- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041088784
作品紹介・あらすじ
イギリスで天才的なハッキング能力をもつ18才の少年がみつかった。世界最高峰の機密性を誇るアメリカ国家安全保障局に侵入したその少年に、イギリス首相の安全保障問題担当顧問、サー・エイドリアン・ウェストンは、コードネーム「フォックス」を与える。
ミッションは、敵国のシステムにトロイの木馬のように侵入し、痕跡も残さず秘密工作を行なう「オペレーション・トロイ」。狙うのは核合意を結んでいながら密かに核兵器開発を継続するイラン、同じく米朝会談で非核化を約束しながら核ミサイルの開発を継続する北朝鮮、そして密かな企みを遂行するロシア――。
しかし、アメリカ司法省に埋め込んだ工作員からの情報で、いち早く天才ハッカーの存在を察知したロシアの諜報機関は、暗殺者を差し向け――。
サイバースペースで繰り広げられる戦いを、圧倒的なリアリティで描く、国際謀略サスペンス!
感想・レビュー・書評
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自閉症の天才ハッカー、ルークを保護し、国際的なサイバー諜報戦に挑む、英国の元凄腕スパイマスター、ウェストン(今は首相の私的アドバイザー)。そのターゲットは、ロシアの最新鋭駆逐艦、イランの核燃料施設、そして北朝鮮の新型ミサイル。敵(主にロシア)からの執拗な攻撃を巧みにくぐり抜け、ウェストンとルークは着実に成果を挙げていく。
国際情勢がかなりリアルに描写されていて、実際もこんな感じの諜報戦が日々繰り広げられているのでは、と思わせる。
本書、展開もスピーディーでサクサク読めた。単純に楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イギリスの自閉症の18歳、ルークは天才的なハッカーだった。難攻不落に思えたファイヤーウォールを超えて侵入して様々なシステムのアクセスコードを手に入れることができる。ロシアの巡洋艦の進路を操ったり、イランのウラン濃縮施設を爆発させたり、北朝鮮の核兵器開発施設を破壊させたり。それぞれの組織から刺客が送られる。リアリティ満点で実際に起きているような気にさせられる。
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80歳代になってもなお劣らぬ創作意欲だが、全盛期に比べると切れ味が落ちている。次の展開が読めないハラハラドキドキ感や、ストーリーのリズムとスピード感、細部まで描き分けたジャーナリストのようなリアリズムは、以前ほど感じられない。しかし、世界の「今」を捉えた大局観、然もありなんと感じさせる納得感、現実と架空との境目が見えないエンターテインメントなどは健在だ。
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スパイの行動原理はわかった気になりましたが、どうも感情移入ができませんでした。話は面白いと思いますが。
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組織多すぎだが、天才が向こう側にいるんじゃないかと…
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2020.6 原書なのか訳なのかわからないけれど、単語の羅列が多くて読み進めるのが大変でした。ストーリーもわかるけれど天才ハッカーが非現実的過ぎたかな。
遠い昔に読んだジャッカルの日が懐かしい。
著者プロフィール
フレデリック・フォーサイスの作品






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