相続レストラン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 198
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041084175

作品紹介・あらすじ

金沢・ひがし茶屋街のレストラン〈グリル・ド・テリハ〉。料理が評判のこの店には、人気の理由がもうひとつ。「相続トラブル、解決します」元税理士のウェイター冬木のもとへ、相続に悩む客が訪れる。ある女性の相談は、急死した父の遺産について。家族に内緒で連帯保証人になり、6000万円の負債が残されたのだ。さらに隠し子だという男も現れ――波乱の遺産ドタバタ劇、丸く収める冬木の秘策とは? おいしくて役に立つ、相続ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 最近分かった事がある。どうも美味しそうな食べ物が出てくる作品の評価は甘くなるようだ。
    本作は相続という点に絞ったミステリ風の話で、構成も展開も普通に面白い。キャラクターの描き方もメリハリが効いていて映像化もしやすそうだ。
    評価としては3.5くらいなので星をいくつにしようかと迷ったが、美味しそうな料理の分で星4つの甘い評価になった。続編がないのが残念な一作。

  • 相続って難しい(・_・; 勉強になるかなと思って読んだけど何一つ覚えてない笑 

    ストーリーはまぁおもしろかったかな?
    冬木さんの奥さんと娘さんって事故なのか?もうちょっと過去に触れてほしかったです(>_<)

  • 相続が他人事ではない年代に差し掛かり、なんとなく手に取った1冊。ミステリー要素もあり、シリーズになりそうな感じ。
    相続の本来の意味は仏教用語だそう。
    存在を受け継ぐ――移り変わる世の中でそれをやり切ることは大変なことだ。知識がなければ相続したい大切なものも守れない。
    こんなレストランあるなら行ってみたい。

  • 元税理士と、元司法書士と、元警察官がスタッフのレストラン。レストランなのに相続の相談に乗るのを売りにする、というコンセプトが面白い。隠し子に地面師まで登場して、結構本格的に相続の一通りが勉強になるかも。

  • こんな設定ってあるの?と思うところ多々あり。資格もないただの人(元税理士)、しかも前科者がここまで人のコンサルに立ち入っていいのだろうか?とか、何で主人公のみが実刑なの?とか、リアルじゃないとか思うけど…。
    話自体は、どう話が転ぶんだろう?と楽しませていただきました。

  • 元税理士のウェイターが相続の問題を解決する。最後の展開には驚いた。
    それぞれに事情があって、でも生活しているという感じ。人物の描写が良いし、ストーリーも面白い。あっという間に読んでしまった。

  • 元税理士の冬木は金沢のレストランで客が抱え込む相続問題の助言を行っている。相続問題は非常に複雑で、、、勉強になると同時に物語としても読みやすかった。

  • あ、うん。
    て感じだった。

  • 最後までどうなるかと思った
    続きが読みたいです!

  • 弟が亡くなるまで相続のことなんてまるで知りませんでした。両親健在だから私は法定相続人ではないけれど、それでもこの2カ月でどれだけ詳しくなったことか。

    お料理絶品のうえに相続に関する相談までできるレストランが本当にあれば、流行るかもしれません。ひとつずつ相談事を片付ける短編集かと思いきや長編でした。

    不動産があって隠し子もいたら、そりゃ大変。装丁からイメージするほど軽い話ではなく、かといって妬み嫉みが渦巻くドロドロ話でもないから気は滅入らず。

    『看守の流儀』で知った作家ですが、こっちも面白い。シリーズ化できそう。

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著者プロフィール

1972年、石川県生まれ。金沢大学法学部卒業。
2015年に『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』で第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。
他の著書に『仕掛ける』『看守の流儀』(以上、宝島社)、『相続レストラン』(KADOKAWA)、『ダブルバインド』(双葉社) など。

「2022年 『看守の信念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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