ねこはい (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年11月21日発売)
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本 ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784041087619

作品紹介・あらすじ

「わがはいは ビールのすきなねこである」
これは猫を詠んだ俳句ではなく、猫が作った、世界初の俳句絵本です。ほんとうは、南伸坊さんが作りました。「でも、自分が猫だったらどんなかな、と思って作ったので、ほぼ『ねこはい』」だと南さんは言っています。もっと猫になりきって作った、続編の『ねこはいに』もおさめて、贅沢な文庫版になりました。しかも、描き下ろしの「おまけ」もついている! 猫好きの方、必読です。

感想・レビュー・書評

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  • 猫好き
    俳句好き
    いやあたまりませんわ
    いい味ですわ
    この猫の表情
    ぜったい彼が作ったんだよ
    まちがいない

    ≪ ねこだって 俳句の一つ 五七五 ≫

  • もし自分が猫だったら。そんな猫的思考で書かれた俳句。土間や火鉢に馴染みある世代ではなくても、猫を通して田舎で過ごした夏休みや冬休みを思い出す。昭和の日本的な懐かしさ漂う絵と一緒に楽しめた。とくに福笑いの絵に添えられた俳句がお気に入り。わかる。人間目線で「悪さ」とみなす所業をされたときも、向こうはぜったいそう感じているはず。目つきやら態度やら。飼い猫のふてくされた様子がありありと目に浮かんだ。

  • 猫を詠んだ俳句ではなく猫が詠んだ俳句─南伸坊さんが「自分が猫だったらどんなかな」という思いで作った絵本です。猫たちの表情がどこかリアルで微笑ましいです。描かれている風景もどこかレトロなところもいいですね。猫視点の四季折々の日常が身も心も癒してくれます。

  • チューハイのハイはハイボールのハイだが、ねこはいのはいは俳句のはい。
    見開き2ページ、ネコ目線のゆるい俳句と、読み手のネコの表情に、ゆったり穏やかな気持ちになる。イヌの俳句だとこうはいかない。
    好きな句は「れんたんの もえるめつきの あかあおき」とか、「しかられた しょうがつそうそう いみふめい」。添えられたカラーイラストを見ないと、なんのこったか意味不明なんだけど。
    文庫版は単行本『ねこはい』と『ねこはいに』の合本。現時点では『ねこはいさん』はまだ出ていない。(p.s. なんとフランス語版が出ていた。"Haïkus du chat"(ねこはい)と"Mes chats écrivent des haïkus"(ねこはいに)。)

  • 猫が俳句を詠んだらこんなかんじ・・・という本。

    俳句の決まり事はよくわからないが、
    堅苦しさの無い言葉選びの中で
    (でも結構季語も入っているしルール通りな句もあるのが、いかにも気まぐれなネコっぽい)
    ひたすら自由な猫の気持ちが
    コミカルに描かれていると思う。

    和んだ。

  • 目を引く表紙だったため、購入いたしました。
    絵も可愛ければ、俳句も猫らしいと感じさせるものばかりで、とても良かったです。

    中でも「しかられた しょうがつそうそう いみふめい」という句が、特に気に入りました。

    物語のように、読むのにそう時間を要さないので、さくっと読めるのも良かったです。

  • イラストがほのぼのしていてかわいらしい。
    ねこのきもちになって俳句を書くというコンセプトが素敵。

  • いいと思いますよ。「笑う子規」もよかったですけど、こちらはねこが作った俳句。ひなあられの句が好きかな。絵も味わい深い。

  • もうたまんない。
    南伸坊さんってわかってるんだけど、猫が詠んだとしか思えない俳句。
    絵には昭和がいっぱい詰まっていて、悲しいくらい懐かしい。

  • お得感満載の一冊です。ずっと前から気になっていた本だったので文庫になって即購入しました。続編とおまけもついていてラッキー

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著者プロフィール

南 伸坊(みなみ・しんぼう):1947年東京生まれ。東京都立工芸高等学校デザイン科卒業、美学校・木村恒久教場、赤瀬川原平教場に学ぶ。イラストレーター・装丁デザイナー・エッセイスト。雑誌「ガロ」の編集長を経て、80年よりフリーとなり、イラストレーション+エッセイで活躍。著書に『私のイラストレーション史』『笑う茶碗』(ちくま文庫)、『おじいさんになったね』(だいわ文庫)、『本人伝説』(文春文庫)他多数。

「2024年 『老後は上機嫌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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