- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041084403
作品紹介・あらすじ
嶋本好花(しまもとコノカ)19才。コノカが大阪にうまく適応できなかった原因は、おばあちゃんの代から続く芸人一家だということ。その上五つ上の兄が人気漫才師になったことでさらに面倒に。すっかり誰も寄せ付けない精神的引きこもり高校生になったコノカの夢は、東京に出て匿名生活をおくることだった。けれどドジで世間知らずのコノカは、居酒屋のバイトをクビになり、通りかかったペットショップで一匹の白いハリネズミに運命の出会をする。超可愛い上になんとそのハリネズミは大阪弁をしゃべるのだ! ところがハリくんとの切実な会話を目撃され、さらにTwitterに動画をあげられ、「ハリ乙女」というあだ名で一躍、時の人になってしまった。しかし夢は長くは続かず、ハリくんに異変が……。累計300万部突破の大人気シリーズ『若おかみは小学生!』の著者が手掛けた、自分らしく生きることが難しいあなたに届けたい、”自分だけの幸せを見つける物語”。 解説:橘もも
感想・レビュー・書評
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誰それのおともだちの
〇〇さん・・・
どこそこの大学出身の
〇〇くん・・・
人は、たいてい誰かの、
あるいは何かの付属で
語られる。
私たちは、それだけで
その人のことを解った
つもりになってしまう。
本当はその人のことを
なにも知らないのに。
そしてきっと自分自身
に対しても同じことを
してると思う。
そう、私は私。誰かや
何かに付属してること
はたしかだけど、
それだけで括られる程
人って単純ではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書会でおすすめくださった方がいて手に取りました。テンポの良いストーリー。お笑い芸人さんの実話本がよく出てますが、実在する人物でもおかしくないかも。みんな色んな生い立ちがあって、色んなものを乗り越えて今がある。幼い頃の世界なんて本当にちっちゃいのに、その世界が全てのように思って、苦しんでる人も多い。かがみの孤城での感想と少し被るけど、安心して大人になってほしいと思いました。
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かわいいファンタジー系のお話しなんだけど、私としては動物虐待に思えて、ちょっと読むのしんどかった。
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上京して白ハリくんと会って、自分に向き合っていく姿に、私も励まされ勇気づけてもらいました。
環境が変わったからこそ気づくこと。きっと誰にでもあることで、それが等身大の姿で描かれているなと思いました。 -
ほのぼの系かなと思っていたら急にギスギスした世界にコノカが飛び込んでいってしまうので、アレ?という感じ。
最後の収束のさせ方というかコノカの気付きは綺麗に纏まっていて良かったと思います。個人的に中間の展開が好きじゃなかったので評価は低め。 -
令丈ヒロ子さんの作品は、小学生の頃大好きだった『料理少年Kタロー』以来。書店で見かけて、大人向けも書くんだ!と手に取りました。
面白かった…
序盤では、普通の18歳女子の頑張るストーリーかなと思ってたら、しっかり大人でも感情移入できました…終盤では泣きました…
読み終えたあとは、なんだか清々しいような、少し元気になるような気分になりました。泣いたからかもしれないけど。
歳は違えどハッとさせられる所もあったので、また改めて読み直そう。
話の展開するテンポが良く、どんどん読み進められる。
珍しく一気読みしてしまった。
他にも大人向けの作品書いて欲しいなあ。ぜひ!