老警

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 124
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088999

作品紹介・あらすじ

日本全国を震撼させた〈五日市小学校通り魔事件〉。33歳の男が運動会中の児童の列を襲い、教師・保護者を含む19人を殺傷したのだ。男は犯行後に自殺。被疑者死亡のために事件の全容解明が困難を極める中、犯人がいわゆる引きこもりであったこと、父親がA県警察本部の管理職警察官であることなどが次第に明らかになる。男の父である管理職警察官もまた、事件直後に遺書を残して自死。部下の自決を防げなかった警務部長の由香里は、責任感から独自捜査を始め、やがてこの無差別通り魔事件に些細ながらも数々の矛盾があることに気づく。果たして男の動機とは? そして、数多の矛盾の裏に隠された驚くべき陰謀とは? すべてを知る最大の手掛かりは、現場近くに残された一冊の文庫本にあった――。

感想・レビュー・書評

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  • 文章がくどくて読みづらかった。

    例えば状況説明や人物の生い立ちを、登場人物に語らせるんだけど、同じ内容のほぼ変わり映えしない同じ文章を別の人物に語らせるなど、これ、読んだよね?という文面が度々見られた。
    視点を変えた必要な部分というわけでもなく。

    また、最後の説明もくどすぎた。

    ただストーリーとしては嫌いじゃない。

    結末は好みじゃ無いわー
    結局これ、海に2人を沈めたわけでしょ。
    後味がかなり悪い。

  • ・・・海洋への不法投棄

  • 定年退職前後の警官たちを指すタイトルと思われるが、Lao jing とルビを振る意図が分からない。台湾あたりの話かと勘違いしただけに肩透かし。

  • 63これまでとの連作っぽいけれど、読み応えはいちばん!最近の小説みたいに最後の20ページからの解説もどきが少し物足りないかな。由香里警務部長はソファー探偵ですな。

  • 下船てそういうことなの!?

  • 文章もくどいし、そんなに面白くはない・・・
    のだが、一晩で読み切ってしまった。
    久々に読むミステリーだからか、それとも引きこもりによる犯罪物だからか。

  • はじめての作者。
    うーん、選んだ本が残念だったのか。読みづらくて、途中でリタイアしました。
    文庫化されていたので興味を持ちましたが。。
    こういう作風なのか、他の本も読んでみますが、ひさびさに残念な出会いでした。

  • 老警。単行本で「lao jing」とルビがあったので、もしかして「中国の老いた一警察官が巨悪に挑んで政治も絡んでぐっちゃぐちゃになるけど最後は解決してすっきり」みたいな話かなと思うじゃないの(思わないか)。でも全然違った。それはともかく、昭和くさい同人誌みたいな文体でウザいし、書いてる本人だけが楽しんでいる内容が延々続く。それでも最後まで読んだのは何故「lao jing」なのかがいつか明かされると思ったからだけど……読み終わって、ふと文庫版を見たらルビは「Ro-Kei」になってましたよ、あほくさ。読んで損した。

  • なんと。少し前世間を賑わした事件のオマージュのような出だしに読むのやめようかと思った。の、タイミングで緩衝材のような展開。は、あっという間に覆されて。なにはともあれ一気読み!さらに。終末がまた…期待してねw実は嫌味もそれとなくタップリ。

  • 警察組織を知るまほろさんらしい組織論と緻密な推理にワクワク。ただ、後半のくどい推理の押し付けにも関わらず間抜けな主人公の振る舞い、そして救いのないラストにはガッカリ!予定調和のないフランス方式は勧善懲悪、判官贔屓の日本人にはツライ。タイトルはゴンゾウでは。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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