ライオン・ブルー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 27
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041086322

作品紹介・あらすじ

関西某県の田舎町、獅子追町の交番に勤務する制服警官・長原が拳銃を持ったまま姿を消した。県警本部が捜査に乗り出すも、長原の行方は見つからない。同期の耀司は獅子追への異動を志願、真相を探ろうとする。やがて町のゴミ屋敷が放火され、家主の毛利が遺体で見つかった。事件性なしとされるが、ひと月後、警ら中に発砲音を耳にした耀司はヤクザの金居の銃殺死体を目にする。さらに現場に落ちていた凶器が、長原の持ち去った拳銃だと判明し――。
怒濤の展開が待ち受ける、乱歩賞作家渾身の警察ミステリ。スピンオフ短編「蛇の作法」を特別収録。

――第31回山本周五郎賞最終候補作

感想・レビュー・書評

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  • 呉勝浩『ライオン・ブルー』角川文庫。

    終盤に繰り広げられるある意味で掟破りの展開には驚かされた。静かな小さな過疎の街で起きた事件を描いた、かなり捻った異色の警察小説。随分と思い切ったものだ。

    拳銃を持ったまま失踪した獅子追交番に勤務する制服警官・長原の事件の真相を探るために獅子追交番への異動を志願した長原の同期の耀司が着任するやいなや次々と変死事件が発生する。

    『ライオン・ブルー』の前日譚となる短編『蛇の作法』を特別収録。

    本体価格800円
    ★★★★

  • 同期の失踪した警官の真相を探るため、故郷の町に異動してきた主人公をめぐる複雑な人間関係と閉鎖的なムラ社会。果たして事実は誰かを救うことなのか。乱歩賞作家の渾身の警察ミステリー。
    不穏な気配を感じる導入部やよく練られたプロットに期待感をもって読み進めたが、中盤以降は個人的には盛り上がりに欠けた。主人公をはじめ登場人物に人間性の深みがないように感じる。話言葉が平板で個性がないのも一因か。

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著者プロフィール

呉 勝浩(ご かつひろ)
1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年、『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞。2018年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞し、吉川英治新人文学賞候補にもなった。

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