きょうの肴なに食べよう?

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  • KADOKAWA (2020年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784041088906

作品紹介・あらすじ

偏食だった舌を変えた腸詰、酒と最高にぴったりなギョウザ、美しい女たちがまるごとかぶりつくノリ巻き、断食明けの食欲をよみがえらせるお粥と塩辛、酔い覚ましに完璧な水冷麺、狂おしいほどに愛おしい激辛青唐辛子、自分だけの流儀で食べたい鍋焼きうどん、新米と秋大根とタチウオが織りなす虹のハーモニー、恋人と食べた幻のカムジャタン、ソウルフード的ハイガイの煮付け、無性に食べたくなるスルメの天ぷら、ぷりぷりのサバの一夜干し……。どんな食べ物でも、味の中には人と記憶が潜んでいる。

【目次】
はじめに 酒飲みたちの母国語

第一部 春・青春の味
 ライラックと腸詰め/ギョウザらしいギョウザ/ノリ巻きは健気だ/プッチムゲの花をご存じですか?/塩辛とお粥のマリアージュ

第二部 夏・以熱治熱の味
 夏の麺/冷汁刺身、トクベツの!/激辛青唐辛子の季節/夏場のつくりおきそうざい列伝

第三部 秋・甘くて甘い味
 木枯らし吹いたら鍋焼きうどん/給食の温度/秋大根の三段ケーキ

第四部 冬・はじめての味
 あのスープ、あのカムジャタン/私のソウルフードはハイガイの煮つけ/オムクひと串の思い出/家ごはんの時代

第五部 季節の変わり目
 スルメの天ぷら/ぷりぷりのサバ/豆の粉の盆正月膳/負けた、ジャージャー麺に
 
隣の国の酒の友 訳者あとがきにかえて

感想・レビュー・書評

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  • 読んでる最中に何回お腹が鳴ったことか!知らない食材はもちろん知ってる料理でも絶賛する著者の食べ方で一度食べてみたくなった。*「畑に激辛唐辛子がなってるでしょうに•••••。摘んで、激辛唐辛子のジョンつくって、あなたに食べさせたい」

  • 作家のクォン・ソヨンさんのエッセー。「春の宵」で酒飲みの人たちが主人公になったように作者もお酒が好きだそうだ。今日は何の肴で소주(焼酎)を飲もうかと考えるとか。韓国の色々な肴がでてきたけど、残念だけど実物が頭に浮かばない。韓国行って実際に食べてみないとね…。

  • 酒飲みのアテに関するエッセイ。
    飲むために食べる、という著者。
    「あれ飲むなら、あれと一緒がいいな」
    って思い入れが楽しい。

    韓国と酒と料理というと
    なんとなく寒い冬のイメージが強いですが
    この本では四季にわけてくれていて
    夏には夏のおいしいものがあると
    あらためて教えてもらいました♪

    だが、やはり冬の鍋が美味そうだ!
    カムジャタン、食べたいなぁ。

    あと、子供の頃の思い出の味が
    田舎の味なのも、おもしろかった。
    ドラマとか見てても
    ソウル以外があまり映らないけど
    地方には地方の文化があるわけですもんね。

  • 食のエッセイが幼い頃から好きでつい手を伸ばしてしまう この韓国の作家の食エッセイを読み始めて当然韓国料理を食べたくなっている 腸詰スープ屋の親父たちの視線を受けながら飲む姿は日本の赤提灯の店の風景のようだ

    韓国の家庭料理や食習慣というものを垣間見れるし、小説家が書いているからか叙情的 食というのは記憶と深く繋がっていて、食からふと過去を思い出すのだな 軽すぎず重すぎず 当然韓国料理が食べたくなる…!海苔巻き食べたい

  • 読み初めは韓国文化と料理がわからず退屈だったが、著者のこども時代の記憶が出てくるあたりから、興味深く読めた。世界どこでも、こどもの時の食べた記憶は自身を形成するひとつになるのだろうか。

  • DMMブックスで購入。

    同じ著者の小説「春の宵」に出てくるお酒の話が好きなので。

  • 53冊目(7-3)

  • お酒と肴が好きな著者のエッセイなのだが、知らない食べ物と、それだけではなくさらにその向こう側にある切なく苦々しいような家族や人間模様まで見えてきて、とても良かった。
    著者のお酒を飲む人々がたくさん出て来る小説『春の宵』もぜひ読みたい。

  • ギョウザ、ノリ巻き、麺類はもちろんのこと、韓ドラにはまった日本人にはお約束のジャージャー麺など馴染みのある食材を通じて韓国の食生活を垣間見る楽しいひとときを過ごす。

  • 数年前と一転して韓国の小説や映画にすごく興味がある最近。表紙の美味しそうな感じに惹かれて購入しました。不勉強なので作者を存じ上げないのですが、淡々とした文体で描かれる食事の美味しそうなこと!
    そしてそれにまつわるエピソードも面白かったです。日本と似てる料理もあれば全く想像がつかない料理もあり、いつか本場のご飯を食べてみたいなと思いました。

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著者プロフィール

クォン・ヨソン(権汝宣)
1965年、安東生まれ。ソウル大学国語国文学科修士課程修了。
1996年、長編小説『青い隙間』で第2 回想像文学賞を受賞しデビュー。短編集に『ショウジョウバカマ』、『ピンクリボンの時代』、『私の庭の赤い実』、『カヤの森』、『春の宵』(橋本智保訳、書肆侃侃房)『まだまだという言葉』があり、長編小説に『レガート』、『土偶の家』、『レモン』、エッセイ集に『クォン・ヨソンの今日何食べる?』がある。
呉永寿文学賞、李箱文学賞、韓国日報文学賞、東里文学賞、東仁文学賞などを受賞。

「2020年 『韓国の小説家たちⅠ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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