さらばあやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.63
  • (3)
  • (6)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041083055

作品紹介・あらすじ

ビールだマグロだ宴会だ! 過去最大の怪しいメンバーが台湾東南の田舎町に集結。ニワトリに包囲された一軒家で目的のない大集団合宿を敢行する。謎のうどんと格闘し、離島でマグロを狙い、小学生に真剣野球勝負を挑み、即席楽団が町を練り歩く。ひらひらやふにゃへらを相手にシーナ隊長はどう立ち向かうのか? 抱腹絶倒暴飲無駄酔的満腹御礼の完全カキオロシ三部作ファイナル!
本編に加えて、シーナ隊長や隊員が「あやしい探検隊」を振り返る座談会を巻末に収録。さらに盟友・沢野ひとしによるイラスト、四コマ漫画を豊富に散りばめたファン必携の一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 椎名誠『さらばあやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』角川文庫。

    あやしい探検隊シリーズのファイナル。

    ここ数年のあやしい探検隊には裏切られ続けている。30年以上前に出版された『わしらはあやしい探検隊』の面影も無く、当時からの隊員は椎名誠隊長ただ一人。その椎名誠も70も半ばとなれば、そろそろ潮時なのだろう。

    今回も総勢29人ものあやしい探検隊メンバーが台湾の田舎町で釣りや宴会、小学生との野球勝負を繰り広げる自己満足的大名旅行が延々だらだらと綴られる。

    初期のあやしい探検隊は面白かった。沢野ひとしや木村晋介、目黒考二といった気の知れたメンバーと探検隊を名乗り、出たとこ勝負の貧乏キャンプを楽しみ、ただばか騒ぎするだけでなく、ホロリとさせるようなブンガク的香りもあったのだ。

    タイトルに『さらば』があっても無くても、こちらから『さらば』と言いたい。30年以上前は椎名誠の大ファンだったのだが。

    本体価格720円
    ★★

    • まるさん
      まだ続いていたんですね…
      まだ続いていたんですね…
      2019/11/18
    • ことぶきジローさん
      まだ続いてましたが、最終回みたいです。椎名誠も74歳。
      まだ続いてましたが、最終回みたいです。椎名誠も74歳。
      2019/11/18
  • 私、シーナさんの一端のファンに違いない。が、彼の小説はなんとも面白く感じ得ず、こと実録、エッセイの類においてはただモノではないと思う。あやしい探検隊長、お疲れ様でした。最後は台湾の寒村にて、いつもの成り行き任せの遠征で締めて頂きました。う〜ん、愉しそうなれど潮時でしょうな。飲んで食ってはしゃぎまくる多勢の隊員たち。でもシーナさん、あなた自身が彼らに負けぬ熱量でヨロコビを感じておらんでしょう。気力体力が伴わず、彼らの傍観記ですね。今年コロナに罹られたとのこと、ゆっくり養生ください。寂しいけど時代は移りゆく。

  • 長い間、親しんできたファンにとって 
    シリーズが終わってしまうのは残念で寂しいですね。
    何だか分からないが、面白そうな事をする。
    行き先も、テキトーで
    ハチャメチャな探検?を゙する。
    飲んで騒いで、あー良かったで終わる。
    夢中になってワクワクしながら
    どうでもよい事に情熱を゙注ぐ探検隊の
    怪しさが大好きでした。
    読んでると、何故か心が軽くなるんです。
    楽しむことに理由は要らないんですね。


  • 「あやしい探検隊」が発刊されたのが1980年。
    そこから40年以上が経過しています。

    決してワンパターンでも、計算づくでも、かと
    言ってスケールアップもせずに、大人たちが気
    の向くままに遊ぶのを、非常にうまく楽しく
    文章にしているが素晴らしいです。

    この本で「あやしい探検隊」は幕を下ろすよう
    ですが、スピンオフの?「あやしい雑魚釣り隊」
    は続くそうです。

    でも、また近いうちに「帰ってきたあやしい探
    検隊」というようなタイトルで、バカ話が聞け
    そうです。

    大勢でも一人でもキャンプがしたくなる一冊で
    す。

  • あやしい探検隊最終章。
    この面々を見ると高校生の頃に聞きに行った
    講演会で直談判すれば怪しい探検隊に参加できたのかもなぁ
    惜しいことをしたなと思った。

  • こんなにくだらなくてオモシロイ本はなかなかない。

  • ビールだ。まぐろだ。宴会だ。過去最大にあやしいメンバーが台湾東南の田舎町に集結。抱腹絶倒爆飲的無駄的満腹御礼のあやしい探検隊、遂にファイナル。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×