奇界紀行 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 211
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041087480

作品紹介・あらすじ

……そこには世にも奇妙な世界、「奇界」が広がっていた。 『奇界遺産』写真家・佐藤健寿の奇界なる旅の全貌を綴った本格フォトエッセイ。写真全点オールカラー+増補の贅沢な文庫版!

感想・レビュー・書評

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  • 『怪』という雑誌に連載されていた、奇界をめぐる写真家さんのフォトエッセイ。

    全編カラー写真が満載で、おそらく一般的な日本人が普通に海外を旅行するだけでは一生目にすることのないような人、世界、遺産などが満載です。
    文章としてはどんな場所、人でもただそういうものだとして受け入れるようなフラットな語り口が印象的でした。感情的になるようなシーンもあるにはあるのですが、それでもどこかに自分を客観視しているような冷静さがあります。世界中を飛び回って色々なものを見ているからでしょうか。
    エッセイというよりは、日記や忘備録のようにも思えます。

    海外旅行を一度もしたことのない私には想像もできない世界でしたが、面白かったです。


    変わった世界の旅の話の次は変わった世界の”肉料理”の話などはいかがでしょうか→
    『世界のへんな肉』 (新潮文庫)/白石あづさ

  • サイン本

  • 自分が旅行に行っても、確実に候補にあがらない場所たち。その国へ3回目の訪問!とか検討してもいいよ、くらい。表紙とタイトルで胡散臭い内容を予想していたが、作者の淡々とした偏りのない語り口でフラットな気持ちで読むことができた。奇異な部分を取り上げて終わり、ではなくその場所の成り立ちや歴史、背景もしっかり伝えてくれるので非常に面白かった!

  • 秘境を旅する(冒険に近い)写真家、佐藤健寿氏による写真エッセイ集。「怪」という名前の雑誌があるらしく、そこに連載されていた記事をまとめたとある。
    写真が満載で、すぐに読める。海外旅行と言っても、一般的な日本人には馴染みがない地域ばかりである。
    海外旅行に行きづらくなった今、写真を眺めて旅行気分を味わいたいところ。
    欲を言えば、写真に一言説明を付けてもらいたかった。というのは、文章と写真が合っていないものがあり、読んでいて混乱したからだ。
    厳しいことを言えば、文章も写真も取り立てて面白いというわけでもなく、どちらかというと本人の記録用という感じだった。

  • 2015年刊行の文庫化。著者の活動を総括するような写真とエッセイ、日記が満載。

  • <目次>


    <内容>
    写真集『奇怪遺産』の著者の旅エッセイ。種本は2015年刊。世界にはまさに奇怪な場所が存在するし、著者はよくそこに行くな、と感心。真ん中あたりの、パプアニューギニアに、諸星大二郎先生と旅するところが白眉かな?諸星先生はやはり天才だったんだね!ただこの手の厚さの文庫本は、何回か読んでいると製本が崩れるので注意!

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著者プロフィール

写真家。世界の民俗から宇宙開発まで、世界100カ国以上を巡って幅広いテーマで撮影。代表作『奇界遺産』『世界』ほか多数。 instagram@x51

「2023年 『CARGO CULT カーゴ・カルト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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