はなの味ごよみ 夢見酒 (4) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年7月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041083192

作品紹介・あらすじ

寺で貧しい子供たちに読み書きを教えている武井信頼が、教え子の秀介を伴い、はなの働く一膳飯屋「喜楽屋」を訪ねてきた。秀介は、御鷹匠を務める小泉の妾腹の子で、跡継ぎになるはずだったが、小泉の正妻も男児を産んだという。秀介は、冷静に武士の道を諦めるというが……。3日後、他の手習い子との諍いの末、秀介が失踪したとの知らせが――。傷ついた秀介の心を、はなの料理で癒やすことはできるのか。(「たけのこ日和」より)

感想・レビュー・書評

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  • はなの味ごよみ シリーズ4

    何も言わず姿を消した夫・良太を追って、江戸 神田須田町にある、一膳飯屋「気楽屋」で働く・はな。

    先日、偽薬騒動で、ついに良太と再会したが、冷たく突き放された。

    小石川御薬園同心の岡田弥一郎と、良太は、無二の親友である事がわかった。
    良太は、目黒の駒場御薬園の採薬師で、公儀隠密で、密命を帯びているらしい。

    ようやく会えた日良太は、はなに「待てるか?」と言った。

    〈たけのこ日和〉
    妾腹の子が、本家の跡取りとなる話が纏る直後に、本妻に、子供ができてしまった。
    〈夢見酒〉
    鬼瓦雷衛門が貰った猫が居なくなり、大騒ぎ。
    〈心溶かす夏の凝り〉
    御鷹匠の見習は、同僚に出し抜かれ、腐っていた。
    前日「気楽屋」で、茶碗を壊したと、謝りに来た時、〔それ鷹〕に遭遇する。
    〈想いうつし〉
    ずけずけ物を言う簪職人の娘。心に裏表が無く、相手を決して見放したりはしないが、娘の良さが、誰にもわかってもらえない。



  • 花の味ごよみシリーズ第4弾。

    良太の正体がわかって、ようやく話が少し進んできたかんじ。

    たけのこ日和の父子や夢見酒の嫁姑など、人間関係が今までより丁寧に描かれてるように感じられて、前三作より楽しく読めた。

  •  高田在子「夢見酒」、はなの味ごよみシリーズ№4、2018.8発行。たけのこ日和、夢見酒、心溶かす夏の凝り、想いうつし の4話。楽しめました。特に「夢見酒」と「心溶かす夏の凝り」。「夢見酒」は雷衛門が所属する勝川部屋の愛猫「もも」がいなくなりその捜索の話と「もも」が10日間世話になった家の嫁と姑の確執の話。最後はめでたしめでたしに。「心溶かす夏の凝り」は、はなが探し求める良太の真の姿(公儀隠密)が明らかになり、2人の関係が次のステージへと。身分の違いを乗り越えることができるのか。かなり長期的な気がします。

  • 2022.04.20

  • ほうっと、息が出る最後のシーン。
    江戸まで追いかけてきた夫と再び一緒になる。
    はなと良太は誓い合う。

  • はなが恋のことしか考えてなくて、頭がぽわんとしているのは変わらないんだなという感じ。置いて行かれてるので仕方ないかもしれないけど、相手のことよりまず自分の気持ちを前面に出してくるので、はながあまり好きになれないままです。
    細かい他のエピソードはほんわかしていて楽しいです。

  • 2019/8/29(木曜日)

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著者プロフィール

高田在子
一九七二年、神奈川県横浜市生まれ。相模女子大学短期大学部国文科卒業。二〇一五年『忍桜の武士』(白泉社)でデビュー。著書に「はなの味ごよみ」シリーズ(角川文庫。全一〇巻)、『茶屋占い師がらん堂』(ハルキ文庫)などがある。二〇年八月より「まんぷく旅籠 朝日屋」シリーズがスタートした。

「2023年 『まんぷく旅籠 朝日屋 あつあつ鴨南蛮そばと桜餅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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