- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041088203
作品紹介・あらすじ
古代エジプト神、東京に降臨!
エジプト考古学史上最大の謎―― ツタンカーメンの死の真相が解き明かされる!?
聖東大学古代エジプト調査室の嘱託研究員・小栗陽は、ツタンカーメンに関連する発掘調査の誘いを受けエジプトへ向かった。先輩の日下美羽と共に桐生蘭子准教授の指揮のもと調査を開始した矢先、遺跡から大量の首なしミイラが発掘され、さらにミイラの内臓を収める容器「カノポス」が見つかった。謎を秘めたカノポスをめぐり、小栗と美羽に危機が迫る!
聖東大学古代エジプト研究室で起こった惨劇から二年――前作『黒いピラミッド』(日本ホラー小説大賞大賞受賞)を超える衝撃が走り抜ける!
古代文明の謎に迫る、ホラー・アドベンチャー!
感想・レビュー・書評
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続き物と知らずに読んでしまったのはあるけど後半が完全に思ったものと違いラノベに違いと感じた。
前作を読んでいれば納得できたかもしれないけど前作を読んでいたら今作は読まなかったかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作、黒いピラミッドの続編となる本作。
つながる話もあるので、順番に読むのをおすすめします。
前作と比較してよりファンタジー感があるように感じました。
非現実的だけれども、エジプトっていうのがひとつの夢というか、そういうジャンルに入るからというか。
だからこそ、成立する話だというか。
わかりにくい表現ですが、エジプト好きなら読んでください。 -
「黒いピラミッド」続編。壮大でパワフルなエジプトホラー再び、です。
未発見墓が見つかり、そこから発掘された黄金のカノポス。そのカノポスに封印されていたものは何だったのか。そしてツタンカーメンの死の真相と、その心臓がなかったことは何を意味していたのか。エジプト考古学の謎を詰め込みながらも、とんでもない怪物や神が跳梁跋扈するテンションの高い物語にぐいぐい引っ張られます。そして前作の「グールの谷」も再び登場。本当にエジプトって神秘だけれど、得体の知れないものがいっぱい潜んでいそうで怖い気もします。 -
大学で古代エジプト学を専攻し、ツタンカーメンを修士論文のテーマに選んだ小栗陽は、古代エジプト調査室嘱託の研究員としてエジプトにいる。カイロ大学に籍を置き、ピラミッド研究をしている日下美羽。
ふたりは、3千3百年まえの「ツタンカーメン殺人事件」の真相を探ることになる。 -
著者の第一作目を読んだときは、路線が定まっていない感じがしたけど、二作目となるこの本では、方向性が見えてきた気がする。ホラー大賞をとったけど、そんなにホラーを書きたいわけじゃなかったんだ、と思う。
今作品も著者のエジプト考古学の知識を活かした娯楽作品だ。ツタンカーメンという日本でも馴染みのあるファラオが題材とあって、一作目よりわかりやすい。ツタンカーメンの死の謎、歴代の王の名から削られた謎、父の時代にあった宗教改革と権力闘争、などなど。この手の情報、テレビの特番でもたまにやるし、録画して見てるけど、結構、最新の情報で書かれていると思う。考古学的な蘊蓄も多いので楽しい。「世界ふしぎ発見」っぽい。しかも著者自身がエジプトの遺跡発掘に携わっていたという経験も加わるので、臨場感がある。
後半からは謎解きとホラー要素がメインになってくる。一応、人はバタバタと死ぬけど、描写が淡白だから怖くない。謎の秘密結社も突然出てくる。もっと伏線が欲しい。主人公のキャラもおとなしい。その辺が前作同様で、改善して欲しいところだ。
ラストは東京にエジプトの神々が降臨して、大暴れする。これをバカバカしいととるか、お祭り騒ぎととるかは、意見が割れると思うが、なかなか思い切った展開で自分は好きだ。読みながら、VFX駆使した映像が次々と浮かんできた。
80年代から90年代ってこういう伝記SF小説が全盛期でよく読んでいた。この本を読んでたら、柴田よしきの「炎都」シリーズが好きだったことを思い出した。あれもよくわからない理由で妖怪が暴れて京都の街を破壊してたし。
この本をジャンル分けするとしたら、エジプト伝記SF小説になるのかな。
完全に第三弾があるような形で終わっているので、次回作では、エジプトの神々にはもっと街中を破壊して欲しい。 -
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黒いピラミッドの続編.エジプトホラーという異色のジャンル.
著者プロフィール
福士俊哉の作品





