- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041085547
作品紹介・あらすじ
高鳥千草の元夫、謙二から娘に亡き妻が憑いたと相談を受けた拝み屋の著者は、さっそく原因の解明に動き出す。その過程で拝み屋の深町と桔梗、占い師の小夜歌、そして霊能師の美琴と浅からぬ縁で繋がり、行動を共にすることになった。一方で、こちらも著者と因縁深い老姉妹の一団が、ある“神さま”を目覚めさせようと暗躍していた……。過去と現在の点と点が線になり、膨れに膨れ上がった災禍の核心に迫る、シリーズ最終巻!
感想・レビュー・書評
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泣いた……(༎ຶ⌑༎ຶ)
え?これ実話怪談だよね…?
話が壮大。
「本当に実話なのか?」
と疑ってしまう気持ち半分(-∀-`; )
野球で言うオールスターのように各専門分野に長けた拝み屋が集結!
細かな伏線まできちんと回収されている小説さながらの仕上がり。
疑うのも仕方ないと思う。笑
なのでこのシリーズは「実話を元にした怪談」だと思って楽しみました。
そう考えると小説の中でも非常に完成度が高く、めちゃめちゃ面白い!!
次から次へと先の読めぬ展開に読む手が止まらない。
見事なまでに無駄のない伏線回収。
これまでのシリーズを読んでいて良かったと思わせる繋がりも、ファンにはたまりません߹ㅁ߹)♡
しかも今回は泣きました……(༎ຶ⌑༎ຶ)
郷内さん的に泣かせにかかっていたのかは不明ですが、のめり込む表現力にまんまとハマりました。
泣かせにかかる…で、ふと考えてみた。
フィクションでは、頭の片隅にで「創作」という事実が残っている。
盛り上がりに向け過剰な表現に、読者は敏感なものである。
この作品では、
決戦での無駄のない動き。
フィクションでは、盛り上がりに向け、もっとグダり、難航する事が多いのではないだろうか。
この作品における「苦難」は、気持ちであり、原因不明の痛みであり、どこかリアルな事ばかり。
それを踏まえると、やはりこれは「実話」なんだな。と納得する。
そう思って読んだ方が数段楽しめる事に気付く。
シリーズは〈陽〉で8作品目。
1作品目からこれまで、全てが関わってくるので見逃せない。
あらすじには「シリーズ完結」とか書いてあったが、信じないぞ!!笑
期待して次巻『拝み屋怪談 幽魂の蔵』を読む( ー̀֊ー́)و♡
相変わらずタイトル名もかっこいい!
好みだわ〜♡詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ最終巻。
いろいろな人と連携しながら、点と点だった過去と現在を結び、解決していく流れが圧倒的でした。
怪異が膨れるととんでもないことになるんだなと思いました。 -
完璧なかたちで仕事を終えられるのか…後半は目が離せなかった。
あの間取りが歪んだ家の中で追い詰められる恐怖、臨場感溢れる描写はなかなかのもの。
ぐるぐる迷い手探りで出口を探す恐怖は想像しただけで心臓に悪い。
読み終えた後、過去から今までの全てが集結した感じをしみじみと味わった。
融合には予想外の驚きと共にホロリときたな。こういうかたちになるとは。
あぁ、みなさん、おつかれさまでした。
とにかくいろいろ…大丈夫なのかしら。
その後が心配でならない。
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まじですか……(;゚д゚) ゴクリ…
すごい事になってましたな…
申し訳ないが…宮城県が末恐ろしい土地にしか見えない…ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
高鳥千草の娘、美月に亡き千草が憑依した事から
始まった。今回の災禍
真実に向かう程に凄まじい事実が発覚
今回は郷内先生が1人で立ち向かうのではなく
今回の災禍に巻き込まれてしまった。
5人の仲間たち(同業者)と共闘
さながらマーベル映画の『アベンジャーズ』みたいに『アッセンブルッッ!!』ᐠ(°Д° )ᐟヨイショットー!!!!
拝み屋シリーズでもお馴染みのタルパ(イマジナリーフレンド)も続々と登場
もはやただの友達的な感じではなく
相手に攻撃をできる。タルパまで登場
これはスタンドバトルみたいだ…
(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ笑笑
宮城県ではこのようなタルパが日常的にいるのだろうか…と思うと怖すぎる。(´・_・`)
物語を進んでいくうちに、あ!これが繋がるのか、
あ!こっちも繋がった!いや!これも繋がるんかい!
と、スピーディーな展開にページをめくる手は
止まらない!かなり面白い( •̀ω•́ )✧
しかしラストは
郷内先生にあまりにも残酷な現実が待ってました。いや、、これは酷すぎる。
からの〜衝撃的な展開に発生!!
あの子が帰ってきます。(≖ᴗ≖ )ニヤリ
最初から最後までめっちゃ楽しめたました!
毎度思うが郷内先生はよく助かったなと
しみじみ思う。
そして今後の展開も気になる。
では最後に一言、
『覚悟は?』
『とっくに!』( •̀ω•́ )✧
くぅーかっこいい〜⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
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13作目。
陰よりも面白かった!
また、来るべき災禍の頃よりも文体も読みやすく、
自分語りの頻度も言い回しも少なくなっていたのがよかった。
もちろん花嫁の家に比べると…
という点はあるものの、
それまでの登場人物や話がつながっていて、
郷内先生は本当に作品の作りが上手いなと思った。
家をぐるぐる出れないシーンは、
ドラえもんのホーム迷路を思い出して笑ってしまった。
陰陽の間にその間に別の出版社から出した郷内本を読んでたせいで、
読み始めはちょこちょこ忘れてたけど、
読んでいくうちに思い出した。
実話とはにわかに信じ難いが、面白かった。
彼女のカムバックも嬉しいよ。 -
創作なのか実話なのか分からない。今回、読むのに、二週間もかかった。伏線回収とかあって楽しめたけど、サクサク読みはできなかった。
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拝み屋怪談シリーズの最終巻として、今まで出てきた登場人物やエピソードが再登場して、最終巻に相応しい豪華な展開になっている。ただ怖いという感情はあまり味わえなかった。怪異の謎がある程度解明されたためであるからかもしれない。
タルパという、人間の想像力が生み出した友達や親族などが存在化したものをテーマにストーリーが展開する。神も怪異もタルパのように積年の人々の想いや念が積み重なって出来ているらしい。意識的無意識的に関わらず、人々の意識の力で創り出したものを有り難がったり恐れたりするという、馬鹿げた哀れな人間の存在が印象的。
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読み終わったあと、表紙見ると...
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面白かった。普段は昼休みなどを使って少しずつ読んでいるけれど、この巻は一気に読みました。
ここがきっと繋がるだろうなと思いながら前編を読んでいたものの、まさかそこまで繋がっていて、収束していくとは…… 楽しかったです。 -
椚木の一族と花嫁の家での因果と謎の決着。終盤の盛り上がりようは思わず涙腺にきました。拝み屋たちが集まって神殺しの儀をする様は映画の「来る」の除霊フェスを思い出して、それぞれの思いに感極まりながら興奮した。これでシリーズ完結なんだね。
以下ネタバレなんだけど、
し、真也ーーーッ!!! 読んでる最中に昂って出てきた言葉がこれ!
〈陰〉では死亡したのか…という感じだったけどもここに来て更なる卑劣と邪悪さを見せてきた真也の悪辣ぶりになぜかテンションがあがった笑
これ関わっている人間からしたら全く笑えない出来事なんたけどね。伏線の回収がすごかった〜〜…。
この野郎との因縁に決着がついたようでよかったし、〈陰〉でどうなるのかなって危惧していた佐知子さんがちゃんと前向きな未来を歩めるようになったのもほんとによかった…。
けれど完全無欠のハッピーエンドとは言い難いラストが切なくなる。悲しみと痛みと不安に苛まれながらそれでも、きっといい未来があるって信じて終わるから、どうか幸が多からんことを願わずにはいられない。
郷内さんの他作品は未読が多いのでそちらも読んでいきます。