生還せよ (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041087497

作品紹介・あらすじ

航空自衛隊の安濃将文三等空佐は、同期の泊里三等空佐ともども内閣府の遺骨収容対策室に出向中。実際は、内閣府に設立された小規模な諜報部門に配属され、CIAから情報提供を受け、シンガポールへ潜入捜査に入っていた。ここシンガポールで、映像解析技術の専門家である田丸という男から、アジア某国の軍事関係者へ、軍事転用出来る技術が渡っていたのだ。田丸と接触を試みた二人の新米工作員は、田丸が部屋で撃たれたとの連絡を受ける。さらに、東京にいる内閣府大臣政務官の能任からの電話で、インドからシンガポールに入った日本人ビジネスマンの保護要請を受けるが、その際に泊里が撃たれてしまう。そこに外為法違反捜査に経産省安全保障貿易検査官の高木摩子、田丸の取引相手の程、警察庁の神崎が現れて--。諜報員となった自衛官を主人公に、東アジアに繰り広げられる国際謀略を描く!

感想・レビュー・書評

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  • 安濃3等空佐は泊里3佐とともに日本の特別機関である遺骨収集団のメンバーとしてシンガポールに出張した。遺骨収集団は表向きの名称であり、現代の情報戦において優位を保つための諜報、謀略工作を行う任務を与えられていた。
    安濃は上司の能任から命じられた「兵器に転用可能な日本の技術を不正に輸出する商社社員と接触する」つもりが殺害され、泊里までも銃撃され連れ去られてしまう。
    安濃は華僑の李高淳と息子の陽中の支援を受け泊里を救出するべく追跡する。
    国家クライシス「潜航せよ」の続編(第3弾)

  • 日本の最先端技術が工作員に奪われた!?内閣府の諜報部門に出向した自衛官の安濃将文は、映像解析技術の流出を防ぐため、シンガポールでの潜入調査にあたっていた。だが任務は失敗。技術者の男は殺され相棒の泊里も連れ去られてしまう。安濃は謎の華僑・李高淳の協力を得て、兵器への転用を目論む工作員の後を追う。敵が待つパキスタンへと無謀な密航を企てるが―。「日本一運の悪い自衛官」が奔走する国際謀略サスペンス!

  • まぁまぁ。

    “XXせよ"と言うタイトルのこの作者のシリーズの三作目。いつのまにか、スパイまがいの活動をし始めているようです。

    日本人作者のこの手のエスピオナージュ作品は数多ありますが、比較的物語の破綻がなく、面白く読むことができました。本の帯に「和製『ダイ・ハード』」とありましたが、あながち間違いでは無いかも。

    あんまり書くとネタバレになってしまうので書けないのですが、話のベースとなっているシンガポールでのプロットは「ほぅ」と思いました。

    続きが出ていないのですが、ぜひ続きを読みたいですね。

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著者プロフィール

福田和代一九六七年、兵庫県生まれ。金融機関のシステムエンジニアとしての勤務を経て、二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。主な著作に『TOKYO BLACKOUT』『ハイ・アラート』『怪物』『迎撃せよ』『潜航せよ』『生還せよ』『繭の季節が始まる』『梟の一族』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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