- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041086452
作品紹介・あらすじ
日本橋で四代続いた唐物屋「西湖堂」のひとり娘・小夜は、店の再興を願い、かつて店を裏切った丈四郎の「玉寶堂」の門を叩いた。商いを教えてほしいと、ひと月通い、ようやく小夜に与えられた仕事は、死者の遺品を選別する「かたみ仕舞い」だった──。浅草の髢屋の大女将・千代の遺品を整理するため、「菱屋」を訪ねた小夜は、そこで、不自然な長さの刀剣を見つける。小夜は、その剣に他の遺品にない千代の想いを感じるが……。
感想・レビュー・書評
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四代続いた唐物問屋「西湖堂」が親の代で潰れ、その立て直しを目指す小夜。
商いの修業のため、かつて「西湖堂」を裏切り独り立ちした「玉寳堂」の丈四郎の元に通う。
丈四郎から命じられたのは「かたみ仕舞い」、遺品整理だった。
設定としては面白いのに、どうも物語に入り込めない。
キャラ読みの私には小夜も丈四郎も魅力的に映らないためだろう。
『死者の声を聞く』と言いながら、独りよがりな印象もあるし、遺品という僅かな手掛かりしかないのに、トントン拍子で真実に行き着く場面もあるし、ピンチの時には馴染みの勝二郎が都合良く助けてくれるし、なんだかなあという感じ。
丈四郎も悪い人のようで実は…というタイプかと思いきや、今のところはよく分からない。
小夜の成長を見たいのだか、これでは「西湖堂」はまだまだ再興出来そうにない。
と、下げるだけ下げたが、瓦版屋の男の再生話は唯一良かった。
作家さんのプロフィールを見ると、映画脚本を主に手掛けている方らしい。その作品を見ても私向きではなかったようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとなく文章がそっけなくて読みにくい。かたみ仕舞いとか内容は良いとおもうので、もうちょっと柔らかさと彩りがでるともっと良いかなと思います。
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内容(「BOOK」データベースより)
日本橋で4代続いた唐物屋「西湖堂」のひとり娘・小夜は、店の再興を願い、かつて家を裏切った丈四郎の「玉寶堂」の門を叩いた。商売を教えてほしいと、ひと月通い、ようやく小夜に与えられた仕事は、死者の遺品を選別する「かたみ仕舞い」だった―。浅草の髢屋の大女将・千代の遺品を整理するため、「菱屋」を訪ねた小夜は、そこで、不自然な長さの刀剣を見つける。小夜は、その剣に他の遺品にない千代の想いを感じるが…。
令和4年4月18日~20日