆優しかった。
読んでいて、どんどん引き込まれる。
海のそばで、人との本との繋がりを感じながら暮らす。"ちどり文庫"のある七色海岸団地は素敵なところだと思う。
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神奈川シーサイドライン沿線あたりが舞台のモデルでしょうか。1話ごとに人と人がつながっていく連作短編です。帯には「猫と本とやさしい時間」とありますが、それほど猫は関係ないかな。出てくるけどね。
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もう少し続きまで読みたかったな。
表紙が素敵。
この女の子は誰なのかな? -
図書館の勤務経験がある作者の、本とひとを結ぶ物語。
あるとき、小学生の智治は、小学校の図書室でちどり文庫という蔵書印がある本を見つける。
そして、ちどり文庫が、彼の住む街にあることがわかって……
最初の蔵書点検のくだりは、少しもやっとしたけど。
全体的には、いい本なのかなと思いました。 -
カモメ団地ではありませんでした。
でも、海の雰囲気はあったかな -
装丁も中身もライトノベル風で幅広い層が手に取りやすく、さらっと読める。
著者のブログによると、海岸団地はずっと描きたかった舞台だそう。海岸団地という総称は初めて知ったけれど、モノレールが通っている場所というのはどこか近未来的、非日常的な空気の漂う場所で、その空気感と団地に住む人々の生活感が混ざり合った独特の雰囲気がよかった。
河合二湖さんの描く物語には学校や家とは別の居場所、心の拠り所のような場所がよく出てくる。
そういった居場所をはじめ、心ときめくようなたくさんの憧れがつまっているところに惹かれる。
甘さだけでなく、核心をつくような鋭い心の揺れがふいに顔を覗かせるところも。
構成的に仕方ないのかもしれないけれど、個人的にはもう少しそれぞれの人間関係を深く掘り下げて描いてあってもよかったかなと感じた。
でも読後じんわりとしたあたたかさが心に残る良い作品だった。 -
本当にありそうな、適度に優しい物語。
じんわりと・・・こういうの良いなぁ。 -
団地に暮らす人々と、「ちどり文庫」に関するお話。ちどり文庫に行ってみたい。
2020/1/28 -
ちどり文庫が中心なのでは無く、ちょっと古びた団地の物語。
困ってることがある時に聞いてくれる人がいたり、なんだかんだと人が集まってきたりするので、穏やかで暖かい内容。こういう小さい文庫がある団地って良いなぁと思う。 -
本のある場所として地域文庫というシチュエーションが珍しい1冊。
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小学校の図書室で「ちどり文庫」の蔵書印が押された本を見つけた智治
同級生の朝海によると、文庫は智治の住む団地のどこかにあるという
ようやくわかった文庫の管理人を二人で訪ねていくと……
「ちどり文庫」をめぐる人びとをあたたかく描いた連作短編集
《猫と本とやさしい時間》──帯のコピー
講談社児童文学新人賞でデビューした河合二湖が挑戦したおとなの小説、書き下ろし -
本棚がたくさんある小さな図書館みたいな家
いいなぁ…
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とても良かった!
地域の人が運営する文庫を題材にしてるみたいなので買ってみたんだけど、物語の中では文庫は現在閉鎖中。小学校の図書室で学校のものではない本(文庫の本だった)を見つけた男の子から話が始まり、文庫のあった団地を中心に、章ごとに主人公が代わって進んでいくオムニバス形式。現実にありそうな地域や家族を見つめつつ、ファンタジーになり過ぎずに全体に程よく善意でまとめていて、読後感が爽やかでした。 -
東京近郊の海岸の町、古い団地に引っ越してきた少年・智治が学校の図書室で見つけた「ちどり文庫」という蔵書印の押された本。そこから始まる本がキーワードの連作短編集。
著者プロフィール
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