- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041084083
作品紹介・あらすじ
麗虎国の王都、竜仁(りゅうじん)。
神官書生になるための試験に挑む天青は、
聡明な下働きの少年・燕篤(えんとく)と親しくなる。
しかし、その身分を超えた友情が事件を引き起こし……。(「書に吹くは白緑の風」)
ほか、収穫祭の宮廷で、舞の競い合いに現れた謎の美姫(「舞姫は夢を見る」)、
女官・紀希が落とした装飾品を、書生たちが知恵を絞って捜し出す青春劇
(「少年たちはノリゲをさがす」)など、
本編の合間に起きていた様々なエピソードを描いた珠玉の外伝集!
感想・レビュー・書評
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天青たちが宮中に残ることを決めた頃から、世継ぎ問題が解決した現在までのエピソードをまとめた、外伝短編集。
どの話も、キャラクターの魅力にあふれたエピソードで、たのしい。
番外編的な内容なので、本編ではあまり表に出ない、神官少年たちの活躍が多い。
腕白な彼らの、わちゃわちゃしたしたやりとりが、ほほえましい。
対立し、ばらばらになっていた後だけに、みんなが仲良く共同で事に当たっていく「ケナリの精は舞う ――春爛漫 再会の譚――」の和気あいあいとした平和さが、尊く感じる。
これからは、また次なる試練があるんだろうな、とつかの間の休息的な巻。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと中休み的な短編集。
結構重めな噺の展開のなかでの、心休まる一冊でした。
休みがおおかったから一気に読んでしまったが、ここまで作品を仕上げるのって大変なんだろうなぁ。もっと味わって読まないと。って思うんだけど面白いととまんない。 -
どんどんと物語を深く濃く読み続けたこれまでの8巻があり、
8巻の最後ではこれからのさらなる波乱・クライマックスを思わせる内容と、その前の静けさを感じて、
そして読んだ9巻!!
まさかの外伝!短編集!
と少しずっこけたのですが、あえてここで短編集を持ってくるのは一呼吸おけていい塩梅かも。
ハラハラが続くお腹いっぱいよりも、箸休めの1巻があると、クライマックスも際立つというものです。
この外伝集は、時系列に短編が構成されていて、
1巻の頃の天青から、8巻の天青まで。
天青が全ての短編で主人公というわけではないけど、どの話もマイナス要素がなく、ほのぼのと前向きに語られています。
いろんな苦難があったり、不穏な空気を感じてきたけど、
同時に、8巻までの1年間の間には、合間合間に、この短編で描かれているような平和な日々もあったんだなぁと、保護者目線のような感覚で嬉しく思いました。 -
記録
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ここにきての外伝集、最高。
ずっと気になってた紀希ちゃんの活躍も見れて嬉しい。 -
いつものドキドキハラハラする展開ではなかったけど、心が暖かくなるような短編で面白かった。
著者プロフィール
榎田ユウリの作品





