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Amazon.co.jp ・本 (648ページ) / ISBN・EAN: 9784041088234
作品紹介・あらすじ
「うぃやっ……地震?」56歳の大原夢路は将来が絶賛不安な元校正者、現在無職。両親の介護のために仕事をやめ、さらには認知症になった義父母の存在もがっしりとのしかかっている。そこそこに仲良しの旦那はいるけれど、そりゃもうストレスは満載。おかげで最近妙な夢を見る。地震で止まった地下鉄の中に閉じ込められ続けるのだ。親友の冬美と、袖すりあった見知らぬひとたちと、そしてもうひとり、人間の生気を喰らういきもの「三春ちゃん」と!!
それぞれに問題を抱えたいい年の大人たちが、自分たちの生存と、たまたま居合わせてしまった子供たちの未来を守るために戦いを始める。初めはおずおずとコミュニケーションをとり、やがて奇妙な共闘態勢が。憧れるのは猫のごとき平和な日常、いつか手にしたら、絶対そこから動いてなんかやるものか。でも、それまでは--日本SFのレジェンドがおくる、最高の「ふつうの大人」の冒険小説!!
感想・レビュー・書評
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地震で緊急停止した地下鉄の中で急病人が発生。乗客の連携で次の駅で搬送されるという出来事に遭遇した大原夢路。何故かその日から同じ出来事を繰り返し夢で見るようになる。変だと思っていたらその時一緒にいた友人、さらに居合わせた会社員、定年直後の男性、女子中学生集団や引率の先生までもが同じ夢に囚われている事が判明し、やがて皆で原因と思われる「三春ちゃん」と自称する人を食う存在と対決する事になる。色々な枷を背負う50代の夢路を筆頭とした大人達が中学生達を守る為に日常を手放せるのか?が肝だと思うんだけどそこがどうもあやふやに収まってしまって残念。50代版「いつか猫になる日まで」だそうだけど枷の少ない若者達との差異だと言われたらそりゃそうかなのか。守られる中学生の方がしっかりしていたり、登場人物それぞれが違う思惑で勝手に動き回ったり「三春ちゃん」が単なる敵ではなかったりと展開が独特で途中まではわくわくしたんだけど600ページ越え✕2段は流石に長過ぎた…。あ、文体は読んでいるうちに気にならなくなったなー。
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私はこの作品好きです。
某所で最初にレビュー書いていた方が☆2だったのでちょっと買うのためらったのですが、結論から言うと私は買って良かったですよ。
本の評価って読んだ人の好みや読んだときの精神状態に激しく左右されると思うので、他の方のレビューを否定するわけではないのですが、私はこの作品好きです。
私も新井素子さんの作品ほぼ全部読んでいて、最近の作品は若い頃の鮮烈さに比べると物足りないと思ったこともありました。
中年になってこの文体は痛いと思ったこともありました。
でも今作で描かれているものは、歳を取ったからこそ書けたのだと、私は感じました。
自分も歳を取ったからそう思うのだと思います。
読んで面白くないと思う人もいるかもしれないけど、私は面白かったです。
読んで良かったですよ。 -
ダメだ…途中で読むのを挫折してしまった。
この年齢になると、やはり新井さんのあの文体で文章読むのキツイ…
登場人物もそれなりの中年でこの文体はどうなのか、という疑問もある。
しかし、己を顧みても、ガワだけ年取ったオバちゃんなのに、中身は全く高校生時分とレベルが上がってないなぁと感じること多々あるし(笑)
大人の皮をうまくかぶって生きているなぁと思うこと、あります。
新井さんは悪くない、変わらないのだ。
ただ、読み手の自分がガワだけオバちゃんのつもりが、案外自分が思ったより老け込んでいた、それを感じてしまいました。
うーん…残念。 -
正確に書くと星3.6。
最初はイマイチ掴みにくいと思っていたけど、読み進めていくごとにファンタジー要素が強めで、ワクワク感があった。
目線が定期的に変わるので、それもおもしろさに繋がっていた。 -
ある日地下鉄に乗り合わせた人々が、不思議な出来事に巻き込まれていく。色んな登場人物がそれぞれの視点から語りながら、物語が進んでいく。
途中から?いや、もう最初っから訳の分からない展開なんだけど、何だか壮大なスケール感もあり。
図書館で何となく手にとり借りてきたら、結構なボリュームで焦りました。が、読了して結末を見届け安堵しています。 -
新井素子って、こんな書き方をする作家だったか?登場人物は高校生から、60代近い主婦まで幅広いけれど、台詞の部分が、全体的に若者ことばで、見分けが付きにくかった。
お話にもいまいち入り込めず、読むのに時間がかかった -
文芸カドカワ2017年1月号〜2019年8月号、カドブンノベル2019年9月号〜12月号連載のものに加筆して、2020年3月角川書店から刊行。長編ファンタジー。あとがきに出てきたように「いつか猫になる日まで」とシュチエーションは似ています。展開もこちらの方がダントツで長いところを別にすれば、似ています。これ、連載を読むのたいへんだっただろうな〜と思います。まとまって読むからわかる話しだと思いました。新井さん独自ワールドです。普通の人、特別な人、人でないもの、的なものが、登場して、面白い展開でした。
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悪くはないんですが
長かったわりには最後が説明不足…?
でも、やっぱり新井素子さんの小説
大好きです。 -
読みやすいし面白いんだけど、気になる部分がちょこちょこある…。
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新井素子ワールド全開って感じの作品
他の方の感想で、50ー60歳の方の話し方ではないというのがありました
それは確かにそうかも(笑)
最後まで楽しく読めました
新井素子さん好きならハマりそう
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50代のいつ猫。納得。
相変わらずの素ちゃんワールド全開。
馴れない人には読みづらいだろうなぁ。
えっと、わたしは楽しかったよ。うん。
「いつ猫」もだけど、「……絶句」も読みたくなったなぁ。 -
昔の前作「いつか猫になる日まで」は知らないし、著者の名前は知っていたけど、今作読むのが初めて。
けど、なんだか軽いノリだなーとは思いながらも、思わず果てしなく長いお話にはだんだん不思議とはまっていく・・・
夢路さんが同年代ということもあるんでしょう、なんだと共感できる部分も多く、そして、意外に壮大なテーマが隠れてる!
なんだかこの時代だからこそ、元気になれるエンターテインメント。 -
この文体で中年を表現するのは難しい。
猫が出てくるの待ってたのに。 -
これぞ新井素子!って感じの小説で面白かった。
人間を捕食するものである「三春ちゃん」の結界にとらわれてしまった人達が、奮闘する話。
いきなり中学生が亡くなってたり、登場人物それぞれの現実問題(介護やら家族間交流やら)は全く解決されてなかったり、結構シビアな話なのに、重たい雰囲気が全然感じられない。そして、そこが新井素子作品の好きなところ。
基本的に、100%の悪が存在しないのも良い。
誰も悪い人はいないのに、対立や争いは起こる。そして、それを解決するのは、やっぱり対話。自己主張。相互理解。
ファンタジーだと言われてしまえば、その通りなんだけど、読み終わった後に救われる気がする。自分も頑張ろうって思える小説だった。 -
小学生の時、「星に行く船」で新井素子さんにはまりました。その後、彼女の作品はかなり読んでいるつもりです。
久しぶりに素ちゃんワールド全開でした。
長編ですが、続きがきになって週末に一気読み。
50歳になった今、登場人物の多くに感情移入できる内容でした。 -
第105回ビブリオバトルinいこま「休み気分が抜けない本」で紹介された本です。
2023.9.24
著者プロフィール
新井素子の作品
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