七つの魔剣が支配する (1) (角川コミックス・エース)

えすのサカエ 宇野朴人 ミユキ・ルリア

• KADOKAWA (2019年10月10日発売)

作品紹介・あらすじ

キンバリー魔法学校に今年も新入生がやってくる。彼らを迎えるのは、満開の桜と魔法生物の華やかなパレード。彼らは知らない。この学園が命の保証のない生きた魔宮である事をーー。「魔剣」を巡る学園ファンタジー！

感想・レビュー・書評

[鴇崎 昇さんの感想 · 2023年4月8日]

近々アニメ化されるということで、取っつきやすいコミカライズ版から入ってみることにしました。
ハリーポッターのような、魔法のある社会とそうでない社会が重なって存在している世界？の、魔法学校のお話。

◆ダークな雰囲気？
ハリーポッターを読んだ20余年前、魔法のある世界って楽しいよね！　と無邪気に楽しんでいたように思います。
大長編ドラえもんの魔界大冒険の時ののび太のような感じですね。
とはいえ、どちらの世界もその無邪気さを入り口に、ダークめな世界へいざなわれていった記憶です。
さて本作はと言うと、いきなりダークというか、まだ全然本気でないと思うけど、厳しい世界を隠そうともしていない感じがします。自然体です。
まさにオリバーがカティに危惧するように、無邪気ではいられない予感がします。
「学校」を舞台にしている以上階層的な成長や状況変化を期待しますが、そうすると、6年生とか7年生とかになったとき、どれだけ厳しい世界が広がっているの？　まだ社会にも出てないのに……という感じがしますね。楽しみです。

◆カティ
前述の話とも繋がりますが、カティってこう、善属性じゃないですか。理想主義的な子供ですよね。
こういうキャラの今後の動向で、先の展開のダークさも占えるのかなと、期待しています。
だって、明らかに可愛く描こうとしているように思うし、ラブコメも発動しちゃっているように見えます。
こうして積み上げたものが、次にどう活かされるかって、期待しちゃいますよね。
どう転んでも面白そうです。