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本 ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784041087893
作品紹介・あらすじ
NHK Eテレ「100分de名著」 「グレーテルのかまど」で話題
シリーズ累計45万部突破!
世界中で愛される、動物と話せるお医者さんの物語。第1弾。
【動物と話せるお医者さんのびっくりゆかいな大冒険!新訳&挿絵付】
装画・挿絵:ももろ
※本書は、既刊の角川つばさ文庫版の漢字表記や表現を大人向けに加筆修正し、全ての漢字にふられていたルビを最低限にまでへらしたものです。
●あらすじ
ドリトル先生は動物のことばが話せる、世界でただひとりのお医者さん。でも患者は動物ばかりで人はよりつかず、いつも貧乏。
ある日、ジャングルのサルの間で広がる、おそろしい伝染病の話を聞き、仲良しのオウム、子ブタ、アヒル、犬、ワニたちと、船でアフリカへむかう。
凶悪な海賊との対決、世にもめずらしいボクコチキミアチとの出会い…。
世界中の子どもと動物に愛されるお医者さんの名作を、新訳とかわいい挿絵で楽しもう!
●新訳のここがポイント!
「ドリトル先生」といえば、先行の井伏鱒二訳(岩波文庫)を思いうかべる方も多いかと思いますが、あちらは1951~79年にかけて出版されたもので、時代の制約もあったせいか、原文どおりに訳されていないところも多くあります。ですが、本作ではそうした点をすべて改めています。
・ラストで、アヒルのダブダブが焼くおやつが、先行訳では「パン」だが、正しくはイングリッシュ・マフィンであるため、新訳では「マフィン」に。
・世にもめずらしい動物pushmi-pullyu(頭が二つある動物)は、先行訳では「オシツオサレツ」だが、新訳では「ボクコチキミアチ」に。
など、他にも多くの変更箇所がございます。イギリスの文化背景を知っていないと正しく訳せない下りが、本作では美しく訳されています。
感想・レビュー・書評
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テレビドラマや小説、日常生活でもよく耳にしている『ドリトル先生』ですが、実は、ヒュー・ロフティングというイギリスの児童作家さんによって、第一次世界大戦後という古い時代に描かれた児童向けのシリーズ作品だったとは、恥ずかしながら知りませんでした。
このブグログの新刊情報で、新訳の最新刊を見つけた時に、「ん!?ドリトル先生!?」と思い、気になり、ドリトル先生シリーズを調べました。
そして、角川文庫から大人向けの新訳版が出版されたということにたどり着き、1巻を読んでみよう!と思いました。
これがドリトル先生かぁ~
想像以上に凄い先生だった!
こんなに動物の言葉が話せて、世界中の動物から愛されていて、誰にたいしても優しい心を持っている先生だったのか!
ドリトル先生のお金に対する危機感のなさは、もう笑えます。
そして、冒険小説でもあるんですね。
旅をしながら繰り広げられる、ドリトル先生と動物たちの物語が、とても愉快で楽しく、そしてなんといっても、ドリトル先生や動物たちの垣根を越えた温かさに、癒される作品です。
あとがきで、作者であるヒュー・ロフティングさんが、第一次世界大戦で戦線に赴き、傷ついた軍用馬が射殺されるのを見て心を痛めたのがきっかけで、この物語を考えたと知り、そこに作者の動物に対する思いや、助け合う気持ち、命の尊さも含めてこども達に伝えたいんだっていう気持ちが伝わってきて、後から染々と胸に沁み込みました。
そして、こうやって、世界中で、どの年代の人にも現代まで読まれ続けている作品なんだなと、切に思いました。私も出会えて良かったです。
2巻以降も読んでいきたいと思います! -
久々に心温まるストーリーを読んだ。もともとは子ども向けに書かれた本ではあるが、動物愛を優しく描いた本作は大人だからこそ、心を温かくしてもらえるのではないだろうか。動物好きの私にとって、出逢えて嬉しい1冊といえる。
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映画公開もあるため興味を持ち購入
久々に自動向きの本を読んだが、とても楽しめた。
動物と話ができるドリトル先生と様々な動物達の冒険が、眼に見えるように想像できた。
続きもぜひ読みたい -
そういえばちゃんと読んだことがなかったな、と思って。
ドリトル先生は生まれつきの超能力かなんかで動物の言葉がわかるんだと思いこんでいたが、そうではなく、人間の言葉と動物の言葉の両方を操るオウムのポリネシアに教わったんだそうだ。ぼくも教わりたい。英語より、犬語や猫語が喋れるほうが面白そうだ。就職にだって有利に違いない。いまどき英語が喋れる人は珍しくもないが、動物語が喋れたらドリトル先生みたいに獣医になれば大賑わいだろうし、ドックフードを作る会社とかペット業界では引く手あまただろう。でも動物園や水族館に勤めたら、動物たちの恨み言を聞かされてノイローゼになりそうだ。ジャングルの動物たちにスポークスマンとして雇ってもらって、ゴリラにバナナもらったり、象に乗せてもらったりするほうが楽しそうだな。
著者プロフィール
ヒュー・ロフティングの作品





