ずくなし半左事件簿 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041085554

作品紹介・あらすじ

松本藩郡方見習い同心の一志半左は、土地の言葉で臆病者を指す「ずくなし」と呼ばれていた。一方で、いったん腹を決めると大胆不敵になる豪胆さもあり、出仕早々に領地を巡る加賀藩との国境争いを解決に導く。以後、人使いの荒い郡奉行の名越湊之助から次々と無理難題を押し付けられる羽目に。隠れ芝居の強行、しのび荷騒動、そして父の仇との遭遇――。恋に友情に戦いに、若き郡方同心が成長する姿を描いた、人情青春時代小説!

感想・レビュー・書評

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  • 松本藩郡方見習い見習い同心、一志半左は土地の言葉で、臆病者の「ずくなし」と呼ばれていた。
    が、一方では一度腹を決めると大胆不敵にも。

    出仕早々領地をめぐるいざこざがある加賀藩との解決に導く。

    一年前、背中から襲われ死んだ父親の敵との遭遇。
    淡い恋心、戦いに持ち込まぬ知恵の見せ所。
    心温まる半人前が成長する青春ストーリーでもある。

  • 長野県の松本市が舞台になっている時代小説。

    私の出身地である事と私自身がずくなしなので、気になって購入。

    普段、時代小説は読まないので新鮮だった。

    登場人物達の会話も方言が強く、読みながら松本に帰省した気分になりました。


    ずくなしと言われる半左が、ずくを出して頑張る姿に好感が持てました。
    おばば様のキャラも好き。
    半左の恋話シーンでは思わずおばば様と一緒に笑っちゃいました。

    ちなみに、ずくなしは「臆病者」「面倒くさがり」「やる気がない」みたいな時に使います。

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著者プロフィール

吉橋通夫(よしはしみちお)1944年岡山県生まれ。法政大学文学部卒業。『京のかざぐるま』(岩崎書店)で第29回日本児童文学者協会賞、『なまくら』(講談社)で第43回野間児童文芸賞を受賞。おもな作品に『風の海峡(上・下)』『すし食いねえ』(共に講談社)『小説 鶴彬』『風雪のペン』(共に新日本出版社)『ずくなし半左事件簿』『早変わりで候』(共にKADOKAWA)など多数。

「2022年 『ことばっておもしろい!同音異義語・同訓異字/対義語・類義語(全3巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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