ザ・フォックス

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 104
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088784

作品紹介・あらすじ

イギリスで天才的なハッキング能力をもつ18才の少年がみつかった。世界最高峰の機密性を誇るアメリカ国家安全保障局に侵入したその少年に、イギリス首相の安全保障問題担当顧問、サー・エイドリアン・ウェストンは、コードネーム「フォックス」を与える。
 ミッションは、敵国のシステムにトロイの木馬のように侵入し、痕跡も残さず秘密工作を行なう「オペレーション・トロイ」。狙うのは核合意を結んでいながら密かに核兵器開発を継続するイラン、同じく米朝会談で非核化を約束しながら核ミサイルの開発を継続する北朝鮮、そして密かな企みを遂行するロシア――。
 しかし、アメリカ司法省に埋め込んだ工作員からの情報で、いち早く天才ハッカーの存在を察知したロシアの諜報機関は、暗殺者を差し向け――。
 サイバースペースで繰り広げられる戦いを、圧倒的なリアリティで描く、国際謀略サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • フレデリック・フォーサイスであーる

    スパイ小説の巨匠であり、わたくしの大好きな作家さんの一人であーる

    スパイですよ、スパイ
    ひまわりめろんがなりたかった職業第3位です
    ちなみに2位が名探偵で、1位が魔術師です
    触媒を使うタイプの魔術師です
    ヤー!バリバリバリー!(なんか出た!)

    おっとスパイの話しだった

    フレデリック・フォーサイスね
    全作持ってたんですけどね
    引退したはずが、いつの間にか復帰してやがったためにコンプリーターじゃなくなってました
    で、復帰後の作品は読んだことなかったんですよね
    なんか怖くて
    もういい歳ですからね
    本作『ザ・フォックス』なんて、書いたの80歳ですからね
    めっちゃおもんなくなってたらがっかりだな〜と思いましてね

    で、結論から言うと面白くなくはなかった
    でもやっぱり全盛期の作品と比較すると落ちるかな〜

    落ちたのはスピード感
    あのずーーーーっとハラハラさせられてページをめくる手がぁー!って感じはさすがになくなってたかな
    今作もスピード感はあるんだけど、なんかダイジェストを見せられたようなスピード感なんだよね

    うーん、逆に古いやつ読みたくなってきたな〜

    そうそう、本作に登場する天才ハッカーはアスペルガー症候群なんだけど、この前に読んだ作品の主人公天久鷹央もアスペルガー症候群だったんだよね
    なんか共通点のある作品を続けて読むことが結構あるんだよな〜

    • 1Q84O1さん
      手取りいいのかなぁ…(・・?
      手取りいいのかなぁ…(・・?
      2024/01/30
    • ひまわりめろんさん
      手取りはめちゃくちゃいいですが、研修期間が120年あります
      手取りはめちゃくちゃいいですが、研修期間が120年あります
      2024/01/31
    • 1Q84O1さん
      退職金もらう前に死んでまうわ!
      退職金もらう前に死んでまうわ!
      2024/01/31
  • 自閉症の天才ハッカー、ルークを保護し、国際的なサイバー諜報戦に挑む、英国の元凄腕スパイマスター、ウェストン(今は首相の私的アドバイザー)。そのターゲットは、ロシアの最新鋭駆逐艦、イランの核燃料施設、そして北朝鮮の新型ミサイル。敵(主にロシア)からの執拗な攻撃を巧みにくぐり抜け、ウェストンとルークは着実に成果を挙げていく。

    国際情勢がかなりリアルに描写されていて、実際もこんな感じの諜報戦が日々繰り広げられているのでは、と思わせる。

    本書、展開もスピーディーでサクサク読めた。単純に楽しめた。

  • 80歳代になってもなお劣らぬ創作意欲だが、全盛期に比べると切れ味が落ちている。次の展開が読めないハラハラドキドキ感や、ストーリーのリズムとスピード感、細部まで描き分けたジャーナリストのようなリアリズムは、以前ほど感じられない。しかし、世界の「今」を捉えた大局観、然もありなんと感じさせる納得感、現実と架空との境目が見えないエンターテインメントなどは健在だ。

  • イギリスの自閉症の18歳、ルークは天才的なハッカーだった。難攻不落に思えたファイヤーウォールを超えて侵入して様々なシステムのアクセスコードを手に入れることができる。ロシアの巡洋艦の進路を操ったり、イランのウラン濃縮施設を爆発させたり、北朝鮮の核兵器開発施設を破壊させたり。それぞれの組織から刺客が送られる。リアリティ満点で実際に起きているような気にさせられる。

  • スパイの行動原理はわかった気になりましたが、どうも感情移入ができませんでした。話は面白いと思いますが。

  • 組織多すぎだが、天才が向こう側にいるんじゃないかと…

  • 天才少年ハッカーによる国際防諜エンタテイメント。

    老いてますます勢いがある著者の新作は、現代の国際状況をしっかり把握されていて、さもありなんという展開でした。
    天才少年ハッカーの収めどころがちょっと雑っぽいのが気になりました。
    eスポーツでトラブった方があり得るように思いました。
    あと英国首相は架空の人物で米露大統領や名前は出てこないのにその他の国のトップの名前が出ているのには何か意図があるのかな?
    ラストの金王朝崩壊は望むところですし、中国やロシアも近隣国(香港や台湾をそういっていいのか難しいところだが)への干渉を小説でもいいので何とかしてほしいです。

  • 2020.6 原書なのか訳なのかわからないけれど、単語の羅列が多くて読み進めるのが大変でした。ストーリーもわかるけれど天才ハッカーが非現実的過ぎたかな。
    遠い昔に読んだジャッカルの日が懐かしい。

  • わたしが一番好きなのは、イギリス視点の国際謀略小説なんだよなぁ、ということを再確認しました。

    引退したスパイマスターが請われて復帰し、アメリカ、ロシア、イラン、イスラエル、北朝鮮を相手に活躍。実在の世界をフィクションに移し込む、さすがの巨匠の手腕を堪能させていただき幸せです。

    わたしが大好きなチ○ルシーFCの名物オーナーであるア○ラモビッチがこんなにヤ○イ人物だとは…知りませんでした。

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著者プロフィール

1938年イギリス生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を勤めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに書いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビュー。綿密な取材とストーリーテリングの天賦の才で世界をわかせ続けている。著書に、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『神の拳』『アフガンの男』『キル・リスト』、小説のような半生を描いた自伝『アウトサイダー』など多数。

「2022年 『ジャッカルの日 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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