迷い家 (角川ホラー文庫)

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本棚登録 : 168
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041083949

作品紹介・あらすじ

昭和20年。疎開先で妹・真那子が神隠しに。11歳の少年・遠野心造は、妹を探し巨大な屋敷に足を踏み入れる。謎の犬「しっぺい太郎」に助けられ、怪異と戦う心造の胸には、いつしか紅蓮の野望が芽生え――

感想・レビュー・書評

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  • 怪談の始まり(きっかけ)は悲しい不幸な話なんですよね…なのでホラーは最終的に切なさが強く残ります。本作も例外なくですが更に深みがあるかもです。特殊なアイテムがいくつも出てきて○○病擽られたりもします笑。今後映画化

  • なんかRPG作品を読んでいるような気分でした。
    ゲームで言うなら"鬼武者"てきな(笑)??
    (鬼武者はもっと時代は古いけど。)

    時代は大日本帝国で、戦争中だった頃に
    大空襲にあった心造は古森塚に疎開。
    そこから、不思議な屋敷に迷い込んで、出れなくなる話。

    屋敷内にある霊宝・妖怪とか登場します。
    "霊宝"はRPGでいうとアイテム的な感じになりますね。
    "妖怪"も”河童”とか"雪女"とか絵本で見かけるキャラ
    ばかりで、とても分かりやすくて面白かったですが
    難しい言葉や漢字とアイテムの説明書きが
    多くて(汗)、少し読むのが大変でした(笑)

    屋敷への脱出方法はシンプルで分かりやすかったので
    アイテムとかは別に多くなくてもよかったかな~と
    思ってます!
    (使わないものもあったし(笑))

    ですが、久しぶりにダークファンタジー系の
    小説が読めて面白かったです!!
    変わったホラー小説も悪くない!

  • 読むのに時間がかかった。 ストーリーは面白いが、民俗学の本、伝承説を読んでいるようでもあったので、そっち方面が好きな人にはお勧めかも。 哀しいが、ラストにホッとした。

  • 壮大なお化け屋敷だなー
    第一章ラストの心造くんが
    戦争って怖いなーと思いました

  • 心造君の思想がアレですね、逝っちゃってます

  • RPG風。児童向けのホラー入門という感じ。第一章、第二章それぞれの主人公には感情移入できず…。
    遠野物語を読んでいれば、各所に出てくるアイテムについての説明書きを楽しめるんだと思う。小学生〜中学生で読めていたら面白かったのかな。
    遠野物語をもう一度読み返そうと思う。

  • 民俗学をベースにしたホラー。雰囲気は和製ホラーというより、エンタメ感があるかな。
    私の予想としては零 濡鴉の巫女プレイしているのでは。
    まさか香苗が主人公になるとは。ラストは予想の範囲だったけど、灯りをめざして妖を呼び寄せ、灯りを消して脱出するというのは面白い仕掛け。
    演出だろうが香苗には最後までイライラしてしまった。こういう人が生き残るんね…って。

  • 東京空襲によって疎開を余儀なくされた少年・心造は、山中にて行方不明になった妹・真那子を探しに行くが、怪異に満たされた屋敷から出られなくなってしまう。
    霊験を得た狼、しっぺい太郎の力を借り、怪異に立ち向かおうとするのだが……。
    話の主軸は妄執であり、それに囚われた人間を解き放つには、真摯な願いということか。

  • めちゃくちゃ面白かった。結構なボリューム感の割に、すらっと読ませてしまうストーリーに引き込まれた。

    しっぺい太郎がとっても可愛くて感情移入してしまって…うん。

    単なる山の化物屋敷のお話かと思いきや、意外な展開に後半は振り回されて楽しかったー。

    ラストは予想とだいぶ違ったけど感動しました、とても素敵。

  • 先の戦争時の疎開の様子からチラチラと読み始めて行ったが、山中の屋敷の辺りから一気にのめり込んでしまった。
    恐ろしくも美しい第1章の終わりから2章目に入ってはっと我に返った気がする。
    久々に長い物語を読んだので時間は掛かったが、心に残るものを読んだ充実感大。

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著者プロフィール

1987年、京都府生まれ。龍谷大学法学部卒業。リハビリ介助を行う介護士として勤める傍ら、2017年『迷い家』(マヨイガ)で第24回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉を受賞し(受賞時筆名:霞澄晴吽)、同作単行本でデビュー。『夜の都』はデビュー第2作となる。

「2022年 『夜の都』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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