牛姫の嫁入り (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 120
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041085608

作品紹介・あらすじ

江戸時代中期。その存在すら極秘の忍者派遣業を営む三日月村で育った女忍び・コウ。見た目は美しく成績も優秀。今回コウに課された任務は、旗本・加納家からの依頼で、加納家の長男と、十万石の大名である藩主・藤代家の末娘・重姫を見合いさせること。かつて絶世の美少女と噂されていた重姫はここ10年、人前に姿を見せずにいた。そのまぼろしの姫を誘拐してお見合いさせようというのだ。前代未聞の“誘拐見合い”という密命を受けて三日月の夜、屋敷へ忍び込んだコウが見たものは……!
時代劇ミッションインポッシブル!女忍びのまっすぐな生き方が心を打つ。「猫弁」「あずかりやさん」シリーズで大人気の話題の著者による、美とは親子の情愛とは、友情とは恋とは? 笑いあり、感動ありの、女性大満足の時代劇エンターテインメント。
映画界でもっとも権威ある脚本賞「城戸賞」2006年 受賞作の小説化。

感想・レビュー・書評

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  • 間違って買ってしまった本。読み出すと薄い事もあり一気に読み終わった。
    敏腕で美人の女忍者とドジな忍者のコンビが、雇い主の指示で大名の娘を誘拐して駄目息子と見合いさせると言う。絶世の美女と言われるお姫様が実は牛のような太った意思のない姫様。これが女人忍者により変わってゆく。元は脚本で賞も取ったそうで、これを小説にしたとか。ありそうも無いような設定だが、映像でも見たいと思わせるような面白い話しだった。

  • おもしろかった☆大山さんが書くキャラはほんわかして好き☆
    ストーリー的には多分こうなるだろうな…ってのはミエミエなんだけど、気になって一気読み。牛姫が可愛かったです。
    あとがきには、忍びコウに長澤まさみさん、重姫に上白石萌音とありましたがわたしは、コウには柴咲コウさん、重姫に橋本環奈ちゃんだなあと思いました。
    続編ないのかな、コウの活躍が読みたいです!

  • 大山さんが書く時代ものに興味を惹かれて読んでみた。
    人の心の動きをしっかり、かつどこか軽妙に描写するところは猫弁と共通するところがあるかも。
    忍術のバリエーションを増やし、重姫も時々仲間に加わったりするシリーズになったら面白いだろうな。

  • 面白かった!純粋で心の美しい重姫に、自分の心で選択していくことを教えるコウ。コウとオオタカの関係は結局どうなるのかなーと思いつつ、重姫の一家はめでたしで終わり。映像化しても面白そうだな〜と思った。

  • 序盤はあまり物語に入っていけなかった。重姫がしゃべりだして感情が出てくるに合わせて徐々に物語に引き込まれた。
    元が脚本ということで映画で観てみたいですが、重姫役は難しいですよね。超美少女が必要だけど、美少女でいるのは映画後半のわずかな時間ですし。

  • 忍びのコウと守市は大名家の姫、重姫を拐って来るよう右筆家の主から依頼された。跡取り息子と誘拐見合をさせようというのだ。コウ達は屋敷に忍びこみ目当ての姫を見つけるが、そこにいたのは噂のような美人ではなく牛のように肥えた姫だった。 
    ただ太っているだけではなく、気持ちを全く表さず会話もしない姫がコウと関わる事で少しずつ変わっていき、娘らしくなっていく。
    ラストは大団円で気持ちいい。

  • 文庫じゃないけど…

  • 派遣忍者のコウと守市が依頼されたのは大名の深窓の美姫の誘拐見合い。当の姫はなんと牛のように太っていて…!?
    牛姫と放蕩息子の顛末は予想通りだが、そこに至るまでの道のりが痛快。鶏を捕まえさせたり掃除をさせたり洗濯をさせたり、生活の基本を教えやらせ、言葉をかけて姫の心をまず動かそうとするコウ式ダイエットが目指すのは痩せるだけが目的ではない生き方の美。でもやはり一番効くのは恋の病なのかw
    コウとオオタカのほろ苦い大人の関係も良いスパイスだったし、自分の生き方を諦め耐えてきた人が最後に掴む幸せはストレートに胸を打つ。

  • テレビ化して欲しいなあと思いました。面白かったです。

  • 形ある美しさとその人そのものの美しさ。
    重姫のまっすぐで美しい心がとてもまぶしい☆
    ストーリはシンプルだけど、ドキドキとハラハラとキュンキュン!とてもよい。
    是非実写で観たい。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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