デルタの悲劇 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041083147

作品紹介・あらすじ

人気のない池で10歳の少年の溺死体が発見された。10年後、犯行を疑われた幼馴染み3人組の前に謎の男が現れ自白を迫った。男の登場によって彼らの日常は狂い始める。事件に隠された驚天動地の真実とは?

感想・レビュー・書評

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  • 浦賀和宏『デルタの悲劇』角川文庫。

    文庫書き下ろしミステリー。

    小学校時代に当時10歳のクラスメイトの少年を溺死させた悪童3人組の元に10年後、溺死した少年の幼馴染みを名乗る男が現れる……

    著者自らが作中に登場し、あのお馴染みの桑原銀次郎までが解説を執筆するなど、手の込んだ仕掛と、随分と込み入ったトリックの割にはストーリーは単純で余り面白くは無い。

    本体価格560円
    ★★★

  • 複雑すぎて、頭の中が?でいっぱいになった。
    叙述トリックてんこもり。
    著者が殺されたり、何が何だかという感じだけど、見事に騙された!

  • これでもかと詰め込んだ、重ね掛けされ、複雑なトリック。久しぶりに最後まで騙された作品。ただその複雑なトリック故に、ストーリーを完全に理解するのには、もう二回は読まなければならないかもしれない。好き嫌いが分かれそうな小説。悔しいので再読。

  • 小学4年生の時にイジメられていた少年が池で溺死する事件が起きた。
    警察は事故で片付けたが、その死に思い当たる人物がいた。悪童3人だ。
    その後、何事もなく時は過ぎたが
    20歳を迎えた成人式の日、溺死した少年の死の真相を調べる男が訪ねてくる…。

    これフィクションだよね?と思ってしまう作品。
    私は『叙述トリック』にはめっぽう弱いらしく(笑)
    読んでるうちに『????』と訳わからなくなりました。

    お母さまの手紙から始まり、お母さまの手紙で終わる。
    そんな構成も好きだな〜。
    評価があまり高くないのは…
    あまりにもトリックが巧妙過ぎちゃって〜
    頭がついていけなかったからですね(笑)

    これは再読したいと思う逸品。
    また浦賀和宏さんの作品は読んでみたいです。
    そして、浦賀和宏さんのご冥福をお祈りいたします。

  • THE浦賀和宏!という感じのトリッキーな仕掛け満載の1冊。叙述トリックとひと言で言えど、性別、人称、そして時系列とこれだけの誤認要素を織り交ぜて、かつ物語として成立しているのがすごいとしか言いようがない。難を言えばその分制約が増え、こちらも違和感を感じやすいところだろうか。
    桑原銀次郎が解説を書くという趣向も粋だが、「本作を書いた後で浦賀和宏さんは亡くなった」という部分には現実とのリンクを感じてしまい悲しくなる。


  • めっちゃ複雑!笑
    多分、もう一回読んでも理解できない笑
    もっと私の頭が良ければ…!!笑
    すごい叙述トリックだった。!

  • 10歳の頃にクラスメイトをいじめていた3人組のところに10年後現れた八木。斎木、丹治、緒川はどう対処していくのか、そしてクラスメイトを殺したのは誰なのか。

    途中で???となって、最後の「解説」で理解!思わず二度読みしてしまった。うまくできてる…。

  • 著者が書いた小説の前後に母親の手紙と解説(いずれも著者の手によるもの)があり、それすべてで一つの作品
    子供時代の事故で片付いた人死が殺人だとする小説内の著者が関係者を回り追い詰める?
    序盤から何か違和感を覚えながら読んでいましたけど、解説とエピローグがないと私には理解できませんでした
    それを踏まえてもう一度読めばなお理解が深まるとは思います
    著者得意のトリックでもうおなかいっぱいです

  • 度肝を抜かれた。ゲームで「真のエンディング」というものがあるが、それを小説内で味わえた。記憶に残る作品を残してくれた浦賀さんに合掌。

  • ちょっと怖いけどめっちゃ面白かった。途中内容に違和感感じながら読み進めて、解説読んでやっと理解。2回読み直した。

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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