凶犬の眼 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2020年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041088968

作品紹介・あらすじ

悪徳刑事・大上章吾の血を受け継いだ日岡秀一。広島の県北の駐在所で牙を研ぐ日岡の前に現れた最後の任侠・国光寛郎の狙いとは?日本最大の暴力団抗争に巻き込まれた日岡の運命は?『孤狼の血』続編!

みんなの感想まとめ

人間の善悪や正義について深く考えさせられる物語が展開されます。主人公の日岡は、悪徳刑事の血を引き継ぎながら、極道と警察の狭間で葛藤し成長していく姿が描かれています。新たに登場する国光というキャラクター...

感想・レビュー・書評

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  • R2.6.13 読了。

     すごく面白かった。もちろん一気読みです。国光さんの生き様は、かっこよすぎです。
     「二作をかけて描かれたのは、日岡が『仁義』の意味を腹の底から理解し、血肉化していくプロセスだった。」…(解説より)。
     ラストの展開は続編への期待を予感させますね。日岡さんの刑事としての成長からも目が離せません。
    続編:『暴虎の牙』も今から読むのが楽しみです。

    ・「人の目に映る善悪など、いい加減なものだ。愛想がいいとか、なにかくれるとか、動物を可愛がるとかいうだけで、人は簡単に相手を「いい人」と定義づける。しかし実際は、そうとは限らない。野良猫に餌を与える優しそうな男が、実は犯罪者であったり、勤め先で誠実そうに見えている者が家人に暴力を振るっていたりするなど、いくらでもある話だ。」
    ・「一般的に『正しくない』かもしれないが、自分にとっては『正しい』と思うことを貫く超人を前にして、常人は何を思うのか。自分にとって『正しい』と思うことを貫くのは無理かもしれないけれども、一般的に『正しい』と言われていることは本当に『正しい』のかどうか、疑えるようになる。」

  • 『孤狼の血』シリーズ第二弾
    『孤狼の血』が面白かったので、そのまま続けて極道の世界へ

    今作も刺激的〜。✧。・゚
    まさかの展開
    極道と警察官が… ?(((;꒪ꈊ꒪;)))

    今作は国光という魅力的なキャラが登場する

    仁義を貫き通す男じゃけえ、
    格好ええのお〜
    惚れてまうがなあ〜(ᗒᗨᗕ)♡

    ガミさんの秘蔵っ子日岡はド田舎に左遷されたが、虚しい思いをしながらも返り咲く機会をうかがっている

    自分は広島に絶対帰ってみせる
    巡査部長に昇格して
    国光の手に、手錠を嵌めて…

    立てこもり事件が話のクライマックスなんだけど、読み終わって半日経った今も二人のやり取りが脳裏に焼き付いて離れない
    (もう、どうしてこんなお話描けるのかしら?)

    日岡の頬の傷はただの傷とは違う
    国光の刻印じゃけん

    刑事という名の極道
    目的の為なら外道にでもなれる”凶犬”だ

    最後に私は叫びたい

    国光〜、お前もか〜๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐

    晶子さんの手料理が、食いたい〜‪\(ᯅ̈ )/‬

    • 1Q84O1さん
      K村さん

      第二弾いっちゃいましたか!(≧▽≦)
      この勢いで第三弾にも突っ走っちゃいますか!( ̄ー ̄)ニヤリ
      K村さん

      第二弾いっちゃいましたか!(≧▽≦)
      この勢いで第三弾にも突っ走っちゃいますか!( ̄ー ̄)ニヤリ
      2024/06/03
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      1Qさん、『水底の橋』を読んでからにします
      平日の夜は何度も寝落ちして、読書が進みません
      朝は日の出と共に目覚め…
      こうしてどんどん早寝早起...
      1Qさん、『水底の橋』を読んでからにします
      平日の夜は何度も寝落ちして、読書が進みません
      朝は日の出と共に目覚め…
      こうしてどんどん早寝早起きになり、婆さんになっていきます笑
      2024/06/03
    • 1Q84O1さん
      K村さん

      『水底の橋』、それもいいですね!
      そーしましょ!

      寝落ち…、同じですw
      読んでいるけど頭に入って来ず、気付けば寝ていた!です(...
      K村さん

      『水底の橋』、それもいいですね!
      そーしましょ!

      寝落ち…、同じですw
      読んでいるけど頭に入って来ず、気付けば寝ていた!です(-_-;)
      疲れていると読書も集中できませんね…
      2024/06/04
  • ※前作のネタバレを含んでおります。未読の方はお控え下さい※



    孤狼の血にて日岡がガミさんの意志を継いだラストに鳥肌を立てて早数ヶ月。ハードボイルド大上仕様な口調で締めくくった日岡の本作でのスタート地点、マル暴でバリバリかと思いきやまさかの駐在所勤務。(前作のエピローグ前に記載があったようですが私の狭い記憶中枢からは抜け落ちている。)
    そんな〈無為に等しい時間〉を過ごす日岡の前に、世間を騒がす新たな暴力団抗争の火種となるであろう超重要人物「国光寛郎」が現れ取引を持ち掛けられる。まぁ、この作品の魅力は解説の吉田大助さんたる方が実に的確にわかり易く説明してくれているので割愛。

    一言で言うなら最高。
    国光が親父である北柴に対して、「人に惚れる」ということを日岡に語るシーンにはハッとさせられた。色恋に意義を無くした私だが、人に惚れる事が無関係になった訳では無いと、むしろそれは理屈や理論で制御できるものではないと気付かされた。
    惚れた人間、いました。私にも、います。
    なんて浅い所で理由も無く溺れているんだろう、地に足着く状態なのにわざわざ膝を曲げてジタバタしている自分が恥ずかしくなった。

    正義や仁義はよくわからない。
    しかしこの作品内で、二つの違いはしっかりと現れており、これがこの現代の何に当て嵌るか皆目見当はつかないものの、何故か引き寄せられる物があった。恐らくこれは憧れに近い感情なのだろう。
    「自分が信じた物を貫く」
    良くも聞こえれば悪くも聞こえる。
    そして実際、「誰の」「何の」基準なのか、良く見えたり悪く見えたりするものだ。
    しかし、日岡や国光初め 志乃の女将 晶子さん 今は亡き大上刑事。彼らは皆、自分が信じた物を信じ 最後までそれを貫き通していた。己を守る自己中心的な正義とは違う、信じ惚れた人間に尽くす仁義。誰もが一切後悔などしていない。
    なんだろう。もう、月並み+語彙力爆発で申し訳ないのだが、本当に本当にかっこいい。
    自分とは違う。それだけは確実に感じ取ることが出来た。完全に憧れだ。惚れている。

    明確では無いが、このよくわかっていない昂った感情は忘れたくないですね。
    人生が自分を主人公とする壮大な物語だとするなら、そしてその脚本を自分が作るのならば、私はこんな主人公がいいなぁ...と、そう思う。思うのはタダですね。

    いやぁ面白かった!!最高だーい!!

    • にゃんちびさん
      最近刑事物にハマりつつあり、柚月裕子さんシリーズ、読んでみたいと思っていたので、NORAさんの感想を読んで確信に変わりました。読みます笑
      最近刑事物にハマりつつあり、柚月裕子さんシリーズ、読んでみたいと思っていたので、NORAさんの感想を読んで確信に変わりました。読みます笑
      2021/08/11
    • NORAxxさん
      にゃんちびさん、こんばんは^ ^
      刑事もの超えてヤクザ物と化してる気もしますが...(笑)
      是非「孤狼の血」から読んでください喜びます!!!...
      にゃんちびさん、こんばんは^ ^
      刑事もの超えてヤクザ物と化してる気もしますが...(笑)
      是非「孤狼の血」から読んでください喜びます!!!私が!!!←
      2021/08/11
  • 「孤狼の血」の続編の作品。
    大上の血を受け継いだ日岡がどう躍動していくのか楽しみにしていた作品。

    今作品は日岡の主意と状況が偏ってはいるが絶対ではないという所からのスタート。
    てっきり大上の血を受け継ぎ新たに躍動していくものだと思っていた。

    しかし今作品で描かれた物は濃密で、日岡が国光の人となりに触れ、その受け継いだ血を更に濃いものにする。凶犬の眼をも携えながら。最高の作品だと感じた。

    警察官と極道の五分の盃。
    絶対にあり得ない話なのだが、日岡と国光の二人の根本の血の脈の打ち方が同じなのだからお互いが凄く共感できるのであろう。
    警察官とヤクザの間柄でもお互いの正義と仁義が交差して二人の中で惹かれあう。
    信頼関係から故の盃、兄弟になる事で一般的な絆より更に強い絆、強い揺るぎなさを読み取る事ができた。それによって日岡の凶犬としての主意が更に濃いものになっていく。その行程が描かれていく感じが素晴らしい。

    日岡の正義と国光の仁義、これが凶犬の二つの両眼だと読み取った。それはお互いの意識の中で存在し、思いあい尊重しあい絶対的に存在する眼だと思う。
    国光亡き後も日岡の意識の中では国光はいつまでも日岡の片眼だろう。
    そういう意味では前作の大上同様、もしくはそれ以上に日岡の今後の歩み方に大きく影響するだろうと感じた。

    最高の作品、この後「暴虎の牙」も期待して読みたい。
    前作では大上の血を、今作では国光の片眼を、そして最終章と銘打たれた次作は誰のどの様な牙を日岡は触れてそして得るのか?楽しみだ。

  • 前作『狐狼の血』の続編。
    新米刑事だった日岡が、殉職したガミさんの意思を継いで逞しく成長した様を見せつけてくれる作品。

    一気読み。今回も実に見応えがあった。

    極道・国光の生き様と振る舞いの潔さ、格好良さが本作品の見どころだ。それだけにエピローグは震えた。本当に震えたのだ。

    さらなる続編を期待したいと切に願う。

  • 「孤狼の血」続編。
    今回も漢気満載で格好よく、人情味溢れてて面白かった!

    最初は大人しかった日岡が次第に本領発揮していく姿にワクワクしてページをめくる手が止まらず。僻地にいても重要人物を引き寄せてしまう日岡はやっぱり大上からマル暴刑事としての血を引き継いでるわ。

    そして国光の生きる姿勢がカッコイイ!弟子が憧れるのも納得。
    親父である北柴への想いを日岡に語るシーンは心が温かくなったし、日岡も国光とたくさんの時間を共有してその思いを理解し影響を受けたんだろうな。「仁義」を重んじ日岡と最初に交わした約束を守るものさすがだった。

    終盤まで読んでやっとエピローグの意味を理解。深いな。中盤以降の日岡は大上と仕事をしていた時のようにイキイキしていて、今作の出来事を通して改めて覚悟を決めた日岡の今後の活躍にも期待。

  • 「孤狼の血」シリーズ2作目。
    こんな暴力団どっぷりの警察小説が好きだなんて、コンプライアンス的にどうよ?と思う。
    でも理屈じゃなく、好きだわ。このシリーズ。

    「正義」ではなく「仁義」。
    それがこの小説の倫理として一貫している。

    「正義」は偉いけど、やっぱりそれだけじゃ、疲れちゃうんだよな…
    だからこそ読まれるべきなのかもしれない。

    解説で吉田大助さんが柚月さんを、
    「同性も惚れる男のかっこよさを書かせたら天下一」と書いているが、ほんと、そう思った。

  • 孤狼の血シリーズ3部作の第2部。

    読み終えてもモヤモヤ、、、、
    これって、最近のシリーズ物の映画と同じ感覚。

    今回は主人公の内なる葛藤がテーマで、カレンダーにバツを入れたり、銃を毎日、手入れをするなどの描写しているがなんか弱く感じる。

    昌子や一之瀬も前作は際立っていたが、今回は今いち。

    特に納得できないのが兄弟の契り!
    伏線はあるがこれだけでするかなあというのが率直な感想。

    ただ単純に私の読解力不足もあるのも事実だが、好きな作家さんだけに期待値が大きかっただけに評価は厳しくなってしまった。

    余談だが、日岡がラストに大上の残した物を受け取ったのが、スターウォーズのダースベーダーとかぶって見えたのは私だけだろうか❓




  • 暴力団抗争が再び勃発! 仁義を重んじる極道と左遷された凶犬刑事の闘い、ハードボイルド小説の傑作!

    前作の暴力団抗争が元で田舎駐在所に左遷された主人公。指名手配中のヤクザとの出会い、微妙な駆け引きを経て、少しずつ関係性が構築されていく。そんな中、立てこもり事件が発生して男同士の約束が交わされる。

    いやーカッコいい!男が惚れる男がたくさん登場する本作、孤狼の血シリーズ第二弾です。

    今回はヤクザ役の国光が強烈ですね、昔ながらの生粋の極道が描かれています。
    主人公も田舎に左遷されてしまってしょんぼりしていると思いきや、なかなかどうして大上の血をしっかり受け継いでいます。その他登場人物も生き生きしていて、晶子さんも相変わらずで、狼たちの心の支えになっています。

    前作では正義とはなんなのかを深く考察させられる作品でしたが、今作は仁義がテーマになっています。人の生き死にまで筋を通す必要はありませんが、一般人である我々も人とのつながりにおいては筋の通った生き方をしたいものです。

    物語は前作よりも構成がシンプルで、そのまま映画にもできそうな内容。序盤中盤の引き込みが弱く(というより前作が力強過ぎたのですが)、もう少しドギツイ展開でもよかったかと思いました。しかし中終盤からはしっかり感情移入してしまい、最後には強烈な感情が押し寄せてきました。

    主人公の今後が超気になる作品、次回作も楽しみにしています!

  • 孤狼の血シリーズ2作目
    国光もカッコいいですが…
    やっぱり極道

    何が正義なのか…
    仁義とはなにか…
    極道の生き方
    警察の生き方

    分かりやすく書いてるが、やはり複雑ですね…

    とりあえず晶子さんが作る
    【タコ飯】が食べたくなりました

    • NORAxxさん
      ベルゴさん、こんにちは^ ^
      タコ飯...わかります...
      「しっかり食べんさいね」とか言われながら晶子さんのタコ飯をつつきたいです..
      い...
      ベルゴさん、こんにちは^ ^
      タコ飯...わかります...
      「しっかり食べんさいね」とか言われながら晶子さんのタコ飯をつつきたいです..
      いつも素敵なレビューありがとうございます。これからも楽しみにしてます。
      2021/10/09
    • こいこいさん
      本当に美味しそうなんですよね(笑)

      晶子さんに、タコ飯出されたら
      頬張りながら涙が出そう…(疲れてるな…自分…)
      本当に美味しそうなんですよね(笑)

      晶子さんに、タコ飯出されたら
      頬張りながら涙が出そう…(疲れてるな…自分…)
      2021/10/09
  • 柚月裕子『凶犬の眼』角川文庫。

    文庫化されたので再読。最近、シリーズ完結編の『暴虎の牙』も刊行されたようだ。

    『孤狼の血』シリーズ第2作。『慈雨』から『孤狼の血』と今や男性作家よりも男らしい傑作を上梓し続けている柚月裕子がまたも男の小説を描いてみせた。面白い。しかも、まだ続編の余地がありそうだ。

    主人公は『孤狼の血』で広島の所轄署の捜査二課に配属され、大上と共に暴力団系列の金融会社に関連した事件の捜査にあたった新人刑事の日岡秀一である。その後、所轄署から田舎の駐在所に左遷された日岡は、懇意のヤクザから得たきっかけを手掛かりに再び陽の当たる場所へと這い上がる決意を固める……

    作中の舞台は中国地方なのだが、横手の錦秋湖が登場し、違和感を覚えた。横手は秋田県の地名で、錦秋湖は岩手県の西部にあるダム湖である。柚月裕子が岩手県出身で山形県在住であることから、東北地方に対する思いなのかも知れない。

    本体価格780円
    ★★★★★

  • 履歴で確認したら、狐狼の血の読了から2年以上が過ぎていました。そういえば、level2も録画したまま観ていなかった。何となくlevel2のメディア露出だけで、お腹いっぱいに成ってたから随分と御無沙汰していました。
    今回はガミさん亡き後、日岡が意志を継ぐ決意をするまでの物語と感じました。
    前作と比べると物語自体は静かに進んでいきますが、国光との出会いの中で日岡の生き方が定まっていく様が格好良い。
    とうとう、手酌の似合う男になってしもうたね。
    長生きせにゃいけんよ。

  • 前作の終わりで 日岡がすっかり悪徳?刑事になっていたと思ってたので 笑 実は意外と爽やかで真っ当な駐在さんになっていたのを知り ホッと。
    ヤクザの抗争って 実はほんと入り組んでて難しいな。もちろん仁義だけでもなく だからって金と力だけでもない ほんとにビミョーなパワーゲーム。天秤が常にビミョーに揺れ続ける 一瞬も気を抜けない 疲れるなぁ 笑。
    祥子ちゃん 子供だと思ってたら オンナやなぁ 笑
    そもそも日岡にキョーミないんだと思ってたら すきだったんだねー。しかも女将って わたしの中では
    日岡よりずっと年上のイメージで 祥子ちゃんがやきもち焼くような対象と思ってなかったけど。わたしは部外者なので 単純にかわいいなぁと 笑。
    そして 国光 オトコやなぁ。
    今どき こんな極道はいないんだろうけど 男が惚れる男って感じ。
    このシリーズ大好き。気にはなってたケド このところすっかり読書から離れていて やっと読んだ。
    やっぱり面白い。次回作も楽しみ。
    三部作で終わってしまうのが惜しい。
    それにしても 柚月裕子は 惜しい人を惜しいとこでバッサリ殺るな 笑。
    毎回 切ない終わり。となると次回作はもしや?と。

  • 面白かった
    「虎狼の血」シリーズ第二弾

    大上の血を引き継いだ日岡の暴れっぷり!っと思いきや、県北の駐在所勤務の物語。
    解説にもありましたが、前作、年表があったような..(笑)

    前作が「動」なら本作は「静」といった感じ。

    ストーリとしては、
    県北の駐在所にとばされた日岡。復帰を夢見て、日々カレンダにしるしをつける毎日。そんな日岡のもとに、大物ヤクザの国光が現れます。
    明石組のトップを暗殺し、全国指名手配されている国光。
    そんな国光は日岡に、目処がついたら日岡に逮捕されることを約束します。
    そして、その捕まえられるまでに、国光がやろうとしていること。

    今回はこの国光のヤクザ・極道としての任侠・生き様が光ります
    「正義」と「仁義」
    そんな国光と盃を交わす日岡
    えーーー、ヤクザと警察が兄弟になっちゃうの?
    って、でもそれもありです。
    それぐらい国光と日岡の生き方には引き込まれす。

    続きを早く読みたい!

    お勧めです。

  • 虎狼の血の続編。
    前作で大上と組んでいた若い日岡が主役。はじめから日岡が山奥で僻地の駐在所に左遷されている。
    極道と警察官が関わり合うとどうしても汚職と言いたくなるのが昨今だが、作品の舞台は今より少し昔の、携帯電話も発達してない時代。少しまだ、極道にもそれなりの筋ってもんが大事にされていた頃だと思う。ろまん。
    正義ではなく仁義という義の立て方というか在り方というか。
    仁義を通す国光と彼を慕う舎弟たちが、どこか懐かしく愛らしい。
    ただ、仁義を通す者に真っ向から対立する仁義があるなら、それは衝突しかないわけで、そんな切ない結論になるとは。
    そんなところが染みた。
    面白いが、重い。でもそこが作者さんの魅力だと思ってる。

  • 前作「孤狼の血」は1年以上積読しようやく読破。
    今作も1年半の積読後にようやく…。
    読み始めると止まらないくらい面白いのだが任侠の世界観に敬遠してしまうきらいがある。
    でも内容は面白い。

    さぁ、3作目はまだ手元にないがどうするかな。

  • 孤狼の血 続編!!!
    今回もおもしろかった!!!

    前作とは異なり静けさの中から物語が始まっていきます……
    ただし、途中からは
    ハラハラドキドキ感が満載!!!
    日岡が変わって行く姿を心に留めながら読み進めると更にハラハラドキドキ感が倍増します。

    次編 暴虎の牙にも期待!!!

    PS.合間合間にジッポのライターで火をつけ煙草の煙を燻らせたくなります。

  • 前作「孤狼の血」につづく2作目となる作品。
    今回も面白かった。一気読みです。
    他の任侠ものは書籍も映画もほとんど観ませんが、この作品は大好きです。
    ガミさんはまだまだ超えないまでも、その遺志をしっかりと受け継いだ日岡の成長も見どころです。

    しかし、今回の主人公はなんといっても国光寛郎でしょうか。
    自分の任侠道を突き進む、男が惚れるオトコ。
    こんな人が実際にいたら一生付き従いたくなりそうなほど。

    個人的に「死」やバッドエンドが苦手なため読中読後のショックが大きいのですが、それを差し引いてもまた続編を読みたいと思う作品です。

  • 午前中に「孤狼の血」を読み終え、勢いそのままにprimeで映画版を楽しみ、夕方からシリーズ第2作となる本作を読み終えました。

    「狐狼の血」と比べ、血生臭い抗争シーンが少ない分、非常に静かな作品です。

    ヤクザ物で静かな作品って表現もどうかとは思いますが、確かに本シリーズの主人公は警察の日岡ですから本来は血生臭過ぎるのが違うのかもしれませんが...

    しかし静かな立ち上がりでしたね。

    左遷され田舎の交番勤務となった日岡の静かな日常が心和会の国光の登場とともに一気に荒れ狂う。

    「あんたが思っとるとおり、わしは国光です。指名手配くろうとる、国光寛郎です」

    「わしゃァ、まだやることが残っとる身じゃ。じゃが、目処がついたら、必ずあんたに手錠を嵌めてもらう。約束するわい」

    国光が立て篭った建築現場で一般人と入れ替わる形で人質交換として送られた日岡はそこで国光が何をする気なのかを知り、国光と五分の盃を交わす。

    警察がヤクザと盃を交わしちゃうんです⁉︎

    そして約束通り国光は日岡に手錠を嵌められ...

    ん?

    まだページが残ってる...

    本作のラストで日岡は「例のもん、受けとります」と晶子に告げ、大上が日岡に残したものを引き継ぐ。

    そしていよいよシリーズ完結編「暴虎の牙」へ。

    急ぎ入手しないと^^;

    個人的には本作で出番の少なかった一ノ瀬の暴れる姿を期待しています。

    そして、何よりガミさんの意志を受け継いだ日岡がさらにパワーアップして登場する姿が待ち遠しくて仕方がありません。

    説明
    内容紹介
    『孤狼の血』続編!

    悪徳刑事・大上章吾の血を受け継いだ日岡秀一。広島の県北の駐在所で牙を研ぐ日岡の前に現れた最後の任侠・国光寛郎の狙いとは?日本最大の暴力団抗争に巻き込まれた日岡の運命は?『孤狼の血』続編!
    内容(「BOOK」データベースより)
    広島県呉原東署刑事の大上章吾が奔走した、暴力団抗争から2年。日本最大の暴力団、神戸の明石組のトップが暗殺され、日本全土を巻き込む凄絶な抗争が勃発した。首謀者は対抗組織である心和会の国光寛郎。彼は最後の任侠と恐れられていた。一方、大上の薫陶を受けた日岡秀一巡査は県北の駐在所で無聊を託っていたが、突如目の前に潜伏していたはずの国光が現れた。国光の狙いとは?不滅の警察小説『孤狼の血』続編!
    著者について
    ●柚月裕子:1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『最後の証人』『検事の本懐』『検事の死命』『検事の信義』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『慈雨』『盤上の向日葵』などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    柚月/裕子
    1968年岩手県出身。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 「孤狼の血」に続く第2弾。前作に劣らない傑作。
    血生臭くもリアリティのあるヤクザの描写で現代版「仁義なき戦い」とも言われているが、迫力と物語の面白さは同意するものの、そもそも「孤狼の血」シリーズは主人公が警察官であり、しかも本作は仁義「ある」戦いだ。

    前作は広島抗争を題材にしていたが、本作は史上最大の暴力団抗争「山一抗争」を題材としている。前作の最後に年表で主人公の日岡を僻地の駐在勤務に左遷と書いてしまったため、作者は本作で単なる駐在をどう抗争に関わらせようかと困ったらしい(笑)
    前作の大上刑事に当たる本作での主要人物はヤクザの国光だ。この国光との関わりを深めていく中で日岡は悪徳警官として開眼していく。前作で大上の「血」を受け継ぎ、本作で自分の生き方に「眼」を開くというタイトルの系譜だと私は理解している。

    柚月裕子氏自身が語っているように本作のテーマは「正義と仁義」だ。これは警察とヤクザに限った話ではない。浮薄で自分勝手な正義を振りかざしてSNSで匿名で誹謗中傷する輩の多い現代。そこに身勝手な正義はあっても人としての仁義はない。私たちが生きているこの時代は正義ばかりが横行し、仁義のない世の中だと思う。

    ちなみに本作の国光のモデルになっている石川裕雄氏は「ヤクザの鑑」と言われており、現在も旭川刑務所で服役中。石川氏のことを書いた「極道の品格」という本なども出版されている。

    作者は日岡の成長を三部作でいるようなので、次回完結作の「暴虎の牙」を読むのが楽しみだ。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

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