記憶屋0 (4) (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041087374

作品紹介・あらすじ

つらくて忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説の怪人・記憶屋。記憶屋に会いたいと願った人々は、あの時どんな想いを胸に秘めていたのか――? 切ない涙があふれだす、珠玉の3篇!

感想・レビュー・書評

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  • 人生は、山あり、谷あり。苦しいことも、悲しいことも、楽しいことも!それを乗り越えて成長していくねん。
    後から考えたら、良い事も悪い事もええ思い出になるねん!
    しかしなぁ〜それはあくまで、正論というか、理想論なんかもね〜
    思い出なんか無くなっても良い!=記憶屋。もありなんかもしれん。
    苦しいこと思い出して、生きる気力さえなくしてしまうんやったら、別に無くなっても良いのかも…生きてた証なくなるんやから、ツライ気もするけど、当人が望むのであれば…
    そんな悲しい人らの話なんで、涙〜涙〜涙〜です。
    スピンオフらしいけど、そんなのあんまり意識せずに読めるし、泣ける!
    記憶屋さんも、封印とか言ってないで、頑張って、しんどい人助けてあげて〜な〜
    でも、全部がこう上手くいかんから封印なんかな…

  •  忘れたい交通事故。偶然この本の直前に読んだのが交通事故の短編集だったので続きを読んでいる錯覚を覚えた。当事者でなくとも記憶には深い傷を負うことを知った。
     長年信頼していた人の裏の顔を突きつけられたら、癒えるまでの苦難にどれ程の間耐えられるか。想定できない時間と苦難の重さを天秤にかけ長さ<重さとなるとタガが外れる。その判断も遺伝するのかもしれない。

  • 記憶屋は1が好きで、この0には1に登場する高原弁護士のスピンオフがあるので満足です。もう1つの話は真希の祖父の若かりし日の話となります。
    個人的にはラノベはあまり読まないですが記憶屋シリーズはまあ好きです。
    もし記憶屋がいるとして自分には消したい記憶はあるんだろうか?と考えたけれど、いけないことや恥ずかしいことは過去にあったと思うけれど、それも含め今の自分だと思うので消さなくていいかな。
    しかし未来に向かって進めないほどの辛い記憶があるのであれば記憶屋という存在もまた意味のあるものなのかもしれない。

  • これまで出てきた登場人物の背景が知れておもしろかった。いろんなところがつながっていた。
    サラッと読めてスッキリ。

  • 記憶という厄介なものを考える時、そこにはどうしてもその人の感情が含まれる。記憶が厄介なのは他人の感情、ましてや自分の感情ですら分からない故なのかもしれない。
    人の記憶を消す「記憶屋」を通して、何が正しく何が罪でという判断がすごく難しく描かれていた。きっとあの人の為になる、だって周りもそう思ってるし、あの人もそう思ってるに違いない、それは真実なのかもしれない。しかし、実はそうでないかもしれない。その善意が必ずしも正しいこととは限らない。善意の行動をとった後にも、どこかで本当に良かったのだろうかと少しの後悔が残る。そんな居た堪れなさや喪失感を感じる物語であった。
    誰しもが持ち得る、忘れたくても忘れられないこと、それがすごく共感できるものだからこそ、改めて「記憶」について深く考えさせる作品であった。とても切なく、面白い。

  • 消したい記憶を消してくれる「記憶屋」。そんな記憶屋を頼るという選択をとった人たちが抱えていた苦悩や葛藤を描いた物語。

    記憶屋Iの前日譚となるスピンオフ作品が描かれています。トラウマになり乗り越えられないほど辛い記憶であれば、忘れてしまう方がいい時もある。そんな人たちの葛藤を描いた、悲しく切ないお話でした。

    本シリーズは記憶屋Iを読んでから本作を続けて読み、記憶屋IIとIIIへと進むのがおすすめです。

  • 2021.08.04. 読了。
    これまでのシリーズの前日譚。
    短編三編。良くも悪くも軽く、読みやすい。
    次続編でたとしても、読むか迷うなぁ。

  • 入江美月の過去の交通事故に絡んで、意外な方向に展開する第一話だが、記憶屋の存在が通奏低音で流れる筋書きだ.弁護士の高原は入江から記憶屋の話を聞いたが、クライアントの瀬川いずみが自動車事故の影響で外出できないという話も聞いた.だが突然いずみの状況が好転してほっとしたが、入江から以前の事故絡みで現在の夫・片山の出会いの顛末を知り、同時に高原自身の病気にも思案することになった.幸い入江の状況も好転することになった.第2話では紗奈枝が夫として秘めていた洋祐のことを鈴岡が調べ、倉橋亜紗子と彼女の母が紗奈枝に伝えたことで、彼女が落ち込むが、これも突然解消するストーリーだ.それぞれに記憶屋がうまく悪い記憶を消してくれたようだ.

  • これまでの登場人物とかは、忘れてしまっているので、また読み返したい。

    星3.5

  • 久しぶりの記憶屋
    最初と最後のお話は何?

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』『響野怪談』がある。

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