民王 (1) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041085578

作品紹介・あらすじ

混迷する政局の中、熾烈な総裁選を勝ち抜いて内閣総理大臣に就任した与党民政党の政治家・武藤泰山。低迷にあえぐ支持率を上げようと意気込んだのも束の間、まさかの”事件”に巻き込まれ、国民に醜態をさらすことになる。その頃、泰山のバカ息子・翔にも異変が。夢か現か、新手のテロか。直面する国家の危機に、総理とバカ息子が挑む”笑撃”のサスペンス。彼らは果たして、日本の未来を救えるのか――。
解説・高橋一生(ドラマ「民王」貝原茂平役)

感想・レビュー・書評

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  • 内閣総理大臣の武藤泰山と、その大学生のバカ息子・翔の人格がある日突然入れ替わってしまうドタバタ劇。

    オーディブルで通勤時聴いたけど、これ、ヤバイやつだった。
    歩きながらひとりで突然吹き出してしまう、不審者確定のやつ。

    文句なしにおもしろい!!!!!

    思い切り笑って、「ええ話やったなー」とほろりとしたい時、ぜひこの本を読んでください!

    ♪Democracy?/The Damned(2001)

    • naonaonao16gさん
      たけさん

      これ、わりと最近ドラマで見たんですけどドラマも超面白かったですよ!!
      この時の菅田将暉大好きです!笑
      やっぱりコメディはこれじゃ...
      たけさん

      これ、わりと最近ドラマで見たんですけどドラマも超面白かったですよ!!
      この時の菅田将暉大好きです!笑
      やっぱりコメディはこれじゃないとー!って感じの役者さんとその演技力!ドラマも是非!
      2023/06/30
    • たけさん
      naonaoさん

      ドラマもおもしろいんですね?

      「民王」と検索すると「民王 ドラマ 打ち切り」とキーワードが出てくるので、「ドラマは何ら...
      naonaoさん

      ドラマもおもしろいんですね?

      「民王」と検索すると「民王 ドラマ 打ち切り」とキーワードが出てくるので、「ドラマは何らかの理由で途中で打ち切られたんだな…」と思い込んでいました。
      なので、naonaoさんにオススメいただいて不思議に思ったのですが、調べてみたら打ち切られた事実はないようで、ネットの情報はいい加減だなあ…と。

      菅田将暉、いいですねー。
      変幻自在なイメージで好きな俳優さんです。

      ドラマがとても気になってきました!
      ありがとうございます!
      2023/06/30
  • 2023.8.22 読了 ☆9.2/10.0


    政治とは何かを真正面から問う小説


    日本の政治をめぐる、コメディだけどあたたかく、そしてまっすぐで純粋な理想や正義、信念を描いた"ハートフル政治ミステリー"

    登場人物たち皆がユーモアあふれる、個性的で憎めない人たち。
    池井戸潤さんの、物語の展開に引き込む手腕は本当にさすがとしか言いようがありません。
    毎度クスッと笑えて、昨日と今日で一気に読み終えました。



    カッコいい大人の像がここにある。
    思わず目頭が熱くなります。




    "理想論ばかり言ってる人間っていうのはタチが悪いんだ。だが、理想論すら語らない人間はもっとタチが悪い。今君が話してくれた志や夢、忘れないでくれよ"

     


    主人公の武藤泰山は、自分と息子が入れ替わってお互いの立場を体験したことで、そして新薬承認の理想と現実のギャップを目の当たりにしたことで、"職業政治家"だとか"政治屋"がはびこる日本の政治において忘れかけた、野党第一党の党首以前に日本の首相として、日本人として、本当に大切なことを思い出す。

    そして、"ほんとうの政治家"になるために青臭くてがむしゃらに、本音で奔走する、ダサい大人からの脱皮と再生の感動ドラマでした。

  • 最後の戻るとこは物足りなかったけど、これもめちゃくちゃ面白い!政治の話で分からんなぁって思いよったら、まさかの親子入れ代わり?脳波テロなんて思いつく凄いわ池井戸ワールド!早速シベリア編を読むぞ

  • めちゃめちゃ面白かった。首相とその息子の頭の中の交換された様が笑えた。実際にこんな総理がいたら、日本も多少なりとも変わるかな

  • 「相手の気持ちになってみる」と諍いは収まるというけれど、
    つまりこういうことなのか…。
    我が国の首相でもないので外部圧力で息子と入れ替わることはないけど、
    想像力を駆使して相手を理解することも必要なんだろうなとこんなに楽しい
    小説なのに、ちょっと考え込んでしまいました。
    久々の池井戸作品。なかなかのボディブローです。

  • エロ親父な総理大臣に、ダメダメなバカ息子が大変なことになってしまう。
    最初はこの二人、大丈夫?!って思いながら笑って読んでたけれども。
    途中から胸熱な展開に。
    政治家もマスコミも企業の人も、本当に大事なものは何なのかを思い出して欲しい。
    続編も発売されたみたいで、ぜひ読んでみたい!

  • お堅い政治小説かと思っていたら、まさかのコメディ!武藤親子や他の政治家たちとの掛け合いがクスッと笑えて最高だった。

  • ドラマで先に見ていたが、原作の小説もまた、面白い!リアリティに忠実で善良で真面目な池井戸氏というイメージだったが、こういう荒唐無稽なエンタメも行けるんですね。馬鹿馬鹿しいけれど、ある意味でリアル。
    ラストの展開と翔と泰山の旅立ちの部分で、二人の良心・志が描かれて、カタルシスを覚える。

    馬鹿馬鹿しく、やるせない政治もこれくらい気持ちよく改革できれば良いのですが。。。

  • 荒唐無稽の話ですね。
    取り敢えず面白かったです。
    設定はふざけているのかと思えるけどラストは成る程と思います。
    無理はあるけど辻褄はあってますね。
    続編が出たので読むのが楽しみです。

  • 父親とバカ息子が入れ替わるという空前絶後の状況
    入れ替わったことでお互いが何を大事に考えて生きてきたかを理解し合う、
    全然バカ息子じゃない!

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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