ドミノin上海

著者 :
  • KADOKAWA
3.66
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本棚登録 : 959
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041089088

作品紹介・あらすじ

上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。恩田陸の真骨頂、圧巻のエンタテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 前作にも負けず劣らずの25人と3頭の登場人物?
    タイトル通り、舞台は上海、近頃名を馳せてきたホテル青龍飯店

    前は文庫版で読んだため、登場人物の紹介と一言だけであったが、今回はハード版、なるほど登場人物のイラスト付きとはこういうことだったのかと納得

    冒頭いきなり前作では私を一番に驚かせたイグアナのダリオが、中華料理の食材として料理されてしまうという幕開けで、引いてしまった

    こういうのを娯楽エンターテイメントというのかもしれないが、私には無理かもしれない・・・
    あまりにもガチャガチャしすぎてうるさすぎる
    装画は、中国の雰囲気が漂っていて嫌いじゃないんだけどな
    もしかしたらこういう類の本は、好みも二極化するのかもしれない

  • パトカーは白と黒で、見かけは自分と同じだ。あの上に乗って、保護色──というのはさすがに無理があるな。(p201)


    上海を舞台に映画監督・彫刻家・料理人・警察署長・裏の骨董品ブローカー・風水師に日本のOLと、様々な人々(やイグアナの霊やパンダや犬)が集まってどったんばったん大騒ぎな一冊。
    ページ数はやや多めなものの一気に読んでしまうスピード感あふれる文章は、上手いな…!って感じ。作風の幅広さが感じられます。
    動物園から脱走を企てるパンダを応援しながら読みましたが、とにかくコミカルで楽しい娯楽な作品でした。
    森見登美彦の四畳半神話っぽい。

    状況が次々と変わっていくお話ですが、最大のどんでん返しは奥付にありました。

    ──「小説野性時代」の下記の号に「ドミノⅡ」のタイトルで掲載されたものです──

    …おお、続き物だったのか!道理で(前のページで見落としてたかな?)というシーンがちらほらあったわけです。
    とはいってもそれを知らなくてもだいたい大丈夫な独立したお話だったようです。
    続き物の後の方から読んだりするのも、いろいろ想像が膨らんで楽しいものです。

    恩田陸読了3作品目。
    蜜蜂と遠雷の2作がすごく良かったのでいろいろ読んでみたいです。
    次は一作目のドミノを読もう。

  • 今度は上海であらゆる人が騒動の渦に。ことの発端は映画監督のペット、ダリオから。
    またしても登場人物が多い。そして、霊的なものが渦巻いて、怪しさ楽しさはパワーアップしてた。そして筆者自身が楽しんでいるようにも思えた。どうなるどうなるで読み進めてこちらもあっという間に読了。前作の人たちのその後的なものも楽しめたよ。「蝙蝠」のその後でまた書いて欲しいかな。ドタバタエンタメ作品。面白かった!

  • 25人と3匹による、ドタバタパニックコメディ。
    『ドミノ』の続編で、メンバーも重なる。

    今回、印象に残ったのは、パンダの厳厳。

    人間をシニカルに見つめながら、あの巨体で動物園脱走を試みる姿が、コミカル。
    地道に努力したり、我慢したりできるかしこさがあるからこそ、その迷走ぶりが笑える。

    テンポよく楽しめる1冊。

  • 前作ドミノは読んでいないと思う。
    でも、十分に楽しめました。

    恩田さん自身が楽しんで書いている。それが伝わってきます。

    舞台は上海。ずいぶん前に行ったことがあるが、動物園は行かなかったなぁ。豫園にコーヒー屋さんはまだなかったし。と思いつつ読んでいたが、登場人物の多さには、最初は戸惑います。

    そのうちに、だんだんとつながりが見えてきて、最後の方は一気読みです。

    映像化は難しいと思いますけど、そうなったことを想像しながら読んでみては?


  • 前作ドミノよりもスケール感が増していて面白い。登場人物が多くてゴチャゴチャ感はあるけれど、人物描き分けがちゃんとされているので、すんなり頭に入ってくるかな。最後はスッキリだけど、まだ続きそうな感じも見えて面白かった。

  • まったくもってひっちゃかめっちゃか!
    全然関係のない3つの話。これどうやってつながっていくの?こんなに広がっていってどうするつもり?
    なんて心配完全ご無用。
    あれよあれよと人と人がつながりあらあらまあまあと「事件」がつながり、最後の最後で並んだ駒が怒涛のドミノ倒し!
    うわあああああははははは!と笑い転げてしまう。あぁ面白かった、と満足して本を閉じること請け合い。

  • 恩田陸さんのハチャメチャもの。
    前作も読んだ記憶がかすかにあるけれど、まぁこれは思い出せなくても問題ないでしょう。

    上海というエネルギッシュな街で、次々に起こるハプニングのドミノ倒し。
    ちょうど梅雨時の週末、ぷぷっと(『おしりたんてい』ではありません)吹き出しながら一気読み。

    キャラとしては、パンダの巌巌、凄腕料理人の王、暗躍する骨董店主が良かった。
    このドミノ倒しの中でただひとり(?)犠牲となったイグアナのダリオも健気。


    恩田陸さんも、とにかく作風の幅が広い作家さんなので、『蜜蜂と遠雷』から入った人は、ちょっと愕然とするかも。
    『常野物語』から読み始めたな….と思って、恩田陸さんの本を確認していたら、まだ読んでない本がたくさん!読んだはずだけど登録してない本もたくさん!読んだけど忘れた本も…もしかして…
    ありゃまぁ。

  • 『ドミノ』の数年後の世界。今回は上海を舞台にたくさんの人物の運命がドミノのように重なり合い結末へ向かっていく。

    15年も前の『ドミノ』。登場人物もすっかり忘れて、読み始める。十分楽しかったが、続けて読むと面白さが違ったかも。


    扉を開くと、登場人物が20名以上!イラスト付きで紹介されている。彼らからの一言が添えられていて楽しい。その意味が読んでいくとわかってくる仕掛けもある。

    始まりの章は「-5」「-4」…と続く。ドミノが倒れる序章から。ワクワクが…。

    舞台の中心は青龍飯店。珍しい宝「玉(ぎょく)」をめぐって様々な人物が絡み合う。(別件でからんでくる人も多数…)

    上海に旅行に来た『ドミノ』でお馴染みのOL、北条和美と田上優子。
    上海でデリバリー寿司屋を開業した元ヤンコンビの市橋えり子と市橋健児。
    映画撮影がトラブルで進まないフィリップとペットのダリオ御一行。
    借金で首が回らない画家の毛沢山と画廊勤務の落合美江。
    脱出を狙うパンダの厳厳と飼育員たち。
    闇取引を行う骨董品の集団と監視する警察たち。

    一つ一つのストーリーが最終的に集まってくるのを知っていて読むと、どこがどうつながるんだろうと気になりながら読む手がとまらない。

    パンダがここまでする?とか毛沢山って名前ぴったりすぎる。とかエンターテイメントに徹している感じが「物語を楽しみたい!と思う欲を満たしてくれるので」好き。

    何が普段と全然違う楽しい世界に浸りたいときにおすすめ。読み終わった後、あーすっきり。楽しかった!と思える一冊。

  • この本誰か映画化してくれないかなぁ…
    しかも日本とかのしょぼい感じではなくポリスストーリとかラッシュアワー的な雰囲気で是非やって欲しい。
    と、珍しく映像化を期待してしまうくらいエンタメ性が強い。
    読んでいて恩田さんがすごく凄く楽しんで書いてるのだろうと言うのが本を突き抜けてこちらまで伝わってきた。
    沢山の登場人物が出てくるけど、巻頭の人物紹介のユーモラスな絵と合わせて読めばなんの問題もなく頭に入ってくる。
    楽しい気持ちで笑いたい時はオススメの1冊。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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