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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041083192
作品紹介・あらすじ
寺で貧しい子供たちに読み書きを教えている武井信頼が、教え子の秀介を伴い、はなの働く一膳飯屋「喜楽屋」を訪ねてきた。秀介は、御鷹匠を務める小泉の妾腹の子で、跡継ぎになるはずだったが、小泉の正妻も男児を産んだという。秀介は、冷静に武士の道を諦めるというが……。3日後、他の手習い子との諍いの末、秀介が失踪したとの知らせが――。傷ついた秀介の心を、はなの料理で癒やすことはできるのか。(「たけのこ日和」より)
感想・レビュー・書評
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はなの味ごよみ シリーズ4
何も言わず姿を消した夫・良太を追って、江戸 神田須田町にある、一膳飯屋「気楽屋」で働く・はな。
先日、偽薬騒動で、ついに良太と再会したが、冷たく突き放された。
小石川御薬園同心の岡田弥一郎と、良太は、無二の親友である事がわかった。
良太は、目黒の駒場御薬園の採薬師で、公儀隠密で、密命を帯びているらしい。
ようやく会えた日良太は、はなに「待てるか?」と言った。
〈たけのこ日和〉
妾腹の子が、本家の跡取りとなる話が纏る直後に、本妻に、子供ができてしまった。
〈夢見酒〉
鬼瓦雷衛門が貰った猫が居なくなり、大騒ぎ。
〈心溶かす夏の凝り〉
御鷹匠の見習は、同僚に出し抜かれ、腐っていた。
前日「気楽屋」で、茶碗を壊したと、謝りに来た時、〔それ鷹〕に遭遇する。
〈想いうつし〉
ずけずけ物を言う簪職人の娘。心に裏表が無く、相手を決して見放したりはしないが、娘の良さが、誰にもわかってもらえない。
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花の味ごよみシリーズ第4弾。
良太の正体がわかって、ようやく話が少し進んできたかんじ。
たけのこ日和の父子や夢見酒の嫁姑など、人間関係が今までより丁寧に描かれてるように感じられて、前三作より楽しく読めた。 -
2022.04.20
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ほうっと、息が出る最後のシーン。
江戸まで追いかけてきた夫と再び一緒になる。
はなと良太は誓い合う。 -
はなが恋のことしか考えてなくて、頭がぽわんとしているのは変わらないんだなという感じ。置いて行かれてるので仕方ないかもしれないけど、相手のことよりまず自分の気持ちを前面に出してくるので、はながあまり好きになれないままです。
細かい他のエピソードはほんわかしていて楽しいです。 -
2019/8/29(木曜日)
著者プロフィール
高田在子の作品
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