主殺し よこやり清左衛門仕置帳 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088180

作品紹介・あらすじ

主殺しの罪で蝋燭屋の手代が捕らえられた。現場の状況を不審に思った南町奉行定廻同心の左馬之介は、冤罪に泣く人のために横槍を入れて無実を証明する牢屋同心、「よこやり清左衛門」と助役の政之輔に相談を持ち掛ける。まもなく、殺された勝右衛門は山賊との諍いに巻き込まれた過去があり、素性の怪しい飯炊き女が店から忽然と消えていることが判明する。罪の償い、母子の想い――過去の因縁がもたらす悲しき運命の結末は!? 

感想・レビュー・書評

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  • 主殺し ー よこやり清左衛門仕置帳シリーズの2作目
    2019.10発行。字の大きさは、中。

    南町奉行・鳥居耀蔵は、蘭学者を取り締まるため紀野俣清左衛門の支配下にある小伝馬町の牢屋敷の東大牢・牢名主の定九郎と西大牢・牢名主を牢内にて殺し、新たな牢名主を入れようとするが失敗する。

    こたび蝋燭問屋・西野屋の主・勝右衛門を殺したかどで手代・茂松が南町奉行所に捕まるが、清左衛門は茂松は犯人でないと思い、新犯人を探し出す。
    牢屋同心・鍵役助役の進藤政之輔の成長が著しい、そして、北町奉行・遠山金四郎、火付盗賊改方の同心・坪井信八郎と清左衛門の悪友が脇を固めて物語を引き締めていく。
    次回は…

    【レビュー番外】
    今回は、前作より面白くなっている。
    一気に読み終る。
    前回は、紀野俣清左衛門こと「よこやり清左衛門」が主役であったが。
    今回は、進藤政之輔を主役に据えたのはいい。政之輔の動きもいいが、脇を固める非人の百舌、南町奉行所の定廻同心・白井左馬之介。
    また今回から甚三郎が登場する、この甚三郎が味があっていい、今回だけでなく引き続き出てほしい。

  • 鳥居耀蔵と、その手先の黒鍬者など胡散臭い登場人物たちが交錯する。
    南の同心左馬之介はここではすでに政之輔の友人となり、北町の遠山の金さん、火盗改の坪井さんともども、連携ができてくる2巻目。

    この作者の個性、ユーモアも所々に散りばめられるが、鳥居耀蔵がどう言った悪役に表現されるのか?次巻の動きに興味が残る。

  • 魅力的な登場人物
    続きが気になる!

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著者プロフィール

1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学芸術学部を卒業後、2000年に『エンデュミオン エンデュミオン』(ハルキ・ノベルス)でデビュー。『エリ・エリ』(ハルキ文庫)で、第1回小松左京賞を受賞。14年には「風の王国」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)で、第3回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。「採薬使佐平次」シリーズ、「江戸城 御掃除之者!」シリーズ、「よこやり清左衛門」シリーズ(ともに角川文庫)や「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」シリーズ(だいわ文庫)、など、多岐にわたるジャンルにて活躍している。

「2023年 『大一揆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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