狼は眠らない (1) (角川コミックス・エース)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 52
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041084946

作品紹介・あらすじ

迷宮でみつけた<黒穴>に飛び込み、異世界に転移した<片目狼>レカン。冒険者である彼は、異世界でも己の進むべき道に迷いはない。 強さを求め、迷宮に挑み、強敵を倒す――。なろう発、ハードファンタジー開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 『辺境の老騎士』から、支援BISさんのファンです。

    Webで原作は追いかけていますが(そしてそれは、当然のごとく大変面白く容易にのめりこめてしまいます。小説もそのうち買います。)
    エダがレカンを追いかけ見送ったシーンが、まざまざと脳内で画として浮かび上がった瞬間、こちらのコミックを注文していました。

    さて一巻は、主人公レカンが異世界に降り立ち、冒険者として歩き出すまでが描かれています。
    重厚な世界が広がるハイファンタジー。
    世に氾濫する転生ものは、生まれたときからとにかくハイスペックで無敵で女の子にもモテモテ(モテる理由はわからない)で……と、すべてとは言いませんが、そんな印象です。
    翻って『狼は眠らない』は、そういった転生ものとは少し違う。あくまで、元居た世界で冒険者として生きていた地続きに、新しい世界でも冒険者として生きていくレカンの物語です。

    原作の世界観を損なうことのない、新川権兵衛さんの圧倒的な画力。こんな美しい画は、読んでいてすごく心地よいです。
    ベルセルクと雰囲気が似ているように思います。そう感じるのは世界観の問題かもしれませんね。
    こちらのほうが、よりすっきりとしていてわたしは読みやすく感じます。

    好きです←

    コミカライズの成功例だと思います。
    続きも(原作合わせて)読みます!

  •  異世界→異世界の転移で描かれる、狼になぞらえられた強大な冒険者レカンの冒険物語開幕の巻である。

     数多の迷宮のいずこかに、数十年に一度開くという異世界へと続く「黒穴」。
     バグラド迷宮を制覇した<片目狼>のレカンはその黒穴を発見し、盟友<人喰い熊>のボウドと共に飛び込んで、そして……とそんな形で物語は始まる。
     言語の通じない異世界に足を踏み入れ、彼が大きな世界へと旅立つ前日譚のような物語が展開されているのがこの一巻だ。

     前日譚なれども、数多の敵を剣でねじ伏せるレカンの姿は鮮烈に描かれている。
     特に後半、コミカライズでは名も明かされなかった難敵・地竜トロンとの死闘はまさに活写。
     某クロノトリガーのプチラヴォスを思わせるクリーチャーデザインの巧みさも含めて、存分に冒険者レカンの活躍を描いてくれている。

     時の運にも恵まれたレカンの旅はいずこに向かうのか。
     そんなワクワク感を与えてくれる一巻だった。
     風景や魔獣の緻密な描写、動的な戦闘シーン、柔らかに描かれたリアル寄りの人物描写と、本格派ファンタジーの気風を感じる作風も含めて、文句なしに星五つで評価したい一冊である。

     残念ながら3巻完結となってしまったこのコミカライズシリーズであるが、後追いで読んだ価値は十分ある一作だ。
     この一巻のみの登場となったルビアナフェル姫のたおやかさなども素晴らしかった。星六つくらい付けたいのが正直なところだ。

  • コーヒーブレイク本。

    まるでバンド・デシネのような異世界を高いクオリティで描いたとある冒険者の英雄譚、第1巻(2019/08/03発行、670E)。

    文字や言葉では上手く説明する事が難しい、凄まじい画力と素晴らしいストーリー。 そして、この作品の世界観には圧倒されます。
    これだけハイ・クオリティであれば、全ての方にお勧め出来る作品だと思います。

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