庶民派オメガと皇帝アルファ

佐倉チヨ 北沢きょう

• KADOKAWA (2019年10月1日発売)

作品紹介・あらすじ

神託により皇帝の嫁候補として後宮に招聘された下級貴族でオメガのオーリ。皇帝が来ることもなく気ままに後宮ライフを送っていたが、ある日庭で無表情で愛想のない美青年と出会う。ひょんなことから彼に手料理を振る舞うことになるが、ごく庶民的なそれに一々感動する青年のピュアで不器用な優しさに、オーリは心惹かれていく。しかし彼との出会いが、後宮に波乱を巻き起こすことになり…!?

感想・レビュー・書評

[mira-inさんの感想 · 2023年9月18日]

溺愛で身分違いのオメガバなんて、よくある設定だったけど、受のキャラが快活なのと、このページ数でのほほん穏やかなお話だったのが好印象でした。ただ、ここでお腹いっぱいかも。
北沢きょう先生のイラストは言わずもがな！

[lovenovelsさんの感想 · 2020年10月19日]

後宮に入っても、自分が嫁に選ばれることはないとのんびり構えているオーリ。そんなオーリが手料理を振る舞うイユリとのやり取りが楽しい。いつも無表情なイユリがとにかく楽しそうにしてるのも嬉しくなるし。いつもは感情が分かりづらいイユリがオーリを前にするとニコニコしているのを見たら、周りの人は驚きそう。
小さなことにも感動するイユリと、後宮に来てもいつも通り過ごすオーリ。そんな２人が一緒にいる幸せな時間は、ずっと見ていたくなるものだった。

[ミモザさんの感想 · 2020年5月3日]

溺愛系が大好きなので楽しめました！
｢受けの言葉遣いが悪い｣みたいなレビューを見かけましたが、16歳……日本でいったら男子高校生で、しかも庶民に混じって勉強してるんだから、こんなもんなんじゃないの？と私は思いました。
やんちゃ系ですが愛情深く、ちょっと迂闊な面もあるけど周りを慮れる良い子です。
攻めの皇帝は38歳と結構歳の差アリ。
しかし受けのことを｢さん付け｣で呼び続けたり敬語が抜けなかったり庶民的な食べ物が好きだったりと、穏やかな雰囲気です。
｢詰めが甘ーい！｣と思うこともあったけど、最後は皇帝らしくシビアな判断を下します。
番外編がいっぱい入っていて、幸せそうな後日談を読めたので良かったです。