- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041084458
作品紹介・あらすじ
厭なのに、ページを捲らずにはいられない――
「厭で厭で厭で堪らなくって、それでみんな逃げ出したんだ。会社から、人生から、日常から、人間から――」
職場と家庭の人間関係に苦悩する私の家に現れた、巨大な顔に山羊のような瞳を持つ子供らしきもの。
永遠の幸福をくれるというホテルで、安全な殺人を行うこととなったホームレスの男。
何故か僕が厭だと思うことだけを繰り返す、異常な彼女――。
あなたに擦り寄る戦慄と驚愕。世にも奇怪な、7つの物語。
解説・平山夢明 「京極夏彦が都会と現代を部品にして組み立てた妖怪譚なのではないか」
感想・レビュー・書評
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2023 9/7から読んでいる.
1,2話の理不尽さと独特の匂いが強すぎて、なかなか次の話を読もうとなれなかったため時間がかかった.
初の京極夏彦がこれなの厭すぎて好き
(記憶の奥底にあるなと思ったら世にも奇妙な物語の原作がいくつか入ってるらしい)
厭を与えることを目的として作られ、しっかりと厭を享受出来ているので、これは評価せざるを得ないにはなった.最後の最後は少しカタルシスを感じてしまうのが不本意だが好き.
(厭な小説で言及されてる厭な小説のために、単行本で読むべきだったなと思うなどした)
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やはり京極夏彦。厭になるほど面白い。
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短編形式で書かれていたので、サクサク読めました。
サクサク読めるのですが、内容がまさしく厭が押し寄せてきてうぅ~と苦しみながらも、読む手が止まらない感じでした。一話目から順々に謎が残されてくので、気になって早く読み進めていかないと!と名前いう使命感に。読む時に登場人物の名前を忘れないで下さいね。 -
本当に厭な小説だな
心理的に厭だ
人の心の奥底にある理性に反する嫌な人達がゾロゾロ出てくる。
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厭だ
から始める厭な短編集。狂っているのは自分なのか世界なのか…。
どれも厭な気持ちになるけど、特に厭な先祖と厭な彼女が気味悪かった。 -
再読。厭なことが詰まった短編集。再読と言っても覚えていたのは後半の方だけだったので、前半の部分はわりと新鮮な厭さが味わえた。理不尽でありながらも一部では整合性のある厭さに包まれた話たちだが、その厭さがクセになる。厭だけど面白い、面白いけど厭だ。また厭な気持ちを味わいたくなったら読みたいと思う。
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覚書
日常の延長線上にありそうな恐怖。
恐怖というよりは、ただ只管に精神的に追い詰められるような話ばかり。本当に厭だ。 -
不条理で不快で2話目くらいまでは読むのが辛い。3話目くらいからは世界観に慣れてくるのだけど、それはそれで、ああ厭だ。