うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 118
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041083970

作品紹介・あらすじ

小さな商店街・うさぎ通りにある零細「丸亀不動産」。ただ一人の社員、美波の採用理由は「視えるひと」だったから。女社長は心霊現象の原因究明と問題解決のため、店子が出て行くアパートに美波を行かせるが、生来気が弱く除霊能力もない彼女には何もできない。「出た」アパートで唯一残っている住人の華子と知り合う。彼女は実は昔、無理心中家族の生き残りだった。十代で出産した華子は息子を養子に出したのだが、その子が今重病であることを知らせようとして、死んだ両親や弟が化けて出ていたのだ。それを知った美波は一計を講じる。企業戦士だった男性が、生前妻に言った「ある一言」をわびるようとする話や、大音量の結婚式の定番ソングが掛かる一人暮らしの部屋で死んだ男性が、この世に残した思いを伝える話など、なぜかワケアリ物件が集まる不動産屋。ライバル店のイケメン営業も絡んで、必死すぎの美波に思わず笑って共感する。やむを得ず出てくる幽霊たちにはみんな切ない事情があって……。死んだ人と残された人をつなぐ、ちょっと泣かせる新感覚お仕事小説。

感想・レビュー・書評

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  • 作者はライトに書くとライトな味わいに徹するなあ、それも悪くないなあ、と読後の感想です。味わいが幻想シリーズをもっとライトにした感じだと思います。多分、登場人物の関係があっさりしているからかな、と思いました。幻想シリーズだと、もう少し絡まり方が深く入り組んでくるかな。
    あんまり、業とか因縁とか縁起とか感じない雰囲気がライトな味わいです。
    3編を読み終えて、この作者らしい落ち着き方だったな、と安心する結末。
    この登場人物たちをもう少し育てていってほしいな、つまり、続編があってもよいのではないかな、と思います。そんな明るさのある「視える」話でした。
    作者の初期のようなもう少し陰のある話も読みたくなってきました。
    スーッと面白くあっという間に読み終えたということは、私とリズムのあっている文章だということなのでしょう。こういう相性の良さって大切だと思いました。

  • とある町の丸亀不動産という不動産屋の社員の間山美波は仕事はてんでだめだが実は幽霊が見えるという特技もち。

    だがそれもほんとに見えるだけで倒すとかそういう能力は一切なし。おかげで傲慢な社長に振り回される。

    そんな不動産屋が舞台の話が3編、どの話も事件、事故大きな話の展開もなく淡々と話が進んでいくのみ。

    読みやすいには読みやすいがもうちょっと展開がほしかった。

  • 幽霊が出て来ますが、ホラー要素はなく爽やかな本でさらーっと読めます。

  • 最初社長のキョーレツさやヒロインのダメダメさに進みにくかったんですか、善良な幽霊さんたちでほのぼのしました。
    美波、ミミ、栄介、A太郎の関係は進んでなくて、続編希望。

  • うさぎ通り商店街の老舗不動産屋「丸亀不動産」のただ1人の社員・美波は「視える人」。女社長は、入居者が出ていくアパートの原因究明に彼女を送り込むが、生来気が弱く除霊能力みない彼女は何もできない。しかし、娘へ大切なことを伝えたかった両親と弟、妻に謝りたかった高齢の男性、結婚を控えながらも急死してしまった男性等、それぞれの切ない事情に美波は立ち上がる!



    気が弱くて、パワハラ気質の女社長に逆らえず、客からのセクハラにあっても何も言えない美波。なんというかなぁってかんじだった。美波恋仲に落ちるのか?と思うライバル会社の佃さんとも進展もないし、なんとなく佃さんの正体も薄ら分かる。


    でも、入居者のために頑張ろうとして、なんとか解決に繋げるのは良かった。特に、2話目は良かったな。泣きそうになったし、いい最後だったのかなと。


    まぁ、部屋を見つけるときは私は美波の店には行かないだろうなぁ。


    2022.6.16 読了

  • これまで読んできた著者の作品の雰囲気と違っていた……。

  • 町の不動産屋にしては事故物件多すぎじゃないの…?そのおかげで不動産屋に就職できたからいいとして、プライベートの刺繍やら何やらが半端に終わって気になる。続きは出ないのかしら?

  • うーん、やっぱりノリが合わないかんじかなぁ。お話は好きだった

  • このタイトルにこの表紙だし、書き下ろしだし、思いっきりラノベっぽいのに、年長者の言い回しに思えるところがいくつか。著者の年齢を知って、道理で。三橋美智也と三波春夫の勘違いなんて、そもそも若い作家なら出てきませんよね(笑)。

    そんな勘違いをする主人公は、おっとりしすぎの女子。辛辣な女社長にどやされてオタオタする様子が可愛らしい。彼女が採用された理由はただひとつ、「視える」から。出没する幽霊に入居者を傷つけるつもりはなくて、おどろおどろしくない心理的瑕疵物件です。

    松岡圭祐の『瑕疵借り』と併せて読む、あるいは映画『ルームロンダリング』(2017)を観るのも面白いと思います。

    映画『ルームロンダリング』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/05013b0f0c5e32bbc6a8551f88a0367e

  • 2019/11/14(木曜日)

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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