本の花 料理も、小説も、写真も (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 121
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041085448

作品紹介・あらすじ

ゆで卵、生卵、卵焼き。向田邦子のエッセイに登場する卵には、生活の匂いや味を含んでいる『嘘つき卵』。「つらい出来事は、前世だと思ってしまえば大丈夫」人生の助け船にもなる『辛酸なめ子のつぶやきデトックス』生をまっとうする人間のたくましさや哀歓が強く心を打つ写真集『釜ヶ崎語彙集 1972-1973』など。食をテーマにしたもの、暮らしをテーマにしたもの。エッセイ、小説、写真集……丁寧な文体からほとばしる本への愛を感じる215冊の紹介。「再読」するたびに書き手と自分との関係が蓄積されていくという「再読するということ」も必見。自分だけの一冊を見つけたい人にはぜひ読んで欲しい、読書欲が高まる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 本を読む事について、改めて深く考えさせてもらった。
    著者の本に対する愛情に裏打ちされた知識と、本を紹介する秀逸な文章に魅了されっ放しの一冊。
    読みたい本の幅が一気に広がり、楽しみを抑え切れない。
    タイトル通り、〜も、〜も、と色々なジャンルを分け隔てなく読むスタイルは、自分の好みそのもので、何度もこの本に立ち戻り、新たな本当の出会いをさせてもらうとしよう。

  • 平松洋子さんの読書量、
    そして、その紹介するための
    語彙力の豊かさ、鋭さに、
    興奮したり、感心したり、
    心がザワザワと騒ぎ出す。

    どれも、とても面白そうで、
    かといって、
    平松さんのように深く鋭く読み込むことが
    自分にもできるだろうかと
    気圧される想い。

    色とりどりの本の花の
    ずっしりと重いブーケのような一冊。

  • 平松洋子さんというと、「食」についてのエッセイを書く人、というイメージがあり、そういうものを読まない私は、当然この方の著書も読んだことがなかった。

    2月末(2020年)の書店で、文庫新刊の棚に本書が並んでおり、タイトルに惹かれて手に取りパラパラめくってみたが、そこに並んでいるのは知らない本の名前ばかりでそそられなかったので、棚に戻した。

    しかしその後、書店に行くたびにこの本が目に入り、なんだか気になるように。
    たまにはこういうのもいいかな、本の感想を書くときの参考になるかもしれないし、ここまで気になるなら、と思い買ってみた。

    平松さんが本について書いた文章が一冊にまとめられている。
    「食の本棚」、「物語の本棚」、「暮らしの本棚」と分けられていて、それぞれの合間に対談や日記が挟まれる。
    数年前まで購読していた『本の雑誌』に載っていたらしい記事もまとめられていて、ちょっと懐かしい気持ちになったりも。

    やはり私があまり読まないような本について書かれていることが多いが、とにかく本が好きで読書が楽しくて仕方ない様子が読み取れて、その幸福感が伝わってきて、私も本書を読んでいる時間、ふんわり幸せな気分だった。
    ジャンルは違えど、やっぱり本好き読書好きの人間には、相通ずる共通の感覚があるのだ。

    今後、読む本のジャンルの幅をもう少し広げてみようかな。
    本書を読んだら、これまで知らなかった世界をのぞき見たようで、自分の視野が広がる気がした。
    読んでみたいと興味を引かれた本も何冊かあったし、日本語表現の勉強にもなった。

    普段自分が見ているものと違う方角にあるものに、あえて目を向けてみるのもおもしろい。

  • 当然のことながら、著者の読書数の多さに驚かされる。それも多岐にわたる。それが著者の仕事の一つとしても、また本が好きであるという前提があるにしても、である。
    書評という分野に入るのだろうが、書評を超えた本への「愛」を感じる。

  • 虫明亜呂無について「感性がこれほど正確に言語化され得ることに圧倒され、その事実に打ちのめされた」って書いてるけど、わたしは全く同じことを平松さんに対して、特に食にまつわるエッセイを読むと感じている。


    ナチスにとらえられ家族を失った精神科医フランクルの言葉「人生にはそれ自体に意味があるのだから、どんな状況でも人生にイエスという意味がある」

  • 自分では、手に取らない様な本が多く紹介されていて、読んでみたい本がたくさん見つかった。

  • 著者とはかなり趣味嗜好が違うみたい。ワタシ的に「このヒトの本は読まないわー」の作家・著者や「このジャンルはスルー」な本が結構あった。おかげで「積読増えたやん!」という、この手の本を読んだ時の怒り(焦り)が湧かずに落ち着いて読めて、少数精鋭だけピックアップできて、寧ろ良かったかも。

  • 「野蛮な読書」を読んでから、平松洋子の書評にはまっているいる。取り上げる本のジャンルが広く、こちらの想像の範囲を軽々と越えており驚かされた。狩猟の本が2冊も入っているなんて。

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平松洋子の作品

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