赤い部屋異聞

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088302

作品紹介・あらすじ

日常に退屈した者が集い、世に秘められた珍奇な話や猟奇譚を披露する「赤い部屋」。新会員のT氏は、これまで九十九人の命を奪ったという〈殺人遊戯〉について語り始める。少しも法律に触れない、安全至極な殺人法とは――そして恐るべき身の上話ののち、仰天の結末がT氏を待ち受けていた!(「赤い部屋異聞」) 乱歩の名作をアレンジし、どんでん返しのつづら折りが見事な表題作ほか、都筑道夫のホラー短編を下敷きにした“決して最後まで読めない本”の怪異譚「だまし舟」(書き下ろし)など、マニアであれば二度おいしい、絶品揃いの全九篇。

感想・レビュー・書評

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  • 他のアンソロジーで既読なものが多くちょっと残念。オマージュ作というけど法月さんらしさ満載。未読だった『赤い部屋異聞』『続・夢判断』と『最後の一撃』『葬式がえり』『だまし舟』が印象的。

  • 全編オマージュ。細断されたあとがきまでもオマージュと言う手の混みように愛を感じる。ミステリとしてどうかと言えばいまいちピンと来なかったのだが、ミステリーとしては葬式がえりが印象的。何事も起こらなかったように見える恐怖。

  • 一作ごとに法月さんの解説が入るのが面白かったです。

    それを見て、なるほどなと思ったり面白くて読み直したり。

    シリーズじゃない法月さんは初めてかも?
    面白いけど、やはり長編ミステリが読みたくなりました。シリーズの長編、出ることはあるのかしら…??

  • オマージュ作品集。元ネタを知らなくても面白かった。赤い部屋の集まりは趣味悪い。

  • 久しぶりに法月綸太郎作品を読んだ。
    『葬式がえり』が地味に一番怖い。。

  • 国内外名作ミステリへのオマージュ短篇集。

    ミステリ廚は勿論、ライト層でも十分楽しめる力作揃い。私は全ての原作を知らなかったが無問題でした。

    各出典や舞台裏を語られる「細断されたあとがき」で2度美味しい。

    「まよい猫」「迷探偵誕生」が大好き。

  • 数々の名作を下敷きにして描かれたオマージュミステリ短編集。元ネタを知らなくても充分に楽しめ、もちろん知っていればさらに面白く読めるのでしょう。個々の物語に随時「細断されたあとがき」として解説のようなものがついているのも読みやすくて良いと感じます。
    お気に入りは「葬式がえり」と「だまし舟」。どちらも不気味なホラーめいた雰囲気があるのが好きなところ。読み終わった後も寒いものがじっとりと残る印象です。
    「最後の一撃」も実に印象的でした。なんといってもミステリファンとして、こんなことやられたら……そりゃあ地獄だ。

  • 面白かったです。

  • 色々なミステリーのオマージュ短編集。
    知っている話もあり興味深かったが、ミステリーとしては今一つ。

  • 法月さんの本は結構難しい話多いけど、この短編集は読みやすかった。どれも不思議な感じのミステリ。「対位法」と「まよい猫」が好き。

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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