暴虎の牙

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088975

作品紹介・あらすじ

広島のマル暴刑事・大上章吾の前に現れた、最凶の敵。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦の暴走を、大上とその愛弟子である日岡は止められるのか? 著者の人気を決定づけた警察小説『孤狼の血』シリーズ、ついに完結!

感想・レビュー・書評

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  • 私が敬愛する作品『孤狼の血』シリーズ完結作。

    私の所属するブク友会の相棒NORAxxさんの超熱レビューにより感化。文庫本一択だった私が生まれて初めて買った単行本小説。レジで店員さんに本書を渡すときに、プルプルと手が震えたことは、ここだけの話にしてつかあさい。


    本作は完結作にして『孤狼の血』より6年前、昭和57年広島の舞台から始まる。愚連隊の【呉寅会】リーダー沖虎彦はヤクザに臆することなく、暴力と暴走により影響力を拡大していく。そんな沖の暴走を利用と抑止のために奔走する大上。そうだ。ガミさんだ。会いたかった。自然と脳内で映像が再生、役所広司が広島弁を捲し立てる。

    作中ではガミさんが被っていたパナマ帽の由来、過去にガミさんの家族を襲った惨事が明らかになる。なぜガミさんが五十子会の壊滅に躍起になっていたのか、数年の時を経て私も腑落ちする。

    しかし本作『暴虎の牙』の主役は沖虎彦だ。父親は五十子会の組員で、家の金を奪い家族に暴力を振るう鬼畜者。沖は子どもの頃から父親を、そしてヤクザを憎んで育つ。
    同じく家庭環境に問題を抱えた三島考康、重田元と小学生時代に知り合い意気投合、後の【呉寅会】結成へと繋がる。

    本作の見どころはこの3人を中心とした【呉寅会】の快進撃だろう。掟、縄張り、仁義など型にハマらない暴走劇はヤクザ以上にタチが悪い。特にヤクザや愚連隊との抗争シーンは容赦なくエゲツない。どうやら人間とは死を恐れず、怖いものを知らず、憎しみに暮れたその果てには化物となるらしい。その鬼畜っぷりは圧巻であり悪漢である。

    しかし、やはりヤクザこそタチが悪い。これぞ仁義だと、負けず劣らずの報復劇がこれまた容赦なくエゲツない。どうやらこのシリーズ作には文字から痛みが伝播するサブリミナル効果が埋め込まれているらしい。読んでいると痛みが走るのだ。

    そして沈静化にガミさんが動き、沖たちの逮捕により一旦は幕引きとなる。

    そこから時は流れ20年後、懲役を終え出所した沖の前に立ちはだかるのは、ガミさん亡き後継者の日岡だ。自然と脳内で映像が再生、松坂桃李が広島弁を捲し立てる。(ちなみに映像は孤狼の血LEVEL2の日岡の方である)

    沖は自分を嵌めた裏切りを許さず、広島制覇を目論み再び暴れ狂う。

    ここからは怒涛の展開から、衝撃のクライマックスを迎え読了。約500ページに渡る盛り沢山な内容に、久々の徹夜読書により興奮冷めやらず、ナチュラルハイで今このレビューに至っている。

    時代は常に「可変」するもの。国も組織も環境も人もモノも。そんな時代に「不変」であることの逞しさと虚しさを味わうことができる1冊であった。

    求む、本シリーズファン
    求む、本シリーズ完結撤回と続編(署名活動も辞さない)


    ここまで私を虜にする恐るべし柚月裕子の虜である私。

    ぶち煙草吸いたい。
    4年6か月と3日前にやめたけど。
    ぶち酒呑みたい。
    1年11か月と20日前にやめたけど。

    • akodamさん
      NORAxxさん、こんにちは^ ^
      あ、その最寄駅の書店で見かけたの、きっとワシじゃあヽ(´o`;

      相棒とは盃かわしたけぇ、こがぁな単行本...
      NORAxxさん、こんにちは^ ^
      あ、その最寄駅の書店で見かけたの、きっとワシじゃあヽ(´o`;

      相棒とは盃かわしたけぇ、こがぁな単行本買うたんでぇー(今日1日はこのキャラでいきます)

      いやぁ、相棒の超熱レビュー観てなかったら、きっとこの作品を味わうことはなかったです。誘ってくれてありがとう。

      とりあえず明日から仕事帰りの最寄駅で【孤狼の血シリーズ】完結撤回署名活動始めるので集まったらここで報告するね(´∀`*)
      2022/06/05
    • NORAxxさん
      おぉ、ありゃあこんなあやったか。大層大事に抱えとって、まるで幼子でも抱えとるんかー思っとったわい。

      いやぁ嬉しい(*^^*)
      タイムトラベ...
      おぉ、ありゃあこんなあやったか。大層大事に抱えとって、まるで幼子でも抱えとるんかー思っとったわい。

      いやぁ嬉しい(*^^*)
      タイムトラベルした情報交換も楽しいですが、タイムリーに感想を見れたのが嬉しいです。ありがとう!!

      いやいや、こっちでも死に物狂いで署名集めるから活動が始まり次第教えて(^ω^≡^ω^)笑
      2022/06/05
    • akodamさん
      NORAxxさんなんなら〜、こんなあ見とうたんか。ぶちはずかしーのう。

      お互い「ありがとう」を伝え合うキッカケをくれた【暴虎の牙】に『たい...
      NORAxxさんなんなら〜、こんなあ見とうたんか。ぶちはずかしーのう。

      お互い「ありがとう」を伝え合うキッカケをくれた【暴虎の牙】に『たいがたい!』

      じゃあ署名活動、善は急げってことで明日から開始します。詳細はこの後L●NEするね(知らんけど)。゚(゚´Д`゚)゚。
      2022/06/05
  • 面白すぎてメモを取る時間すら惜しい。ノンストップで読了。今の所、「何に熱中したか」と一年を振り返ったら今この時、暴虎の牙を楽しんだ時間を上げるだろう。(注:現在5月下旬)

    究極のアウトロー沖虎彦。「ヤクザがなんぼのもんじゃい!」と持てる限りの悪行を繰り返し後に呉寅会なるものを設立。恐喝から強奪、更には殺人までと常人では考えられない行動を繰り返すが、堅気には絶対に手を出さず狙うのはチンピラやヤクザものという何処か正義を感じる信念を持ち、不快感とは無縁の漢だ。そしてまだ小さいその背中にはとても重たい悲しみを背負っていた。

    二部構成となっており、前半は若き沖虎彦と三島孝康、重田元の三人が勢力を拡大させる為奮闘するゴリゴリの血と暴力ステージとなる。
    それを見守り徐々に彼等に干渉していく今は亡き大上章吾の存在が涙腺を刺激してくる。ほら、もう名前だけでウルウル出来るように調教されてしまっいるぞ。
    飄々とした態度で接してくる大上に動揺する沖達だが、如何せん彼らは若い。例え狼が目の前に立ち塞がろうと、構わず突き進む若き虎達。彼等は森を統べる狼に守られていた事など露知らず、自らを守る為に他を喰らい続けた。

    後半では時を経て再始動しようとする呉寅会と、大上の意志を継いだ日岡との決戦となる。のだが、どちらかというと主軸は沖虎彦だ。目覚め、再び走り出した虎の視点で景色は進んで行く。
    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    一作目、「孤狼の血」は漢と漢の仁義の衝突に全身の細胞が興奮し、その痺れは五臓六腑を駆け巡ったものだ。紛れも無く、この時の呉原の抗争が広島内での最凶イベントであった。故に今回の呉寅会の事案はシリーズ最後を飾るにはどうしても弱く感じてしまう。
    確かに檻を知らない野生の虎は凶暴だ。彼の通る道には敗者の死体が転がってゆく。しかし、結局は「あの」呉原抗争の前話と後日談だと脳が認識してしまうのだ。
    更に大上と日岡の繋がりが無く、過去と現在でしっかり線引きされているのが少し寂しく感じる。【孤狼の血LEVEL2】の日岡が野生の狼の姿を探すあのラストの方が余程完結に相応しくすら感じてしまう。どうやら完結編の扇情ワードに煽られてしまった節があるなぁ。とても面白かったのに勝手にハードルを上げすぎてしまった。

    とは言えずっと興奮していたのも事実だ。虎彦の視点で大上を堪能できたのも嬉しいし、ここにも「漢」が居た事に沸き立たない訳が無い。
    なんか、戦国時代みたいだ。沖虎彦はさながら伊達政宗といった所だろうか。時代が違えば彼が天下二分の才を奮っていたやもしれない。

    強すぎた虎が唯一信じた二頭の仲間。彼は生きる為、守る為に、走って、走って、走り続けた。過ぎ去る景色が早くなると、彼は何を憎み何を守りたかったのか見えなくなってしまった。
    先程は戦国時代と例えたが、こうするとまるで「命」をテーマにした御伽噺みたいだ。色んな姿で楽しませてくれた。無論、最高のシリーズだと断言出来る。

    • NORAxxさん
      aibouさん、こんばんは。コメントありがとうございます(*^^*) むふふ...読んでしまいました完結編。好きなの知ってる、知ってるよ...
      aibouさん、こんばんは。コメントありがとうございます(*^^*) むふふ...読んでしまいました完結編。好きなの知ってる、知ってるよ!でもな...私も...大好きなんだァァァ!!!

      文庫本、小さくて可愛いし持ち運びに最適だものね、わかりますぞ。でも!是非、問うて乞うてそして読んで欲しい。だって私も相棒の超熱レビュー待ってるんだから!!
      2022/05/31
    • hibuさん
      初めてコメントさせていただきます。
      他の本のレビューも楽しくて、たくさんいいね爆弾を投下してしまいました!
      フォローさせていただきます^_^...
      初めてコメントさせていただきます。
      他の本のレビューも楽しくて、たくさんいいね爆弾を投下してしまいました!
      フォローさせていただきます^_^
      よろしくお願いします!

      私も孤狼の血シリーズに衝撃を受けた一人です!
      ページを捲る手が止まらず、深夜まで読んで仕事中ほぼ死んでましたー笑笑
      2023/02/13
    • NORAxxさん
      hibuさん、初めましてこんにちは(*^^*)コメントありがとうございます。
      こんな全く更新出来てない過疎った本棚に遊びに来てくれて嬉しいで...
      hibuさん、初めましてこんにちは(*^^*)コメントありがとうございます。
      こんな全く更新出来てない過疎った本棚に遊びに来てくれて嬉しいです(涙)楽しんでいただけた事も大変嬉しく思います!!

      これは1度開けば睡眠欲を彼方へ蹴散らす暗黒書物ですよねぇ(*´﹃`*)お仕事さぞ大変だったろうとお察し致します(笑)
      また遊びに来てくださいねー♪
      2023/02/14
  • 柚月裕子さん、「孤狼の血」シリーズの3作目。帯にこの作品で完結と書いてあるがはたして?とても楽しみにしていた作品。

    今作品は完全に沖虎彦が主役の物語だった。物語はやはりとても面白い。

    しかし読後感としては前2作と比べるとスピンオフみたいな作品に感じてしまった。
    日岡が作品の主軸で、日岡が沖の牙と絡まる物語を最後まで想像してしまっていた。しかし作品は最後まで沖が主軸。
    前2作で大上の血と国光の眼を得た日岡が今作品で「暴虎の牙」というものを得る、もしくは対立し立ち向かうものだとばかり思っていた。そうあってほしいという個人的理想が勝手に先行してしまっていた。

    これで完結?
    とても面白く素敵な登場人物達が多かった為だいぶ心残りがある。
    是非もう一作品、日岡の着地地点をある程度予想のできる所まで描いて頂きたいと心よりお願いしたい。このままでは本当に大上から日岡へと受け継がれた血に残る未練が多すぎる。
    凄く我儘ではあるが日岡のその後の物語を読みたいし知りたい。


  • 広島弁の上司を持つ自分としては何故か心地よい。久しぶりのマル暴刑事・ガミさん登場。じゃけぇ、ヤクザと対峙する愚連隊の勢いは凄かった。主人公・沖虎彦は妻子を殴る蹴るして貧しい家から子どもの給食費すら奪っていく父親を殺す。虎彦は広島で天下を取ることを目指す、が、スパイ行為によりガミさんに逮捕される20年後、虎彦はそのスパイ探しに数着する。愚連隊での相棒の元、林、三島の誰かがスパイだ!元がスパイだと感じた虎彦は元を殺害する。そこからの展開は凄かった!柚月裕子作品、グロい描写は健在で、緊張感をかみしめて読んだ。⑤

  • 壮絶!
    プロローグからして、目を覆いたくなる。
    この具体的な内容は、22章で明らかになったのですが…。
    柚月さん、作品を重ねるごとに狂暴化していません?

    一作目「虎狼の血」の主人公は、肝の座った警察官、大上(ガミさん)。
    二作目「凶犬の眼」は、ガミさんの秘蔵っ子刑事・日岡の話。
    三作目「暴虎の牙」は、恵まれない過去を持つ男、沖 虎彦 の物語。
    とはいえ、三作目で語られる年月は28年以上。
    元気なガミさん 再び登場で、わくわくしました。
    このシリーズは、ガミさんあってこそ。

    沖の最初の事件は、プロローグで語られた、おそらく1976年のもの。
    その後、多島港での覚せい剤強奪(4章)、1980年。
    極道老舗組織の賭場荒らし(1章)、1982年。
    この頃は、ガミさんが活躍していた時期で、
    野生の虎のような沖に近づき、手なづけようと試みる。
    ガミさんの言動が、とても魅力的。
    緊迫したやり取りの中、パナマ帽のいきさつには心が和みます。

    2004年の夏以降は、刑務所を出た沖を 日岡が追う。
    情報を金で買い 極道と親しく話す日岡は、ほとんどガミさん。
    ひたすら まっすぐで、迷いがない。
    そしてエピローグでは、日岡が 沖に あと少しのところまで迫る。
    ただ、沖の最後の行動は、はっきりとは描かれてはいない。
    仄めかされてはいるのだけれど…。

    それにしても、一章とエピローグの場所設定が 心憎い。
    多島港といえば、ガミさんとゆかりの深い土地。
    狼の彫り物のジッポーを購入したのも
    ガミさんが最後に消えたものこの港。
    「多島港」と出てくる度に、様々なシーンを思い出してしまう。

    ガミさんは、牙をむく虎のような沖を
    巧妙な手段を使って “救った” のですが
    再び野に放たれた虎は さらに狂おしく暴走することに。
    救いのない流れに心が痛みました。
    でも、でも、たまらなく面白かった!

  • シリーズ前作の【凶犬の眼】は
    好きにはなれなかったけど、
    今回は良かった。特に前半!

    単純にガミさんが好きなのかなあ。
    後、前作はヤクザを少し良く書いていたのが
    個人的にちょっと違和感を感じた。
    確かに任侠はありかもしれないが
    ヤクザを美化してはいけません。

    後半は日岡が登場したが、
    終始、主役は沖虎彦。
    なんか、シリーズ完結より、スピンオフ作品
    という印象で評価は普通の3

  • 「孤狼の血」シリーズ完結編です。前半は大上編、後半は日岡編となります。

    前半の大上編は大上の特徴が良く出て、とても面白かったですが、後半の日岡編からは初期の日岡の良さが消え、キャラが変わってしまったような違和感と最終的に救いのないようなラストがやや消化不良に終わってしまいました。

    それでも500ページにも及ぶ作品をグイグイ読ませる所はさすが!

    東野圭吾の「幻夜」を読んだ時の読後感と似たモヤッと感がありました。

    あー、スッキリ終わって欲しかった…。

  • 「虎狼の血」三部作の完結編。
    オーディブルで聴く。

    この世界は大好きなんだけど、三部作の終わり方としてはあっさりした感があり。

    こういう話に大団円を求めちゃいけないんだろうけどね。
    終盤の沖の姿がもの哀しくて、なんだかなぁ…つらい。

    それにしても、ガミさんの漢っぷりには惚れる!

  • NORAxxさんの熱いご感想で図書館予約入れました。
    ほんと、面白かった
    ページを繰る手が止まりません。
    でも、婆さんには暴力シーンが過激すぎて
    眠られなくなりました。
    やはり年齢的にもう少し穏やかなものにします。
    でも、面白かったー!
    ラストが「ああー!」と

    ≪ 牙をむく 暴れる虎は ただ孤独 ≫

    • NORAxxさん
      はまだかよこさん、初めまして^ ^ いつも素敵な感想と最後の一句を楽しみに拝見しております♪ 名前だしてもらえて嬉しいです。

      面白いですよ...
      はまだかよこさん、初めまして^ ^ いつも素敵な感想と最後の一句を楽しみに拝見しております♪ 名前だしてもらえて嬉しいです。

      面白いですよねぇ...若き虎達の暴れん坊さと迎える孤独な末路、鳥肌がたちました。ラストは確かに「ああー!」でしたけど(笑) 今夜はよく眠れてると良いのですが...改めて手に取っていただけた事、大変嬉しく思います。ありがとうございます☆

      これからもどうぞよろしくお願いします(*^^*)今後とも素敵なレビューと一句、心待ちにしております♪
      2022/06/17
    • はまだかよこさん
      コメントありがとうございます。
      お返事したように思うのですがありません(笑)

      どうも「コメント」うまくいかなくって

      本好きの婆...
      コメントありがとうございます。
      お返事したように思うのですがありません(笑)

      どうも「コメント」うまくいかなくって

      本好きの婆さんがお若い方に紛れて
      ブクログ楽しませていただいております。

      二重になっていたらすみません
      2022/06/18
  • 狐狼の血シリーズ3作目にして完結編。
    日岡がどんな成長を遂げているのかと思っていたらはじめはなんと大上の登場。久しぶりのガミさんの登場に嬉しくなりました。
    愚連隊「呉虎会」を率いる沖 虎彦を中心に広島の極道がまた暴れ出します。が、主役はあくまでも極道ではなく呉虎会です。
    大上の時代では、恐れられやくざも迂闊に手を出せないような野犬だった沖。時を経て平成16年、沖は時代の流れをどう受け入れ何を目的に生きるのか。ラストは衝撃でしたが、遅かれ早かれ誰かに無惨に殺されるくらいならば、親友だった自分の手でという気持ちだったのでしょうか。
    復讐に駆られ光を失い闇に堕ちていく野犬は、見ていて痛々しくもやり切れない気持ちになりました。
    これで終わってしまうのが寂しいです。もっと大上と日岡を見ていたかった。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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