おるすばん (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041086629

作品紹介・あらすじ

兄夫婦の家を訪ねた祐子は、久しぶりに地元の友人に再会し、「ドロボー」が律儀にチャイムを鳴らして家を訪ねてくるという都市伝説を知る。その日を境に、祐子の周囲で不穏なできごとが起こりはじめる……。

感想・レビュー・書評

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  • オバケが、「ドロボー」とか「キムラサン」とか、親しみ?のある名前が逆に怖い。
    ひとりで留守番してて、ドアを開けないのは出来るかも?
    居留守の名人の私には!
    こんな本とか、映画観てる時に、「ピンポーン!」ってこられても、鬱陶しから、出ない!
    こんなん読むと更に出る気がなくなる〜
    出て、体の一部取られたり、死んだりするのイヤや〜
    怖いのイヤや〜
    怖さで死ぬなんてイヤや〜
    人形もイヤや〜
    こういう本も…
     これだけは、好きかも?笑。
    廃れたお寺は、ちゃんと直して、コイツら出没せんようにしてな(>人<;)

  • 伏線がきちんと回収してされてて、一気読みの作品。おるすばんって誰もが経験するもので、その身近過ぎる行動に迫ってくる恐怖…。正体不明のものに怯えるも、徐々に謎が解明されていく様は、惹きつけられるものがあった。サラッと読めるホラー。

  • 読みやすいから逆に想像しやすくて堅苦しい文体のホラー小説より恐怖感は高かった。
    ミステリだと少し軽く感じるのにホラーだとこれくらいの方が怖いの、なんでだろう?

    伏線回収も上手かった。
    って思ったけど伏線の張り方が上手いと思った。
    すごい丁寧に風呂敷を広げている感じ。

    大切な人を守るために調べていたはずが自分もとっくに当事者だった、という王道ホラーでだんだん恐怖の正体が開けていくのはすごい良かった。

    描写が脳内で映像にしやすいタイプの文章。
    キムラサンに持っていかれちゃう時の心理描写?がすごい好き。

    ラストの産まれてきたのが人形、ってオチと描写は蛇足かな?と思った。
    終でおわって良かったと思う。

    招かれないと入れないって設定、
    キムラサンに2回会ったから死ぬのではなくて2回目は恐怖で死ぬ、というのも良かった。
    めちゃくちゃ神経図太かったらしなないのかな?

  • 先が気になって一気読みしたけど、
    最後でガッカリ。
    祐子は結局死んだのか?
    繭はどうなったのか?
    人形會は?
    なんで産まれたのが人形?
    謎だらけで終わった。

  • 良い子にしてなさい

  • 民俗学的アプローチのホラーは好きなのだが、風呂敷を畳みきれず終わった感じ。

    日常シーンでは意味のない描写も多く、冗長で冷めてしまう。短編ならよかったかも。

  • 幼い姪が描く不気味な絵。それは、左手が欠損している人間だった。奇妙な発言をする姪に困惑していると、オカルト系の出版社で働いているかつての親友と再会する。彼女と2人、調査に乗り出すが様々な恐怖が彼女たちに襲いかかる。 *** 「# 拡散忌望」「夜葬」の同作者の作品。相変わらずグロテスクでバイオレンスな内容。読んでいて、「痛ててて!」となる。(実際にこの小説内で行われていることをされると痛いじゃすまないが)。 場所が知れない山奥にある廃村や、そこで行われていた風習など「夜葬」を思わせる内容がてんこ盛り。人形劇を行う謎の老人集団や、その老人集団が行っている奇行なども不気味だったが、私が読んだ二作に比べるとやや大人し目の印象を抱いた。「# 拡散忌望」や「夜葬」は今主人公たちに迫りくる怪異!!という感じでリアルタイムでやってくる危機にハラハラドキドキ、ではなく身近に迫りつつあるが、どこか対岸の火事という少し感じで物足りない。風習も少しだけ解明されただけでモヤモヤが残ってしまった。最後になぜ、二度目があるのか、最後の「序」はどうしてそうなったのかなどもう少し掘り下げてくれるとありがたかったように思う。

  • 最後が理不尽。子供ならありがちな理由でキムラサンに目をつけられてしまう。主人公の裕子は左腕がないようだけど、最後までそれがハッキリと書かれていない??手足をもがれるならまだしも頭をもぎ取られたら命はないよね。子供の頃にこれを読んでいたなら確実にトラウマになっていた

  • ちぎられる所がグロい;
    ウチの家は・・・大丈夫だよね? ・・・・・まぁ、お家に帰っても、お兄ちゃんがいるんだから・・・・キムラサンは来ないね。・・・・・・ウチが一人で留守番してる間、本当に来たら怖いけど。

  • 作者読み。
    読んでいるうちにだんだんよく分からなくなってきた。
    友人であった文香は二十年前に行方不明になっていて、キムラサンが扮していたなら、祐子以外の目にはどう見えていたのだろうか?
    ラストの人形の出産も謎だった。

    この著者の本を読むのは三作目だが、中途半端に終わるものが多い気がする。

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著者プロフィール

最東対地 Taichi Saito
1980年5月9日生まれ。大阪府在住。2013年より執筆活動を開始し、同年にホラーブログ『最東対地の嗤う壷』を開設する。2016年、第23回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞した『夜葬』がヒット作となる。その後、異形が迫りくるスリラー系作品を数多く上梓。近著に『ふたりかくれんぼ』、他著に『怨霊診断』、『異世怪症候群』、『カイタン 怪談師りん』などがある。近年は怪談イベントで自ら怪談語りなどもする。

「2022年 『恐怖ファイル 不怪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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