暴虎の牙

著者 :
  • KADOKAWA
3.87
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本棚登録 : 648
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088975

作品紹介・あらすじ

広島のマル暴刑事・大上章吾の前に現れた、最凶の敵。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦の暴走を、大上とその愛弟子である日岡は止められるのか? 著者の人気を決定づけた警察小説『孤狼の血』シリーズ、ついに完結!

感想・レビュー・書評

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  • 愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦。ヤクザさえも怯まず圧倒的暴力で暴走する。大上が日岡は沖を止めるられるのか。
    沖の生い立ちに始まる沖の一生の物語で、なんだか孤狼シリーズのサイドストーリーって感じに思えた。大上がいる前半と日岡のいる後半。大上でもなく日岡でもないもう一人の暴れん坊の少年の物語で…今までのそれぞれの正義やら仁義やらのような強いテーマがないかなと私は思えた。でもまあ、沖について、大上との関わりも読ませたが、今回は誰がSか、どういう思いでのどういう結末になるかということが一つの楽しさだった。

  • 沖虎彦のカリスマ性で、勢力を増していく愚連隊〈呉寅会〉。
    ヤクザをも恐れぬ彼らが、暴れまわる。

    『孤狼の血』『狂犬の眼』に続く、3部作完結編。

    暴力団、愚連隊、警察の異端者。
    アウトローたちの、これでもかというバイオレンス小説。

    大上の登場は、懐かしかった。
    日岡もたくましく、成長が感じられる。

    時代の変化とそぐわなくなる、昭和的な暴力至上主義。
    今の時代にふさわしいラスト。

  • 「孤狼の血」シリーズの第三作目。破天荒な大上刑事をもう一度読めたのは本当に嬉しい。本作ではそんな大上刑事の過去の悲しい過去が語られると共に、手のつけられない暴れん坊沖虎彦が新たなキャラクターとして登場する。大上と沖との血と汗を握る対決は圧巻だった。ラストは極道の行き着くところは結局救いがないなと何とも言えない悲哀に溢れる。

  • 多くの読み友さんのレビューを薄目でやり過ごし、
    そしてようやく読めた。

    シリーズ3作目。

    2作目からの流れで日岡目線の日岡での展開になるのかと思ったら
    ガミさん登場。
    一気に昭和のホコリっぽさと匂いが充満する。

    若い沖虎彦の暴れ方が最初から狂気。
    牙をむきっぱなしだった。

    柚月さん、すごい。
    女性ですよね、確か女性ですよね。
    驚きを隠せない暴力的な表現と荒くれて男たちの描写。
    もう、ビックリです。
    虎も良かったけど、やっぱりガミさんの存在感が凄すぎる。

    日岡の駐在から刑事に戻るところが読みたいなぁ。
    でも、これで終わりなんだぁ。
    このシリーズの締めくくりはガミさんなんだなぁ。
    書いてくれないかなぁ、何年でも待つんだけどぉ。

  •  ああ、とうとう読み終えてしまった。私が一番楽しみにしていた新刊。柚月裕子『暴虎の牙』。大切にゆっくり読みたいのにページをめくる手が止まらない。あっという間に読んでしまった。

     それにしても柚月裕子。本当にスゴい。この物語を女性が描いたのかと信じられない思いで読んだ。『孤狼の血』を読んでからすっかり柚月裕子のファンになってしまった。他にも素晴らしい小説ばかりだが、このシリーズは別格に好き。

     久しぶりにガミさんに会えたのも嬉しかった!でも、これで本当に完結?まだまだガミさんに会いたい(><)

     ガミさんのトレードマークでもあったパナマ帽。なるほど、こうして手に入れたのかぁ。


     さて、今回も魅力的なキャラクターが登場。冲虎彦。壮絶な少年時代を過ごした冲はヤクザも恐れない愚連隊『呉寅会』を率いるカリスマ。
     ここでガミさんの登場。個人的に色々と因果のある五十子会に冲をぶつけようと画策するが、沖の生き方に危なっかしさを感じたガミさんは・・・。

     
     個人的には日岡もかなり頑張ってると思うけど、やっぱりガミさんには敵わないなぁ。あぁ、またガミさんに会いたくなってきた!面白すぎます。柚月裕子さん、これで完結なんて言わないで、どうかシリーズを続けてください!!

    • breadandbookさん
      >ああ、とうとう読み終えてしまった
      その気持ちとてもよく分かる。しかも完結ですものね。また書いて欲しいですよねえ( ; ; )
      >ああ、とうとう読み終えてしまった
      その気持ちとてもよく分かる。しかも完結ですものね。また書いて欲しいですよねえ( ; ; )
      2020/07/06
    • ひとしさん
      こんばんは!
      コメントありがとうございます♫
      面白い本はそういう思い、よくありますけど、こたらのシリーズは特にその思いが強いです。
      ど...
      こんばんは!
      コメントありがとうございます♫
      面白い本はそういう思い、よくありますけど、こたらのシリーズは特にその思いが強いです。
      どうかまた描いて欲しいものです(><)
      2020/07/06
  • ガミさんのスピンオフのストーリーのような前半と、日岡のその後のストーリーの後半というような感じの一冊でした。500ページという長編でしたが、3日で読了。面白かった。このシリーズ、完結、とありましたが、終わりなんて残念です。大沢在昌や黒川博之がお好きな方はきっとハマるでしょう。

  • ガミさんが帰ってきた!くぅ~、男やねぇ。日岡も前作以上に凄味を増している。暴力団との抗争や警察との遣り取りは、臨場感たっぷりでぞくぞくする。これで完結して欲しくない、というのが率直な感想。ただ、500頁は長い...。
    親は選べない...。壮絶な過去を持つ沖は、そのやり場のない怒りを紅蓮の炎に変え、突き進む。ガミさん、日岡と沖たちとの決着は...。まあ、読んでのお楽しみってことで。

  • 日本の警察のことに
    詳しい友達が
    「いゃあ この作家さん
     たいしたもんだ
     よく ここまで そのスジの人のことを
     描き切れるもんだ
     しかも 女性であること
     びっくり させられます」
    と 紹介はてくれたのが
    柚月裕子さんだった。

    教えてもらったのが
    約半年ほど前
    ちょうど ステイ・ホーム期でもあり
    三つの図書館で借りて
    全作品を楽しませてもらいました

    読み終えるたびに
    東宝の黄金時代のヤクザ映画を
    観終えた後の興奮さめやらぬ後
    のような気にさせてもらえます

    むろん
    この一冊も
    大当たりです

  • ?????

    !!!!!

    つまり「男」は〇〇〇〇じゃったっちゅうことか!

    最後の最後まで超(ぶち)おもろかったわ。

    柚月裕子さんてほんまに女?

  • 表題通りの内容だが泣き続ける虎だとも感じた。ラストは少し意外だった。元と真紀が結婚するくだりもそうだが、三嶋が大上にチンコロする経緯が1行余りで済ましているのは非常に残念。

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著者プロフィール

柚月裕子

一九六八年、岩手県生まれ。二〇〇八年、『臨床真理』で第七回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。一三年に『検事の本懐』(宝島社)で第一五回大藪春彦賞を、一六年に『孤狼の血』(KADOKAWA)で第六九回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、『慈雨』(集英社)で〈本の雑誌が選ぶ二〇一六年度ベスト一〇〉第一位、一八年に本作『盤上の向日葵』で二〇一八年本屋大賞第二位を獲得。その他の著作に『最後の証人』『検事の死命』(以上、宝島社)『パレートの誤算』(祥伝社)『ウツボカズラの甘い息』(幻冬舎)『あしたの君へ』(文藝春秋)など。

「2020年 『盤上の向日葵(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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