地獄くらやみ花もなき 伍 雨の金魚、昏い隠れ鬼 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041087589

作品紹介・あらすじ

魔王の座を譲った皓は、変わらず青児を助手として地獄代行業を営む日々を送っていた。 そんなとき、ある旧家で連続不審死が発生する。依頼人は、北原白秋の童謡 「金魚」に見立てた殺人だと話すが……。

感想・レビュー・書評

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  • 金魚に縁が深い鴻家で起きた連続不審死事件を依頼されたが、前巻での老害(笑)絡みで行けない皓に代わり、紅子さんが青児を引き連れて探偵役となる話と、青児が墓参りで里帰りした際に子供の頃に縁のあった旧家に纏わる座敷童子の因縁に巻き込まれる話の二編。紅子さんの容赦ない活躍振りとそっけない中に秘める実は…が素敵。青児が単独で奮闘する後半の話は迫ってくる危機の緊張感にどきどき。田舎そういう所あるよな、と判る自分が嫌だ。どちらも静寂の中にほとりと落ちる黒さがじわりと効いてくる流れが良い。幕間に凛堂兄弟の日常話があるが、棘が青児化してる様な気がしてならない。そして盛大なる次巻への引き。どう進む?

  • 大好きなシリーズ。地獄くらやみ花もなき。沼。

    第一怪 狂骨あるいは金魚の幽霊
    皓さんに代わって今回は付き人の紅子さんが探偵をすることに。
    罪人の姿が妖怪に見える青児を引き連れて、金魚の屋敷にて北原白秋の詩に見立てられた過去の殺人事件の真相に挑む。

    第二怪 座敷童子
    今回の舞台は青児の生まれ故郷の神奈川県。
    幼き頃お世話になった人物に偶然出会い、屋敷を訪れるが‥。
    青児の幼い過去も明らかに。

    ‥‥

    「この世には、百年続く約束もあるのかもしれない。」

    鬼の皓にとっては刹那の百年。青児にとっては一生の百年。時の流れが異なる2人が共に歩むことを約束した百年は、とても尊い時間なんだなあとしみじみ‥。この時間がいつまでも続いてほしい。

    2人仲良い場面でほのぼのするが、毎回2人は命の時間が違うんだよなあってことを思い知らされ苦しくなります。

    逃げ癖、諦め癖が強い青児が、皓と約束した百年のために、殺人者に追われながらも生きるために向き合うのが印象的でした。


    ‥‥今回お話もコミカライズしてくれませんかね?!(必死)

    2024年2月12日

  • 新章突入。
    短編だったけど、読みごたえはあり。
    特に2本目は、結構怖すぎた。なんかホラー要素が強めで(ホラー好きな人にはホラーじゃないレベルかもしれないけど。)最初からこの感じだったら読みきれなかったかも。

  • 第二部一作目は短編2篇。紅子探偵は容赦ない…。
    今回も人の悪意が物凄かったです。「金魚楼」にせよ、青児の地元の名家にせよ。
    よくわからない繁栄と没落を「座敷童子」のせいにするというのは腑に落ちる説です。
    凛堂兄弟、こんな形で帰国とは。小野篁さんも普通に復帰してるし。続きも楽しみです。
    北原白秋の「金魚」の詩、凄いな。西條八十が最恐だと思ってたけど白秋もなかなか。

  • よい
    この世界観だいすき

  • 魔王決定戦はひとまず終わったものの、探偵業はまだまだ続く。
    今回は皓さんに変わって紅子さんが探偵。
    皓さんより容赦ない。
    金魚の蘭鋳に魅入られた女とその子供たちの話もエグいけど座敷童の話もエグい
    田舎の一家団欒怖い

  • 金魚がモチーフなだけに、描写がなんだか彩度高めで艶やかだった。今回は珍しい青児と紅子コンビだったが、紅子さんもなかなかの手腕。なんだかこれは映像で見てみたいなと思った。

  • もともと第4巻までで構想されていたがために、
    若干付け足し感は否めない。
    とは言いつつ、安定の面白さ&読みやすさ。

    今回は紅子さんのお当番会。
    そして凛堂兄弟のその後の小話。
    各々の活躍がありながら、最終章で次への期待が高まる。

  • #読了 前巻で大団円を迎えたわけだけれど、6巻へ続く幕間のような物語だった。
    金魚にまつわる謎を解明する前半は、紅子さんが探偵役で青児は文字通り金魚のフンのように後をついていく感じ。紅子さんが表立って活動するのが新鮮で、紅子と青児のかけあいも軽妙で面白かった。
    後半は青児が故郷に戻るお話。家族の中でないもの扱いの侘しさが際立ってしんみりしてしまうけど、とりあえず青児のご両親は元気溌剌のようで何より。
    凛堂兄弟とも再会を果たし、さて6巻ではどうなるのか。楽しみにさせられるエンディングでした。

  • 金魚の話も最高だったし隠れ鬼の話も最高だったし幕間も最高だったしエピローグも最高だった。100年添い遂げる努力がいじらしくて、そりゃ全力でなでなでする。寿命の異なる異種交流譚は良いものです。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。2017年「地獄くらやみ花も無き」で、第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈読者賞〉を受賞。同年、「折紙堂の青目鬼 -折り紙あやかし事件帖-」で、第5回富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉を受賞。

「2023年 『地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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