- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041086353
作品紹介・あらすじ
書き下ろし掌編「彼女の本棚」と、中編小説「サマーフェスタ」を特別収録! 愛する本たちへの想い、ネット時代に思うことなどのほか、ペンネーム変更の理由も語られる。稀代の人気作家のエッセイ集第2弾。
感想・レビュー・書評
-
良いですね~、有川ひろさんの、この男前っぷり♪
有川ファンなら、必読の1冊です。
それにしても、シアターの完結編、読みたかったなあ。だれだ、有川さんにいらんこと言ったのは。続編を読みたくて、期待してた我々読者の気持ちをどうしてくれる?そこまで考えていらんこと言ったのか?あほたれ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エッセイ集
ペンネーム変更について初っぱなに
陽ちゃんとのやりとりにじんわり
本や人との縁を大事に
想いがいっぱい
書き下ろしの縁もキュンキュン -
ぶっとい柱が立っているような有川さんの不屈の哲学が優しい言葉で綴られている。
ちょっとだけ切なく痛みがあって、現実的で、愛にあふれている。
有川先生の描く小説の通りのエッセイ。
児玉さんとのお話は色んなところでエピソードが載っているけれど、改めて先生にとっての人生のお師匠様なんだなということが分かった。 -
時々ハッとさせられるエピソードあり。
柔らかいながらも剛の部分が時々見受けられる
最後についてた二つの短編、特に最初のやつ、にやけるわ〜有川ひろだわ〜
2023.7.23
117 -
本に対する愛情と有川さんのルーツの高知が混ざり合ってたくさんの本を薦めてくださる一冊。
本当に本が好きなんだなぁ~と思わされ、最後に短編が掲載されていて、こういう文章を書く人が好きだなと思う。
なぜかふたたびの方から読んだので再び出ないほうも読みたいな。 -
著者のエッセイ集の第2弾。”リアル書店”について、好きな本について、ネットの使い方について、「世界一のクリスマスツリー」について、など。
ネットにおける言葉の使い方などについては、なんとなくもやもやとしながらもうまく言語化できなかった思いを表現していただいたような気持ちになった。災害時のTwitter利用に関するところとか。
一方で、作品などを好きとはどんどん言ってほしい、でも嫌いだとは公言しないでほしいというところは、共感するとともに、自分も気をつけねばならないなあと思った。作品や人に対してネガティブなことを一切言わない、ということではたぶん無くて、批判と好き嫌いや「叩き」をちゃんと区別するということ。批判も攻撃にならないように、穏やかにするということ。
有川先生が引き継いだというコロボックルは、元の作品を全然知らず・・・大絶賛されているので、いつか読んでみようと思う。
有川先生の小説を、短編ではあるけれど久しぶりに読んで、ああやっぱり好きだなあと。サマーフェスタは県庁おもてなし課のサイドストーリーとのことだけれど、お話をだいぶ忘れてしまっているので、この機会に読み直してみたい。 -
前作でも思ったけど、有川さんは信念がずばっと一本貫いている。ご自身もおっしゃっているけど、許せないことに関しては自ら火中に飛び込んででも栗を拾いにいくという姿勢には難色を示す方もいるかもしれないけど、怒りを爆発させるだけではなくて理路整然と話しの筋道が通っている。
「ネット時代の言葉の力」の章は一見してもらいたい文章。本当にネットの中には自分の知っていることだけで物事を論じようとする人がいて、出直してこいと言いたくなるような人が多くてびっくりする。著名な方ならそういう人たちの刃にさらされることも多いだろう。心中お察しする。 -
『生』の字と、同一化願望についてのエッセイが心に残りました。
どちらも、押し付けないという点が共通しているのかなと思います。この二つだけではないですけどね、有川ひろさんのテーマなのかなと感じます。
世間ではなにかといえばハラスメントと言われてしまう昨今。直接的にいわずに、婉曲的になってるだけで、中身は変わってないという感じをよく受けます。仕事とか。
その風潮って変だよね、とやさしい言い方では理解どころか届きもしないので、多少きつい感じになっているのかな、と思いますね。はっきり自分の立ち位置を表明しているだけなのですがね。
お互いに理解するための会話が、押し付けあいになっているのはかなしい。ただ、振り返って自分がそうでないとはいいきれない、のもかなしい現実。
気をつけないとなぁ。
「県庁おもてなし課」のサイドストーリーが切ない。
いちゃいちゃうきうきとのギャップがさぁ。