おやすみ人面瘡 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年9月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041084359

作品紹介・あらすじ

かつて全身に脳瘤と呼ばれる顔が発症する奇病“人瘤病”の感染爆発があった海晴市。そこで2人の人瘤病患者が殺害される事件が起きる。容疑者は中学生四人。探偵は真相を暴くべく推理を披露するが――。

みんなの感想まとめ

特殊な病気が蔓延する異世界を舞台にした本格ミステリーが描かれています。全身に顔が発生するという衝撃的な設定は、読者に強烈な印象を与え、恐怖感を引き立てます。登場人物たちはこの異常な状況に慣れており、知...

感想・レビュー・書評

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  • 本格ミステリー作品登場!
    確かにそうなんやけど、設定が特殊過ぎる…

    そもそも、こんな世界嫌や〜
    電車とかで、隣りがうるさいな〜って見たら、手にある顔が喋ってた…とか…
    寒気するちゅうねん!
    そんな特殊な世界です〜
    こんな病気流行ってしまったらって考えるだけで、怖い!
    咳した声で暴れるとか…何やねん!この設定は!
    でも、こんなおぞましい設定とかもトリックに上手く利用されてま〜す!

    謎解きを知的な感じで解いていく作品の中の登場人物!
    確かに、
     知的かもしれんけど、
     推理力抜群かもしれんけど…
     登場人物さん達は、慣れてはるかもしれんけど…
    こんな世界なぁ…

    グロいし、エグいし、もっとドカーンと暴れてるパニックもんとか、ホラーもんの方が、あり得てそうな作品ではあるかもなぁ〜

    だからこそ、唯一無二の作品なんやろな!

    ゲロゲロ…

  • 『このミス』で、『東京結合人間』の紹介を読んでから、どうにも気になっていた白井智之作品。初読み。
    もー、大好きです!
    悪趣味でグロくて暴力的で、なのに、どこか上品さもほのかに感じさせるのはどうしてだろう。
    解説の雨宮運河さんが書かれている「絶妙なバランス感覚」のおかげなのだろうか。
    それとも私が変なのか?
    この血生臭い世界の中で、多少(?)狂っていようが、一般的なモラルから外れていようが、人が人を思う姿には、温かいものを感じる。―――虚構の中では。

    グロが平気で、本格ミステリが好きな人はぜひ。
    精緻な推理合戦に頭痛くなった私よりさらに楽しめるでしょう。

  • 全身に脳瘤と呼ばれる顔が発症する奇病が蔓延する世界観での読者設定ミステリ。
    相変わらずのエログロバイオレンスな描写と緻密に構成されたロジックが混ざり合って闇鍋みたいなことになってます(褒め言葉)
    圧巻の多重推理ももちろん健在で前作よりパワーアップしていました。手がかりは全く変わらないのに、ここまでいろんな推理を出せて、しかも、どれも納得させられる説得力を持っているのは流石の一言。

  •  奇才白井智之のデビュー3作目。
    家畜にウイルスが蔓延し食肉家畜がいなくなり、食用として人間のクローンを作っている世界。
    人間の男女が、相手の肛門から頭を入れて結合することが生殖行為になり、その時の異変により嘘をつくことができないオネストマンができる世界。
    そして、脳に寄生して細胞をコピーして全身に転移するウイルスにより、体に人面の瘤、人面瘡ができる世界。
    もうこれだけで異常。並みの作家ならそこからめくるめく事件を起こして悦に入るところだが、全340pで、巻末のあらすじにある事件が起こるのがやっと200pって。

    白井ワールドすぎるし、
    ここから、お得意の多重推理がはじまり重なり、読者をふりまわしまくって、
    とんでもない結論に至って、タイトルもきっちり回収して、読後感も悪い。
    だが、読み終わっての感想が「天才かよ」しかない。

    こんな世界観の余韻に浸りたくないが、むりやり頭から沈められる。

    最高。

  • 今回こそはと気合を入れ読み始めました。
    白井智之の小説のいつものとんでも設定を身構え、「人間」の特徴や、出来ること出来ないことのルールなど、きちんと頭に入れ、名前も注意深く覚えながら読んでいました。
    ですが、私は今回もミステリーの罠に引っかかってしまいました。
    二転三転する推理と、犯人、ラストの衝撃に心を奪われました。(毎回ですが。)
    残虐で奇妙な表現の多いこの方の作品、賛否両論あると思いますが、私は好きです。
    何というか、現実離れしているこの奇妙な世界観と、空気と、事件が解決するミステリーと、ぐちゃぐちゃなようで筋が通ってる所がやみつきになります。

  • 白井智之節全開で面白かった。パンデミックからの疑心暗鬼や迫害を描いているからてっきりアフターコロナの作品かと思ったら全然前でびっくり。多重解決モノってひっくり返される推理を毎回聞かされなきゃならないから個人的にはあんまり刺さらないのだけど、キャラクターや設定が面白いからグイグイ読み進めてしまう。あと登場人物もパズルのピースでしかないかのようにあっさり死ぬところがこの作者の特徴なんだなと再認識。自分はそこが嫌いじゃない。

  •  脳瘤が人体に発生して人間の顔のようになる「人瘤病」が蔓延した日本で突如起こったパニックホラーの要素が途中まで展開されるも、パニックの原因になった4m越えの人間(人瘤病の感染者)が死んだにも関わらず蘇った謎と人瘤病が感染爆発した海晴町で起こった殺人事件の繋がりを多重解決で真相を解明するストーリーが面白かった。ラストはゾクッとする終わり方だった。

  • これ、ズルい! と思った作品。
    この著者独特の世界観に騙されまくった感が否めない。
    作り込まれた世界観が凄まじいなぁ、と読むたびに感心させられる。
    世界観の作り込みをしっかり理解出来ればミステリーとしても最上級でした。

  • 読み手を選ぶ小説。
    こういう作品は嫌いではない。
    特殊な設定は結構だが、それだけで惹きつけるでなく納得させるロジックが必要だと思う。
    物議をかもすほどのグロさが作品の本質になっていないか。
    この手の作品を読むと、このへんを冷静に考えてしまう。
    考えたうえでの感想は、まあまあ。
    すべてでまあまあ。

  • 初読の作者さんです。最初読んでるうちはグロ異世界SFかしら?と思ってたんですが、後半急にミステリーに。
    いわゆる特殊設定ミステリーでしょうか。世界観は好みが分かれるやつ。個人的にはグロは平気だけどこの世界観でどんでん返しミステリーされても色々渋滞するなぁと思った。

  • 超弩級の多重解決畳みかけミステリ
    白井智之作品の中でも特殊設定が洗練されている気がする

  • 第三作も素晴らしい設定。
    ただしこれも苦手な人は嫌悪感もの。

    ウイルスにより、人面が発生してしまう人瘤病のある世界。人面は独立した個体として脳も知性もあり、良性は会話も可能となる。そんな世界で事件が起きれば、そりゃー探偵だって人面もありえますよね。

    まぁ、人面ものといえば中村七里の『人面瘡探偵』があるくらいなので、それは想定済み。
    ただし、規格外の狂ったやつらが出てくるので、事件の全貌はなかなか見えてこないけれども、ミステリーはフェアにやってくれました。
    これは、普通の頭では解けないけどね。

  • 次々と起こる展開に読む手が止まらない。
    世界観が特殊で気味悪く狂ってる感じがした。
    ミステリ部分は複雑だけど、面白い。
    一気に読み終わるのがオススメ。
    読み終り結末が分かるとまた最初から読みたくなりました。

  • 世界観やエログロさは結構好き。
    犯人探しにはかなり論理的でドンデン返しなのだけど、トンデモ設定なのでちょっと理解するのに難解。

  • こぶとり姉さん
    こぶとり姉ちゃん
    悪阻屋
    メメタロウ
    ブナシメジみたいな髪型

    白井ワールド白井ワードが盛られた白井型小説

  • 帯にこのミスにランクインとか記載あったんで、作者とか既刊情報とか全く知らないまま、たまにはミステリをジャケ買いしてみるかと思っていきなり読み始め、ノーガードで浴びたんでびっくりしました。鬼畜すぎて。妊娠(?)した女子生徒の腹を皆で殴る辺りで絶対おかしいと思いやっと既刊情報見たら「人の顔は食べづらい」とか色々凄い。だ、大丈夫かな…。とんでもないものを読み始めてしまったなと思いつつ、鬼畜SFテイストが癖になってきて、普通に鬼畜ものとして読み進めていたので、全体の3分の2くらいまできたところで、

    読者を襲う、突然の本格ミステリ!!!!!

    突然、大真面目に本格ミステリが始まり、何重にも張り巡らされた推理とどんでん返しが本当に面白かったです。あれだけ複数の謎解きを提示しながら、ラストで更に二回もひっくり返してくれて大満足です。最後の最後は思わず声をあげそうになりました。
    確かに冒頭の例の三文字「○○○」は自分も(どゆこと?)とは思いましたが、怒涛の鬼畜ストーリーに押し流されてすっかり忘れてました。全てが伏線なんですね。あと、あまりに鬼畜人間と地獄の所業多すぎて重大な謎に気づかない的な部分もあると思います。木を隠すなら森みたいな。おかしな人間多すぎて疑問が押し流される。とにかく面白かったです。いつか「エレファントヘッド」も読んでみたいです。


  • 呆気にとられるような世界と造形で、頻発するひどい暴力とグロ表現もするする読めてしまう。論理的に組み立てた推理をひっくり返しては別のを組み立てる構成もおもしろい…んだけど、この度を超えた暴行と殺しが溢れかえる世界で事件(一介の管理人と小娘の死)を推理するのはもう意味がわからなくて、単なる言葉遊びみたいにもおもえて

  • 全身に脳瘤と呼ばれる顔が発症する奇病“人瘤病”という、またしてもグログロい設定からの推理に次ぐ推理。胸糞悪さはあれど、やっぱり面白い。
    真相とラストに興奮しました。確かに、あれ?ん?と引っかかりはしたけど、それほど留意せず流しちゃったからな。引っかかった時点でもっと注意して読み返したりすればいいのに、展開が気になってしまうのかいけない。

  • 容赦がない

  • 最初から最後までグロくて白井ワールド炸裂!
    特殊設定×ミステリ なので、好き放題出来てしまう気がする……
    でもちゃんとミステリ要素となるトリックや動機、推理合戦があって好き放題しながらも、枠はこえない凄さはあります。
    読後に身体がどうにも違和感があって、それだけ引き込ませる描写が多かった証拠ですが……いやぁ……気色悪かった(笑)
    もしこんな世界になっても私は人を愛せるのかしらん……とふと思った次第です。
    毎回思うけれども、白井作品は安易に人には勧められない作品ばかりだなぁ……

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著者プロフィール

1990年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作で2014年にデビュー。『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞候補、『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞候補となる。『名探偵のはらわた』は「2021本格ミステリ・ベスト10」で第3位。他の著作に『少女を殺す100の方法』『お前の彼女は二階で茹で死に』『そして誰も死ななかった』『ミステリー・オーバードーズ』『死体の汁を啜れ』がある。衝撃的な作品で読者の度肝を抜く、気鋭の本格ミステリ作家。

「2022年 『お前の彼女は二階で茹で死に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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