- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041084427
感想・レビュー・書評
-
それぞれのキャラクターの言動を通して個性が際立っているところが面白かった。完全に私のせいだが、グラスホッパーは読んだもののかなり昔、かつマリアビートルは読んだことがないと言う状況だったため、「これは伏線か?」と思った点がつながりきらなかった印象。
他作品を読み返してから読めばよかったです、、、。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
殺し屋「兜」の私生活に軸を置いた物語
過激な戦闘シーンとかなかったけど
面白くて、どんどん読めちゃう。
蝉とか話の中に出てきて、お!ってなった -
最初から最後まで抜けるとこなく面白い!
声を出して笑ってしまいそうなくらいコミカルで、ずっとニヤニヤが止まらなかった。
シリアスな部分を打ち消すかのような家族間の関係性と温かみを感じる登場人物の人柄。
今更ながらシリーズ遡って読もうと思います。 -
伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ第三段
今回は前2作と少し雰囲気が異なっていて、主人公の殺し屋の生活に焦点を当てた、家族小説と犯罪小説が合体した内容だった
だからこそ心暖まる部分と、不安になる部分があって、そのバランスが絶妙だった
読後はすごく爽やか!
続く777も楽しみ -
兜という殺し屋の「日常」と「仕事」を織り交ぜた短編集……かと思いきや全てが繋がっていた……。
伊坂先生の淡々とした文章によるものなかのか、これまでの『グラスホッパー』『マリアビートル』のように、喜劇からの怒涛の展開にいつの間にか飲み込まれていることに気が付きました…。
冒頭の「ほのぼの殺し屋パパのファミリー物語」とは一転ラストにかけて兜という「父親」の生き様に涙が出ました。
おとうさん、がんばってくれてありがとう。 -
グラスホッパーを読んで、これは超えられないと思ってマリアビートルを読んで、これこそが最上だなと思った後に読んだAX。
殺し屋シリーズで涙するとは思わなかった。
前2作の登場人物たちにもかなり愛着を抱いたし、迎える運命には辛い思いをしたけれど、今回はそれとはまた違う深い感情。
物騒と日常の境目が馴染んで、やけに現実味があるというか、のめり込みやすいというか。
過去作のようなスリルを求めたら物足りなさは否めないけれど、その分「殺し屋」という人種の内面にフォーカスして、どこにでも居そうな感じで描いているところが魅力的な一冊だと思う。
実際には知りようもない業界の人間の苦悩を、ダークでユーモラスな短篇集で覗かせてくれる。こんな小説が書けてしまう伊坂さんはやっぱりすごい、と、毎回思う。
解説で、兜はカブトムシに由来すると書かれていたけれど、うるさい蝉やでかい鯨のように、意味があるのだろうか…? -
初めての伊坂幸太郎さんの作品を読みましたが、とても面白いと思いながら読んでいました。
特に主人公、兜が妻のご機嫌を損なわないようにあれやこれやと考えを巡らしている描写が好きでした。
殺し屋の話なのに、ほっこりできる内容になっているため、大変読みやすかったです。
これを機に伊坂さんの作品を読んでいきたいと思うことができました。 -
読書は隙間時間に、と過ごしてはいますが、最後のFINEからは隙間時間を無理矢理つくっての読了。しっかり号泣。ブクログでの高評価を見て気になった作品でした。これからも皆様の本棚や感想を参考にさせて頂きます!次は何を読もうかなぁ!