- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041086605
作品紹介・あらすじ
事故物件から事故物件へと移り住み、事故履報告義務のない物件に変える棲師(すみし)を生業としている、霊能力者の亜嵐。
だが本当の姿は、生きた人間より幽霊の方がマシだという、ただの引きこもり。
今回依頼を受けて引っ越すことになったのは〈住むと不幸になる呪いのマンション〉と呼ばれていて、
しかも女性が自殺したマンションの一室。
このマンションに住んでいた人は不気味がり、怯え、とうとう皆出て行ってしまった。
そこにオッドアイの怪談師・ナイトが現れる。
明夜行われるトークライブでこの呪いのマンションの〈真実〉を語りたいので、真実探しの協力をしてほしいとのこと。
どうやら先日あった怪談ライブで、呪いのマンションの話をした怪談師が話し終えた途端、
血を吹いて倒れてしまうという怪奇現象が起きたのだという。しかも2人も――。
その理由は〈真実〉が語られていないからだと推測し、
2人は協力して真実を探しだそうとするが、ライブまでは残り34時間を切っていて……。
引きこもりの〈棲師〉×美形オッドアイの凸凹コンビが
怪奇現象の裏に隠された真実を浮かび上がらせていく!
感想・レビュー・書評
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事故物件を渡り歩く棲師・亜嵐と怪談話の真実を語る怪談師・弔ナイト。亜嵐は凄腕霊能力者ってわけではなくただの重度の引きこもりで人間嫌い。だけどナイトくんをなんだかんだ受け入れちゃうあたり完璧には人間嫌いにはなれないみたい。人間嫌いというよに人間が怖いか。ナイトくんの本名と過去がチラリとしただけで話はまだ終わっていないし、何より亜嵐の本名が分からない。知りたいし、彼が再び外を出歩く日が来るのを見たいのですが....続編待ってます
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事故物件を渡り歩く引き籠りと怪談を語ることを生業としている二人のバディ(?)物。
何故その怪異は起きたのか、その真意は?
というディテール。
怖くはない、どちらかと言えばほっこりしてしまう。
続きを期待。 -
続編をください…お願いします…この二人の続きがとても見たいんです…
アラサーでヒッキーで対人恐怖症で事故物件に住んで生計立ててる亜嵐と、真実だけを語るチャラい美形の怪談師ナイト君っていう凹凸コンビ、とても好きです…
二人とも癖のある風体だけれどお互いのことずっと心配しててすごく優しい。亜嵐なんてその年齢までずっとヒッキーしているのに性根は歪んでなくてむしろ健気な域なのすごいよ。
亜嵐が出くわす心霊現象は彼にとってほんとに恐怖体験なんだけれど、でも根底には誰かの優しさがあって、読後感は優しい気持ちになります。
ほんとに続編待ってる… -
全くタイプが違って気が合わなそうな亜嵐とナイト。でも段々、お互いの足りない部分を補えるいいパートナーなのかも。と思えてきた。ナイトの怪談を聞いていると、何処が繋がっているのか気になって、ミステリーを読んでいる気分になる。怖い話は好きなわけではないのに、聞いてみたくなった。
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事故物件に住む「棲み師」と、怪談を語る「怪談師」のバディものというのが面白そうで、本屋で帯買い。まず2人のキャラが大変に濃いので、ギャグのようなテイストでころころ話が読み進められる。と思いきや、泣ける要素も入ってきて感情が迷子。
ほかにない面白い二人組なので、ぜひシリーズで読みたい。