眠れる森の王 (角川ルビー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 66
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088937

作品紹介・あらすじ

愛憎の果てに国王に幽閉されていた薔薇の精・フィセの許に、ある日王太子のオーレリアンが訪れる。心を閉ざしても、健気に自分の許を訪れる王太子の愛らしさに、次第にフィセは心を慰められていく。17歳になったオーレリアンは、必ずフィセを解放すると誓い、父王へ懇願する。しかし、フィセに執着する父王と激しく争った彼は、鍵を奪ってフィセを離宮へ攫い、二人で生きていこうと愛を告げる。激しく求められ体は歓喜するが、過去の恋の疵がフィセを臆病にさせて…?

感想・レビュー・書評

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  • 3.6

  • いつもの官能童話シリーズと違って純愛という評判通りの作品でした。ハッピーエンドだけどお約束主義じゃないところがさすが

  • 犬飼先生童話パロ?シリーズ。

    うーん、設定は好きなんだけど受けの魅力がいまいち伝わらなかった…。
    しかも!刺しちゃったよ?!?受けがヒステリー過ぎてちょっと…。王子攻めが一途で、そこはとても良かった

  • 『人魚姫の弟』『白雪姫の息子』『シンデレラ王』『赤ずきん王子』に続く、官能童話BLシリーズ第5弾。
    犬飼ののセンセと笠井あゆみセンセの最強タッグによるこのシリーズは、おとぎ話をベースにただのエロだけではなくしっかりとした筋立てでBL化されていてハイクオリティな作品群だと思います。

    純粋な王太子×恋に臆病な薔薇の精。とてもいい年下攻めでした。
    初恋の結末が衝撃的過ぎて…!薔薇の精フィセが愛を信じられなくなった理由が本当に辛かったです。最愛のそれも初めての男に裏切られたフィセの気持ちを考えたら、本当に胸が痛みました。
    真実の愛と思って疑わなかった理想の恋人の正体が、実はトワイダルの国王で、私利私欲まみれの醜い魂を持った人物だったとか悲しすぎる…
    あげくの果て自分を騙した国王に幽閉され、白薔薇を咲かせることを強要されるのですが、一番罪深いのは国王であることは明白なので読んでいてはらわたが煮えくり返りましたよ…!
    ラウニスの存在がなかったら、殺伐とした気持ちになりそうでした。ラウニスに癒されました。

    さらにもう一人癒しの存在が、オーレリアン王子です。フィセはゆりかごでの最初のご対面から"希望の王子様"だとメロメロでした。
    幼少期の舌ったらずなオーレリアンにきゅんきゅん。
    そんなかわいかった子供が無邪気に、ひたすらフィセだけを見つめて成長していく様子に萌えました。
    ツンな美人で妖精相手の片想いは、ピュアなオーレリアンにはかなりハードルが高そうだと思ったけど、彼は天性のきれいな魂と正義心と聡明さで父王の罪も暴き出し、フィセを救い出して本当の愛の形を見せてくれました。

    …ここでめでたしめでたし!となるかと思ったら、ここからさらなる悲劇が…!
    父王の影がここまで二人を苦しめることになるとは。
    愛が信じられないのはフィセのせいじゃなくて、父王のせいに他ならないですよね。
    ここからがまた辛く苦しい道のりでした。読んでいて胸が張り裂けそうになりました。
    最後の最後まで、二人の恋の行方にハラハラさせられっぱなしでした。オーレリアンの確固たる愛がハピエンを導き出してくれたとしか思えないラストです。

    エロ的には睡眠中Hがエロティックで、でも究極の状況での愛をひしひしと感じることができてとてもよかったです。
    さらに良かったのが、初回限定ペーパー「トワイダルの夏」です。
    転生した薔薇王フィセ。見た目は子供、頭脳は大人(笑)
    もしそんなフィセとHしたらロリコンと呼ばれるオーレリアン。だから我慢してるのが萌え。そして、フィセは転生したことで無垢な身体を得たことを喜びと感じていて、どれだけ傷ついていたのかと改めて思わずにはいられませんでした…
    平穏でラブラブな二人の姿を確認できて安堵しました。

    ますますストーリーに磨きがかかってきた官能童話BLシリーズ。次もぜひぜひお願いします。プリーズ!!

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著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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